作品紹介
『100万円の女たち』は2017年4月から6月までNetflixとテレビ東京「木ドラ25」が初タッグで製作・配信した全12話のミステリーヒューマンドラマです。主演はRADWIMPSのフロントマン・野田洋次郎、本作が初出演にして初主演。原作は青野春秋の同名コミック、監督は藤井道人、脚本は山田能龍、主題歌はコトリンゴ「漂う感情」。
主人公・道間慎(野田洋次郎)は、世間の注目を浴びないまま小説を書き続ける売れない小説家。ある日突然、謎の美女5人が彼の自宅にやって来て"家賃兼生活費"として毎月100万円を払う共同生活を申し出ます。5人の女たちがなぜ慎のもとに集まったのかは誰も語らないまま、奇妙で穏やかな同居生活が始まります。ところが、慎がささやかな幸福を感じ始めた矢先、すべてを崩壊させる事件が起きる──。
共演は福島リラ、松井玲奈、我妻三輪子、武田玲奈、新木優子の女性5人組に加え、リリー・フランキー、中村倫也、山中崇、池田鉄洋ら。ミステリー・コメディ・ラブストーリー・文学作品的趣が混ざった独特な世界観で、国内外のNetflix視聴者から高い評価を獲得しました。
話題になったポイント
Netflix×テレビ東京の先駆的コラボ
Netflixオリジナルと地上波の同時展開という日本では異例のフォーマットを採用。2017年時点では先駆的な試みで、のちの配信プラットフォームドラマの原型を作った作品として位置付けられます。
野田洋次郎の初演技・初主演
RADWIMPSの野田洋次郎が初の演技で主演を張るという挑戦。寡黙な小説家・道間慎を淡々と演じ切り、その独特の空気感がドラマの雰囲気そのものを生み出しました。
5人の女優による謎の女たち
福島リラ、松井玲奈、我妻三輪子、武田玲奈、新木優子と個性豊かな5人の女優それぞれの"謎"が徐々に明らかになる構成が秀逸。ミステリー要素と人間ドラマが並走する独特の語り口が高評価を得ました。
ロケ地ガイド
道間家・執筆の舞台
主人公・道間慎の家や執筆に関わる場所は、都内・神奈川の静かなロケ地で撮影されました。
- 一軒家:道間邸
- 書泉グランデ:第6話で道間が自分の小説を花木の本の横に置いた書店
- 八重洲ブックセンター:最終話で塚本ひとみが働く書店
- アパート:最終話で道間が引っ越したアパート
女たちの過去を辿る場所
5人の女性それぞれのバックグラウンドが明かされるシーンは、複数の象徴的なロケ地で撮影されています。
- 東京拘置所:東京拘置所
- 木更津市立太田中学校:鈴木みどりが通う高校
- 木更津社会館保育園:鈴木みどりが育った児童養護施設
- 君津市営聖地公園:最終話の墓参り
- 木更津市立わかば保育園:最終話で1千万円寄付した児童養護施設
道間と女たちの交流の場
重要な会話や出会いのシーンは、都内の特徴ある飲食店で撮影されました。
- Q.E.D.CLUB:第5話の矢野が小林に結婚を申し込んだ場所
- くし家 串猿:第6話の居酒屋
- グランドニッコー東京 台場:第6話の日本最優秀文学賞式典
- 喫茶銀座:第7話で万年筆をもらった喫茶店
- クルーズ・クルーズYOKOHAMA:第9話の会食レストラン
聖地巡礼のおすすめルート
神保町〜銀座・文芸ルート
書泉グランデ→八重洲ブックセンター→喫茶銀座と、道間慎ゆかりの書店・喫茶店を巡る半日コース。文芸好きにはたまらないルート。
木更津みどりの過去ルート
木更津市立太田中学校→木更津社会館保育園→木更津市立わかば保育園と、鈴木みどりの過去を辿る日帰り千葉コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均スコアは高く、"静かな傑作"との評価多数。海外視聴者からも支持を得た、Netflixジャパンの初期代表作。
好評だったポイント
野田洋次郎の独特な主演存在感、藤井道人監督の映像美、女優5人の絡み合うミステリー、そしてコトリンゴの主題歌。文学作品のような余韻を残すドラマとして、現在もリピート視聴者が多い隠れた名作です。