作品紹介
『あなたのことはそれほど』は、2017年4月から6月にかけてTBS系火曜ドラマ枠で放送された連続ドラマです。いくえみ綾の同名漫画を原作に、「2番目に好きな人と結婚した女」の禁断の恋を描いた衝撃の不倫ドラマとして、放送当時大きな社会的反響を呼びました。略称「あなそれ」として親しまれています。
主人公の渡辺美都(波瑠)は、2番目に好きな人・渡辺涼太(東出昌大)と結婚し、平穏な生活を送っていました。しかし偶然、小中学校時代の同級生で初恋の人・有島光軌(鈴木伸之)と再会したことで、抑えていた感情が爆発。美都は有島との不倫関係に溺れていきます。有島には妻の麗華(仲里依紗)がおり、やがて4人の男女の感情が複雑に絡み合う、息詰まるような心理劇が展開されます。
不倫をテーマにしながらも、単純な善悪では割り切れない人間の感情の深淵を描き出し、毎話ラストの「ザワキュン」展開で視聴者を虜にした話題作です。
話題になったポイント
東出昌大の「怪演」が令和の冬彦さんに
夫・涼太役を演じた東出昌大の演技が大きな話題となりました。妻の不倫を知りながらも執着し続ける涼太の不気味な笑顔や行動は、1992年のドラマ『ずっとあなたが好きだった』で佐野史郎が演じた伝説のマザコン夫「冬彦さん」を彷彿とさせると話題に。「怖すぎる」「鳥肌が立った」という反応がSNSで溢れ、東出昌大の俳優としての新たな一面が発見されました。
仲里依紗の「落としのテク」に驚愕
有島の妻・麗華を演じた仲里依紗の演技も絶賛されました。夫の不倫相手に対する冷静かつ計算高い対応は「怖すぎる」と視聴者を震撼させ、第7話で最高視聴率を更新する原動力となりました。「不気味キャラ」が氾濫するドラマの中で、ひときわ強烈な存在感を放ちました。
波瑠の「女の顔」が新境地を開拓
それまで中性的な役柄が多かった波瑠が、本作で「女の顔」を全開にした役を演じ、新境地を開いたと評価されました。不倫に溺れながらも自分の感情に正直に生きようとする美都を、リアルな温度感で体現。波瑠の女優としてのキャリアにおける転機となった重要な作品です。
ロケ地ガイド
東京・おしゃれカフェ&レストランエリア
- CANAL CAFE:神楽坂の水辺に佇むカフェ。美都と有島のデートシーンなど、印象的な場面で使用されました。
- リストランテ・サバティーニ青山:高級イタリアンレストランで、緊張感のある食事シーンが撮影されました。
- FREEMAN CAFE:おしゃれなカフェで、登場人物たちの日常シーンに登場しました。
- Fish Bank TOKYO:眺望抜群のレストランで、ドラマの印象的なシーンが撮影されました。
- 小笠原伯爵邸:歴史ある洋館で、格式ある雰囲気がドラマに彩りを添えました。
東京・日常シーンエリア
- JR中央線吉祥寺駅北口ロータリー:美都の日常生活圏として繰り返し登場した駅前ロータリーです。
- 武蔵野眼科:美都が勤務する眼科医院のロケ地として使用されました。
- 武蔵野徳洲会病院:ドラマ内の病院シーンで使用された医療施設です。
- 恵比寿東公園:登場人物たちの心情が交錯する公園シーンのロケ地です。
- 新宿モノリス:都会的なビジネス街の雰囲気を演出するロケ地として使用されました。
埼玉エリア
- 旧狭山市立入間中学校:美都と有島の中学時代の回想シーンで使用された、思い出の学校です。
静岡・熱海エリア
聖地巡礼のおすすめルート
吉祥寺・美都の日常ルート
JR中央線吉祥寺駅北口ロータリーを起点に、美都が暮らした街を散策するルート。吉祥寺の魅力的なカフェやショップを巡りながら、ドラマの日常シーンに思いを馳せることができます。井の頭公園まで足を伸ばせば、半日たっぷり楽しめます。
東京・大人の不倫デートスポット巡り
CANAL CAFEの水辺のテラスからスタートし、リストランテ・サバティーニ青山、Fish Bank TOKYOと、美都と有島が密会を重ねたおしゃれなレストランを巡ります。ドラマの緊張感あふれるデートシーンを追体験できる、大人のグルメルートです。
熱海温泉一泊ルート
JR熱海駅からスタートし、第2話で美都と有島が宿泊した新かどやへ。温泉街を散策しながら、ドラマの世界に浸る贅沢な一泊旅行。熱海の海岸沿いの散歩も楽しめます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの平均評価は★3.6(5点満点)、レビュー数は13,455件と非常に多くの視聴者からの反響がありました。不倫ドラマというジャンルながら、第7話で自己最高視聴率12.4%を記録し、右肩上がりの人気を見せました。
好評だったポイント
視聴者から最も多く聞かれたのは、キャスト全員の「怪演」への賞賛です。「東出昌大の涼太が怖すぎて毎週震えた」「仲里依紗の麗華が最高に怖い」「波瑠の美都にイライラするけど目が離せない」と、4人の主要キャストそれぞれに強烈な反応が寄せられました。「不倫ドラマなのに全員応援できない」「誰にも感情移入できないのに面白い」という独特の魅力が評価され、「毎週火曜日が待ち遠しかった」というコメントが多数。また、いくえみ綾の原作ファンからも「原作の空気感を見事に再現している」と高く評価されました。一方で「最終回がモヤモヤする」という声もありましたが、それも含めて「リアルな不倫ドラマ」として記憶に残る作品となっています。