作品紹介
『エイジハラスメント』は、2015年7月9日から9月10日までテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送された、武井咲主演の連続ドラマです。原作・脚本は直木賞作家の内館牧子で、彼女が連続ドラマの脚本を担当するのは約10年ぶりとなり、放送前から大きな注目を集めました。「エイジハラスメント」とは年齢を理由にした差別やいやがらせを指す造語で、職場で起こるさまざまなハラスメントに新入社員がいかに立ち向かうかを描いた、痛快なお仕事ドラマです。
物語の主人公は、一流商社「丸菱商事」に入社した新人・吉井英美里(武井咲)。借金を抱える家族を支えるために夢を諦め、就職を優先した彼女は、役員を目指して意気揚々と出社しますが、配属されたのは花形部署ではなく、雑用ばかりを押し付けられる「何でも屋」のような立場でした。若さや容姿を理由に軽んじられ、先輩社員・真希百合子(稲森いずみ)からの嫉妬や陰湿ないじめを受けながらも、英美里は持ち前の機転と度胸で反撃に転じていきます。
共演には小泉孝太郎、ミムラ、吉田鋼太郎、田中哲司、吉瀬美智子ら実力派が集結。商社を舞台にしながらも、世代間ギャップ・容姿差別・既婚未婚問題・恋愛事情など、働く女性が直面するリアルな悩みを1話完結のエピソードで痛快に描き、当時のOL層を中心に大きな共感を呼びました。
話題になったポイント
武井咲の"反撃"新人OL像
当時21歳の武井咲が、泣き寝入りせず知恵と行動で理不尽に立ち向かう新人社員・吉井英美里を演じた点が高く評価されました。タイトなスーツに身を包み、毎話スカッと敵を"成敗"していく姿は、『黒の女教師』を彷彿とさせる爽快感があり、「1話完結で見やすい」「見ていてスッキリする」とSNSや感想サイトで話題になりました。
稲森いずみ演じる"お局"百合子の存在感
英美里に次々と嫌がらせを仕掛ける先輩OL・真希百合子を稲森いずみが熱演。かつては有能な社員だった女性が、若く華のある新人に嫉妬し豹変していく様子がリアルで、「こういう先輩、職場にいる」と共感を集めました。武井咲との対決シーンは毎回の見せ場となり、二人の演技対決を楽しみに視聴する声も多く寄せられました。
内館牧子によるリアルな職場描写
原作者自ら脚本を手掛けたことで、総合商社を舞台にしたオフィス描写や人物設定のディテールが極めてリアルに描かれました。セクハラ・パワハラ・マタハラなどさまざまな"ハラスメント"を扱いながらも、単なる社会派ではなく、エンタメ性のある会話劇に仕上げている点がポイント。Filmarksでも平均★3.4点と安定した評価を得ています。
ロケ地ガイド
本作は、主人公・英美里が勤める「丸菱商事」を中心に、東京都心の高層ビル群や飲食店、接待の場となる高級店などが数多く登場します。働く女性のリアルな東京風景を映した、お仕事ドラマならではのロケ地が満載です。
東京・汐留/品川エリア(オフィス街)
主人公の勤める「丸菱商事」や取引先として頻繁に映し出されるのが、汐留・品川エリアの超高層ビル群です。ガラス張りのモダンな外観が、グローバル企業で働くOLの世界観を印象づけます。
- 品川シーズンテラス:丸菱商事の外観イメージとして繰り返し登場。都心とは思えない広々とした芝生広場と高層ビルのコントラストが印象的で、英美里が通勤する場面や同僚と話すシーンに使われました。
- 汐留シティセンター前:オフィスへの出入りや昼休みの移動シーンで映る汐留の象徴的スポット。
- 汐留シオサイト:汐留の地下街・歩道橋などが、通勤や同僚との立ち話シーンの背景として登場します。
- ホテル グランパシフィック LE DAIBA:大事な会食や打ち合わせに使われる高級ホテルとして登場し、物語の緊張感を演出しました。
東京・丸の内/大手町エリア
日本有数のビジネス街である丸の内・大手町周辺も、商社の舞台として要所で使用されています。重厚な石造り建築や、モダンなオフィスビルが作品の格を一段引き上げています。
- パレスサイドビル:皇居のほとりに建つ歴史あるオフィスビル。取引先や社外での打ち合わせシーンなど、ビジネスシーンの背景として用いられました。
- 東京スクエアガーデン:京橋のランドマーク的ビル。英美里が外出先で人と待ち合わせるシーンなど、都会的な雰囲気を演出する場として登場します。
- ワテラス:淡路町・御茶ノ水エリアの複合施設で、広場や遊歩道が移動シーンの背景に使われています。
