作品紹介
『浅見光彦シリーズ42 悪魔の種子』は2011年11月18日にフジテレビ系『金曜プレステージ』枠で放送された2時間サスペンスです。主演は中村俊介(3代目浅見光彦)。原作は内田康夫『悪魔の種子』。フジテレビ版浅見光彦シリーズの第42作にあたり、農業研究所を舞台に遺伝子組み換え米に絡む陰謀と、盆踊りの夜に起きた殺人事件を絡めた骨太のミステリーです。
物語は浅見家のお手伝い・須美子が、友人・諏訪由紀子の悩みを聞くところから始まります。秋田県の西馬音内盆踊りの夜、とある男が変死し、岩手農業研究所で稲の品種改良に取り組む由紀子の恋人・西見文明(里見浩太朗)に殺人の嫌疑がかけられてしまいます。浅見光彦は由紀子の代わりに真相を究明するため、秋田〜岩手〜茨城を縦断する捜査の旅に出ます。
共演は安達祐実(須美子役)、村上弘明、中村玉緒、榎木孝明、小林綾子など実力派が脇を固めます。三大盆踊りの西馬音内、宮沢賢治ゆかりの花巻、霞ヶ浦の湖畔と、東日本各地の名勝がふんだんに登場する"ご当地サスペンス"としても見応えがあります。
話題になったポイント
遺伝子組み換え作物をテーマに
劇中で大きな役割を果たす遺伝子組み換え米は、食の安全・バイオ企業の暗躍など、現代的な社会問題を織り込んだ重層的なミステリー。単なるご当地旅情ドラマを超えた骨太さがあります。
秋田・岩手・茨城の3県オールロケ
西馬音内盆踊り会館、釜淵の滝、宮沢賢治記念館、霞ヶ浦と、東日本の名勝を縦断する豪華ロケを敢行。観光ミステリーとしての見応えも抜群です。
中村俊介×里見浩太朗の重厚な共演
3代目浅見光彦・中村俊介と、重鎮・里見浩太朗の共演は、シリーズファンにとっても特別な組み合わせ。里見浩太朗演じる科学者の佇まいが作品に深みを与えました。
ロケ地ガイド
秋田・西馬音内の盆踊り
事件の発端となる西馬音内盆踊りは、本場のロケで撮影された貴重な映像です。
岩手・宮沢賢治の郷
物語の中盤は岩手県花巻市を中心に描かれ、宮沢賢治ゆかりの場所がふんだんに映し出されます。
- 観音山:岩手県花巻市の散村風景
- 岩手県農業研究センター:岩手県農業研究所
- 宮沢賢治記念館:浅見光彦が訪れた宮沢賢治記念館
- JR釜石線宮守川橋梁:浅見と由紀子が話したアーチ橋
- 釜淵の滝:事件が起きた釜淵の滝
- 胡四王神社:浅見と由紀子が話した見晴らしの良い神社
茨城・霞ヶ浦の捜査
捜査の舞台は茨城県の霞ヶ浦周辺に広がります。
- 霞ヶ浦ふれあいランド:茨城県土浦市の湖の見える風景
- 茨城県立医療大学:窪田一彦が働く茨城県農業研究所
- 霞ケ浦環境科学センター:霞ヶ浦農業生物進化研究所
- 霞ヶ浦の和田岬:事件の水辺
- 土浦警察署:捜査の拠点
- 亀城公園:浅見が刑事と話した堀と石垣のある公園
聖地巡礼のおすすめルート
花巻・宮沢賢治ゆかりルート
宮沢賢治記念館→胡四王神社→JR釜石線宮守川橋梁と巡る1日コース。賢治作品の世界観とドラマの情景を同時に味わえます。
霞ヶ浦湖畔ミステリールート
土浦駅を起点に亀城公園、霞ヶ浦ふれあいランド、霞ケ浦環境科学センターを巡る、湖と歴史の半日ドライブコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
2時間サスペンス枠としては重厚な社会派テーマと、観光ドラマとしての旅情が両立した佳作として、浅見光彦シリーズのファンから安定した評価を獲得。
好評だったポイント
中村俊介のやわらかな浅見像、安達祐実の須美子の可愛らしさ、里見浩太朗の存在感、そして東北〜茨城の美しい景観。ご当地ミステリーのお手本として、現在もBSなどで再放送され続けています。