作品紹介
『浅見光彦シリーズ38 十三の冥府』は、2010年9月24日にフジテレビ系「金曜プレステージ」で放送された浅見光彦シリーズ第38弾です。内田康夫の同名小説を原作に、ルポライターの浅見光彦(中村俊介)が古代王国「荒覇吐(アラハバキ)王国」の存在を記したとされる謎の古文書「都賀留三郡史」の真偽を求め、青森県内を巡る長編ミステリー。八戸・五戸・三内丸山遺跡・恐山・斜陽館・千畳敷など、青森の北東北の風景が物語を彩る、シリーズの代表作のひとつです。
ルポライターの浅見光彦は、大和朝廷とは別に古代「荒覇吐王国」が東北に存在したという説を記した「都賀留三郡史」の真偽を取材するため、青森に向かう。新郷村の大石神ピラミッドで、女性のお遍路さんの死体が発見された現場に立ち寄った浅見は、青森中央大学の女子大生・神尾容子と出会う。「都賀留三郡史」を発見した大工棟梁・谷内洋蔵は去年のねぶた祭の日に不審死を遂げており、「都賀留三郡史」を研究する本間信也教授も翌日、別荘で急性心不全で急死する。連続殺人事件のカギは"子守歌"——浅見は、お遍路さん・伊藤由衣が我が子を求めて巡礼していたことを知り、津軽の闇に迫っていく——。
三内丸山遺跡、大石神ピラミッド、恐山、斜陽館(太宰治の生家)、立佞武多の館、千畳敷、十三湊など、青森の歴史と文化のランドマークがほぼすべて登場。古代史ロマンと津軽の風土が融合した、浅見光彦シリーズ屈指の壮大なトラベルミステリーです。
話題になったポイント
古代王国「荒覇吐」のロマン
大和朝廷とは別に東北に存在したという「荒覇吐王国」の伝説(=都賀留三郡史)を題材に、古代史ロマンとミステリーを融合。歴史マニアの心を掴みました。
青森オールロケの規模
八戸、五戸、津軽富士見湖、立佞武多の館、斜陽館、雲祥寺、千畳敷、十三湊など、青森県の主要観光地をほぼ網羅。北東北の風景の宝庫的な作品です。
"子守歌"を巡るミステリー
連続殺人事件のカギが"子守歌"という詩的な設定。お遍路さんの伊藤由衣が我が子を求めて巡礼していたという母の悲しみが、ミステリーに人間ドラマの厚みを加えました。
ロケ地ガイド
八戸・三内丸山シーン
事件の発端と古代史の舞台となるロケ地です。
- 蕪嶋神社:神尾容子が伊藤由衣とすれ違った神社。
- 白浜海岸:伊藤由衣が殺されていた砂浜。
- 八戸市博物館:八戸市博物館。
- 大石神ピラミッド:大石神ピラミッド。
- 五戸警察署:五戸警察署。
- 種差海岸:浅見と神尾容子が歩いた芝生。
- 三内丸山遺跡:本間信也教授が講義した三内丸山遺跡。
- ナクア白神ホテル:荒覇吐神に関するセミナー会場。
- 八戸シーガルビューホテル:神尾和子が働くホテル。
津軽・斜陽館シーン
津軽地方の名所と物語の重要シーンの舞台です。
- 恐山:青森の恐山。
- 東洋学園流山キャンパス:神尾容子が通う青森中央大学。
- 海の駅鰺ヶ沢相撲館:本間教授が救急車で運ばれた道路。
- 津軽富士見湖の鶴の舞橋:浅見と神尾容子が湊宮司の息子から話を聞いた橋。
- 立佞武多の館:浅見と神尾容子が訪れた立佞武多の館。
- 斜陽館:浅見と神尾容子が訪れた斜陽館(太宰治の生家)。
- 雲祥寺:お遍路産を見かけた寺。
- 高山稲荷神社:赤い鳥居の並ぶ神社。
- 十三湊:東谷正子が住む十三湊。
- 龍興山神社:伊藤由衣が登った階段。
- 千畳敷:浅見と神尾容子が歩いた千畳敷。
- 福一満虚空蔵菩薩堂:浅見と神尾容子が訪れた菩薩堂。
- 山王坊日吉神社:浅見と神尾容子が東谷正子から話を聞いた日吉神社。
- 大須賀海岸:東谷正子を探し出した海。
- 一言主神社:「都賀留三郡史」が発見された八荒神社。
東京・浅見家シーン
浅見光彦の活動拠点のロケ地です。
- 警察庁:浅見陽一郎が勤める警察庁。
聖地巡礼のおすすめルート
津軽・斜陽館ルート
斜陽館から立佞武多の館、津軽富士見湖の鶴の舞橋、千畳敷、十三湊を巡れば、津軽の歴史ロマンと古代史ミステリーを体感できます。
三内丸山・大石神ピラミッドルート
三内丸山遺跡、大石神ピラミッド、八戸市博物館、恐山を巡ると、古代王国「荒覇吐」の世界を辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
古代史ロマン・津軽の風土・"子守歌"を巡る母の悲しみが融合した、浅見光彦シリーズ屈指の壮大な一作。中村俊介の浅見光彦と青森の名所が織り成す旅情ミステリーが高く評価されました。
好評だったポイント
「青森の名所がたっぷり」「三内丸山遺跡や恐山の映像が圧巻」「斜陽館のロケが太宰治ファンに刺さる」「中村俊介の浅見光彦が落ち着く」「子守歌のミステリーが切ない」といった感想が寄せられました。