東京・新宿/銀座エリア(接待・食事シーン)
商社マンの重要な"仕事場"である接待の場として、都心の名店が多数登場します。高級店から隠れ家的なバーまで、シーンの雰囲気ごとに巧みに使い分けられています。
- 新宿パークタワー:取引先企業の外観や、重要な商談の舞台として登場する超高層複合ビル。
- リストランテ・サバティーニ青山:イタリアンの老舗名店が、上質な会食シーンの舞台として使われました。
- メゾン ポール・ボキューズ:代官山の本格フレンチ。重要な打ち合わせや、記念日的な食事シーンを彩ります。
- 銀座鮨正:銀座の寿司店で、取引先との接待シーンに。
- 神田 ラレンツァ:落ち着いた雰囲気のイタリアンで、社内外の食事シーンに使われました。
- ホルモン焼肉ぶち新宿店:同期や後輩との"本音トーク"が展開される、庶民的な焼肉店として登場。
- WINEHALL GLAMOUR・BAR ym・MEDUSA:それぞれ夜の語らいや大人の駆け引きシーンに彩りを添えるバー・ワインバーです。
神奈川・横浜エリア
休日のデートや出張シーンでは、横浜の観光スポットが使用されています。都心のオフィス街とのコントラストが、登場人物の心の揺れ動きを印象付けています。
- 横浜港大さん橋国際旅客ターミナル:海と空を望むロマンチックなシーンで登場する、横浜を代表する名所です。
- 中華街の関帝廟通り:赤と金で彩られた異国情緒あふれる通りが、休日のお出かけシーンを華やかに演出します。
千葉・栃木エリア(リゾート・出張)
出張や接待ゴルフ、社員旅行といったエピソードでは、首都圏近郊のリゾート施設が舞台となりました。
- エム・ベイポイント幕張:幕張ベイエリアの結婚式場兼ホテルで、格式高いパーティーシーンに使われました。
- オークラアカデミアパークホテル:木更津のリゾートホテルで、社員研修や接待の舞台として登場。
- ベルセルバカントリークラブ:栃木の名門ゴルフ場で、接待ゴルフの緊迫したシーンを彩りました。
聖地巡礼のおすすめルート
汐留・品川 OLお仕事コース(半日/約3〜4時間)
JR品川駅からスタートし、まずは品川シーズンテラスの芝生広場で丸菱商事気分を満喫。高層ビルとグリーンのコントラストは必見です。その後ゆりかもめで汐留へ移動し、汐留シティセンター前から汐留シオサイトをぐるりと散策。ランチはビル内のレストランで、OL気分の"社食体験"を。仕上げにお台場方面へ足を伸ばし、ホテル グランパシフィック LE DAIBAでアフタヌーンティーを楽しめば、一日中ドラマの世界観に浸れます。
都心グルメ巡礼コース(夜の1DAYプラン)
英美里たちが接待や本音トークで訪れた飲食店を巡るプラン。まず青山のリストランテ・サバティーニ青山で本格イタリアンのディナー、続いて銀座方面へ移動して銀座鮨正で江戸前寿司を堪能。最後に新宿・渋谷エリアのバーWINEHALL GLAMOURやBAR ymで締めの一杯を。大人のドラマ気分に浸れる、贅沢な夜のコースです。
横浜ロマンチック散策コース(日帰り/約4時間)
みなとみらい線の日本大通り駅からスタートし、横浜港大さん橋国際旅客ターミナルの"くじらの背中"と呼ばれる屋上広場へ。海風を感じながらドラマの名シーンを思い出し、続いて中華街の関帝廟通りへ。本場の中華料理でランチを楽しみ、食後は元町・山下公園まで散歩するのもおすすめです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksではレビュー数1333件・平均★3.4点と、1クール深夜ドラマとしては安定した評価を獲得しました。テレビ朝日「木曜ドラマ」枠で放送された連続ドラマとして、話題性・完走満足度ともに高水準。原作・脚本を内館牧子が担当したことで、ドラマ好きだけでなく小説ファンからも関心を集めました。
好評だったポイント
視聴者からは「1話ごとに問題を解決していく構成がスカッとする」「武井咲のキリッとした表情がカッコいい」「稲森いずみの悪役演技が絶品」といった感想が多数寄せられています。また、「働く女性のあるあるが詰まっていて共感できる」「台詞が辛辣で痛快」「職場のモヤモヤを代わりに晴らしてくれる」といった声も目立ち、同世代の働く女性にとっての"お守り的ドラマ"として記憶されています。一方で、展開がやや類型的という指摘もあるものの、総じて"気軽に見られる痛快お仕事ドラマ"として一定の支持を得た作品です。