作品紹介
『anone』(あのね)は、2018年1月10日から3月21日まで日本テレビ系「水曜ドラマ」枠で放送された全11話のヒューマンドラマです。主演は広瀬すず、共演に田中裕子、小林聡美、阿部サダヲ、瑛太、火野正平、倍賞千恵子など豪華キャスト。脚本は『Mother』『Woman』に続く坂元裕二オリジナル脚本の3作目で、両ドラマのスタッフが再結集した、坂元裕二三部作の集大成です。
家族を失い、社会からもはぐれて生きる方法さえ見失ってしまった少女・辻沢ハリカ(広瀬すず)が、横浜のネットカフェ「アラビアンナイト」で寝泊まりしながら、ある日、年老いた女性・林田亜乃音(田中裕子)と出会う。亡き夫が製造していた"ニセ札"を発見してしまった亜乃音と、複雑な事情を抱えた持本舵(阿部サダヲ)、青羽るい子(小林聡美)、紙野彦星(瑛太)たちが、ネットカフェの片隅で奇妙な"疑似家族"として共同生活を始めていく。横浜・福富町、湘南、千葉・佐倉、富士、神栖の風車など、各地のロケで紡がれる切なくて優しい大人の童話です。
Filmarks平均★3.8点(12,335件)の高評価。田中裕子は本作で「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」2018年助演女優賞を受賞。広瀬すずの「普段のイメージから離れた訳ありながらも不器用に生きていく演技」が高評価を獲得し、坂元裕二脚本の最高傑作の一つに数えられる名作です。
話題になったポイント
坂元裕二オリジナル脚本3作目
『Mother』(2010)『Woman』(2013)に続く、日本テレビ・水田伸生演出×坂元裕二脚本のヒューマンドラマ三部作の完結編。社会の片隅で生きる人々の優しさと希望を、坂元裕二らしい独白的な台詞で繊細に紡ぎ出した名作です。
広瀬すずの脱皮的な役作り
当時19歳の広瀬すず。これまでの「爽やかなヒロイン」のイメージから一転、髪を短く切り、社会からはぐれた孤独な少女・ハリカを演じ切りました。「すずちゃんがこんな役を……」と業界騒然、本作で女優としての評価が一段上がるきっかけに。
田中裕子が助演女優賞受賞
亡き夫のニセ札に翻弄される印刷所の老女・亜乃音を演じた田中裕子は、本作で「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」2018年助演女優賞を受賞。「田中裕子の存在感が物語の重心」と絶賛の嵐でした。
ロケ地ガイド
横浜・福富町エリア
ハリカたちが寝泊まりするネットカフェの世界。
- No.12末廣ビル:神奈川県横浜市中区福富町仲通、ネットカフェ「アラビアンナイト」。
- ブランカスタ伊勢佐木町店:神奈川県横浜市中区吉田町、第1話の腕時計売却店。
- 大岡川の道慶橋:神奈川県横浜市南区白金町2丁目、第1話のスケボーシーン。
- 大岡川の宮川橋:神奈川県横浜市中区福富町西通、第1話の橋。
- 横浜市総合リハビリテーションセンター:神奈川県横浜市港北区鳥山町、紙野彦星の入院病院。
川崎・小島町エリア
水辺のシーン。
千葉・佐倉エリア
ハリカの過去が紐解かれる場所。
- 佐倉マナーハウス:千葉県佐倉市上志津、ハリカが育った更生施設。
- 鹿島川の堤防:千葉県佐倉市角来、第1話のハリカ走行シーン。
- 新日鐵住金君津製鐵所の見える坂道:千葉県木更津市港南台3丁目、第1話の工場見える坂道。
静岡・富士エリア
柘海岸のシーン(第1話)。
- 田子の浦:静岡県富士市川成島、第1話のテトラボットのある柘海岸。
- 田んぼ:静岡県富士市桧、第1話の追いかけシーン。
- 道路:静岡県富士市富士岡南、第1話のタクシーシーン。
- 岳南鉄道の比奈駅:静岡県富士市比奈、第1話に登場。
その他のシーン
- 遺品整理ネクスト東京本店:東京都大田区昭和島1丁目、第1話の遺品整理会社。
- 有明南運河のあけみ橋:東京都江東区青海1丁目、第1話の橋。
- ウインドパワー神栖:茨城県神栖市南浜、第1話の風車。
聖地巡礼のおすすめルート
横浜・ハリカの世界コース
関内駅を起点に福富町ネットカフェ→大岡川の宮川橋→道慶橋と巡る半日コース。ハリカが生きていた横浜の片隅を歩けます。
富士・柘海岸ロードトリップ
第1話のクライマックスとなる田子の浦と岳南鉄道の比奈駅を訪ねる富士市ロードトリップ。テトラポッドが並ぶ海岸の風景は本作の象徴です。
茨城・神栖の風車を見に
ウインドパワー神栖の風車群はラストの印象的なシーン。鹿島臨海工業地帯と海風の中、本作の世界観を体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks★3.8点(12,335件)の高評価。田中裕子の助演女優賞受賞、坂元裕二脚本の評価で、2018年冬ドラマの代表作として記憶されています。
好評だったポイント
「広瀬すずの脱皮的演技」「田中裕子の存在感」「坂元裕二脚本の独白の美しさ」「水田伸生演出の静謐さ」「ニセ札という奇抜な設定」「孤独な人々の優しさ」「最終回の静かな感動」といった感想が並び、坂元裕二三部作の集大成として高く評価されています。