作品紹介
『浅見光彦シリーズ27 斎王の葬列』は、2009年に放送されたフジテレビ系・浅見光彦シリーズの第27弾です。内田康夫の同名小説を原作に、ルポライターの浅見光彦が伊勢神宮に仕えた斎王伝説の謎と、滋賀県土山町(現・甲賀市)を舞台にした殺人事件を解明していく長編歴史ミステリー。鈴鹿峠の茶畑、伊勢神宮内宮、おはらい町など、滋賀・三重の風光明媚なロケ地が物語を彩る、浅見光彦シリーズの代表作のひとつです。
滋賀県土山町で、斎王伝説を題材にした映画ロケが行われていた。ところが現場付近のダムで男性の水死体が発見され、続いて第二の殺人が発生。ルポライターの浅見光彦(中村俊介)は、伊勢神宮に仕えた皇女たちの儚い哀しみの歴史と、34年前の皇太子御成婚前夜に起きた惨劇との接点を探りながら、事件の真相に迫っていく。歴史の闇に消えた者たちの呪詛と、現世を生きる者たちの怨念が、伝説の地・斎王頓宮跡で交錯する——。
滋賀県土山町(現・甲賀市)を中心に、伊勢神宮内宮、おはらい町、松阪城跡など、伊勢路の風景が情感豊かに撮影されています。浅見光彦シリーズの様式美と、斎王伝説という古代史ロマン、そして茶畑の田園風景が融合した、シリーズファン必見の一作です。
話題になったポイント
斎王伝説×現代殺人ミステリー
伊勢神宮に仕えた皇女・斎王の歴史と、現代の連続殺人事件が交錯する重層的なストーリー。歴史の闇と人間の業を描く内田康夫らしい構成です。
滋賀・三重の風光明媚なロケ
鈴鹿峠の茶畑、斎王垂水頓宮跡、伊勢神宮内宮、おはらい町、松阪城跡など、東海道筋の名所がふんだんに登場。旅情ミステリーとしての魅力にあふれます。
34年前の御成婚前夜の謎
皇太子御成婚前夜(昭和34年4月)に起きた惨劇という設定が、平成日本のロイヤル・ヒストリーへの郷愁を喚起。歴史と現代が交差するロマンティックな構造です。
ロケ地ガイド
滋賀県土山・茶畑シーン
事件の中心となる土山町と茶畑のロケ地です。
- 万人講常夜灯:浅見光彦が訪れた巨大な石灯籠。
- あいの土山文化ホール:斎王の葬列を上演する劇場。
- 鈴鹿峠の茶畑:御古址(おこし)の森の入口の茶畑。
- 斎王垂水頓宮跡:物語の重要舞台・斎王頓宮跡。
- ダイヤモンド滋賀:浅見と劇団のメンバーが宿泊したホテル。
- 野洲川の大河原園地:浅見が小宮山頼子と会った河原。
- 青土ダムエコーバレイ:浅見が小宮山頼子と話した水辺。
- 頓宮大茶園:浅見が長屋富子と話した茶畑。
- 油日神社:浅見が小宮山佳鈴と頼子を呼び出した神社。
- 田村神社:浅見が刑事から情報を聞いた河原。
- 朝宮茶畑:浅見が真相を解明した茶畑。
三重・伊勢路のシーン
伊勢神宮と松阪を中心とする三重県のロケ地です。
- 伊勢神宮内宮宇治橋:伊勢神宮の象徴的な宇治橋。
- 五十鈴川カフェ:浅見光彦と佳鈴が浅見雪江と出会った場所。
- おはらい町:伊勢うどん屋のある町並み。
- 奥野家:浅見たちが伊勢うどんを食べた店。
- 勢田川の堤防:浅見たちが歩いた川沿いの道。
- 関町の町並み:浅見たちが話をしていた町並み。
- 和田金:浅見が松阪牛の店で話をしたシーン。
- 松阪城跡:浅見が喬木正隆と話をした城跡。
東京・茨城・神奈川のシーン
浅見家や事件関係者の自宅などのロケ地です。
- 一軒家:浅見邸。
- 水海道風土博物館「坂野家住宅」:銘茶「長屋園」。
- マンション:小宮山佳鈴と長屋明正が劇の真似をしていた階段。
- 幡ヶ谷第一公園:長屋明正が小宮山佳鈴に別れを告げた公園。
- 常総市役所:土山警察署として登場。
- 洋館:小宮山頼子の実家・夏岡家。
聖地巡礼のおすすめルート
滋賀・斎王伝説ルート
斎王垂水頓宮跡から鈴鹿峠の茶畑、油日神社、朝宮茶畑を巡れば、斎王伝説と事件の核心の地を体感できます。
伊勢神宮・おはらい町ルート
伊勢神宮内宮宇治橋、おはらい町、奥野家、松阪城跡を巡ると、伊勢路の旅情ミステリーを満喫できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
浅見光彦シリーズの様式美と、斎王伝説という歴史ロマン、そして滋賀・三重の美しい風景が融合したシリーズの代表作。歴史と現代が交差する重層的な物語が高く評価されました。
好評だったポイント
「鈴鹿峠の茶畑が美しい」「斎王伝説の歴史ロマンに惹かれる」「中村俊介の浅見光彦が落ち着いて良い」「伊勢神宮のロケが本格的」「土山の地名が記憶に残る」といった感想が寄せられました。