作品紹介
『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』は2026年8月7日公開の日本映画。汐見夏衛の小説を実写化した『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編です。監督は前作に続き新城毅彦、脚本は山浦雅大。主演の福原遥をはじめ、出口夏希、伊藤健太郎ら前作のキャストが顔をそろえ、主題歌は福山雅治の書き下ろし「邂逅」。上映時間128分。
1945年からタイムスリップして現代に戻った加納百合(福原遥)は、特攻隊員・彰(水上恒司)との別れから7年、彰の夢だった高校教師になっていました。多忙な日々を送りながらも、百合の想いは1945年に取り残されたまま。そんなある日、彰の面影を持つ青年・宮原涼(細田佳央太)が臨時的任用教員として百合のクラスの副担任に着任します。まっすぐに自分を想ってくれる涼に心が揺れる百合は、ホスピスで余生を過ごす年老いた千代(倍賞千恵子)と出会い――。彰が遺した一冊の本に込められたメッセージが、夏祭りの夜、星降る丘で明かされます。
ロケ地は東京都(武蔵村山市、東久留米市)、静岡県(三島市、袋井市)、神奈川県(二宮町)、茨城県(笠間市、行方市)、そして長崎県各地。とりわけ長崎では約2週間にわたるロケが敢行され、眼鏡橋での夏祭りと花火のシーンには500人以上のエキストラが参加しました。長崎電気軌道(長崎市電)の車両は色を選び抜き、通常営業時間内での撮影交渉を重ねて実現したものです。
話題になったポイント
長崎2週間ロケと500人のエキストラ
坂が多く道が狭い長崎での撮影は容易ではありませんでしたが、制作陣は約2週間のロケを敢行。眼鏡橋周辺で行われた夏祭り・花火のシーンには500人以上のエキストラが参加し、本作最大のスケールを持つ場面となりました。
倍賞千恵子が演じる「年老いた千代」
前作で出口夏希が演じた千代の、老いた姿を倍賞千恵子が演じます。ホスピスで百合と出会い、70年以上の時を橋渡しする存在として、物語の要となる役どころです。
戦争の記憶を伝える記念館でのロケ
茨城県の筑波海軍航空隊記念館と予科練平和記念館という、実際に特攻隊の歴史を伝える施設が撮影に使われています。1945年と現代を往復する物語にとって、これらの場所は単なる背景ではなく、作品のテーマそのものです。
ロケ地ガイド
長崎エリア
約2週間のロケが行われた、本作最大の舞台。
- 眼鏡橋:長崎県長崎市魚の町。夏祭りと花火のシーン。1634年架橋の日本最古級の石造アーチ橋で、水面に映る姿が眼鏡に見えることから名づけられました。
- 長崎電気軌道(長崎市電):長崎県長崎市。百合と涼が実際に乗車する印象的なシーン。車両の色を選び抜き、通常営業時間内での撮影交渉を重ねて実現しました。
- 浜町アーケード:長崎県長崎市浜町。長崎ロケで登場する市街地の商店街。
- 稲佐山:長崎県長崎市稲佐町。長崎ロケで登場する夜景の名所。世界新三大夜景に数えられる展望地です。
- 長崎平和公園:長崎県長崎市松山町。戦争と平和というテーマに重なる長崎のロケ地。
静岡・神奈川エリア
シリーズを象徴する「丘」と、百合の日常。
- 可睡ゆりの園:静岡県袋井市久能。シリーズを象徴する「ゆりの丘」のモチーフとなった花園。約200種・150万本のゆりが咲く、6月が見頃の名所です。
- 吾妻山公園:神奈川県中郡二宮町山西。百合と涼が出会う公園。山頂の展望台からは相模湾と富士山が一望できます。
- 静岡県立三島北高等学校:静岡県三島市文教町。百合が教壇に立つ市立汐見坂高校の外観。
東京・茨城エリア
- 東京都立上水高等学校:東京都武蔵村山市大南。市立汐見坂高校の外観として使用された校舎。
- 滝山団地:東京都東久留米市滝山。百合と母の暮らしを映す団地。
- 筑波海軍航空隊記念館:茨城県笠間市旭町。戦争の記憶に関わる資料館。旧海軍航空隊の司令部庁舎が現存しています。
- 予科練平和記念館:茨城県稲敷郡阿見町廻戸。特攻隊の歴史を伝える記念館。海軍飛行予科練習生の史実を伝える施設です。
聖地巡礼のおすすめルート
長崎・夏祭りルート
眼鏡橋から中島川沿いを歩き、浜町アーケードを抜けて長崎電気軌道(長崎市電)に乗車。夕方には稲佐山へ上がって夜景を眺める、長崎市内一日コース。翌日に長崎平和公園を訪ねれば、作品のテーマまで含めて辿れます。
静岡・ゆりの丘ルート
6月のゆりの季節に合わせて可睡ゆりの園を訪ね、三島の静岡県立三島北高等学校周辺を歩く。シリーズの象徴的な風景を体感する、静岡横断コースです。
茨城・戦争の記憶ルート
筑波海軍航空隊記念館と予科練平和記念館を巡る、作品の背景にある歴史を学ぶコース。どちらも展示が充実しており、鑑賞後に訪ねると物語の見え方が変わります。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは930件を超えるレビューが集まり、平均スコアは★3.7。公開直後から前作のファンを中心に高い関心を集め、完結編としての着地に納得する声が多く寄せられています。
好評だったポイント
「福原遥の7年後の百合が説得力ある」「細田佳央太の涼が切ない」「倍賞千恵子の千代で泣かされる」「眼鏡橋の花火が美しい」「長崎の街並みが物語に合っている」「福山雅治の主題歌が余韻を残す」――前作から続く「戦争と現代をつなぐ」というテーマを、完結編として丁寧に閉じたと評価されています。