作品紹介
『内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ35 歌枕殺人事件』は、2009年9月14日にフジテレビ系「月曜ゴールデン」枠で放送された2時間サスペンスドラマです。原作は内田康夫の同名小説(角川文庫)、フジテレビ版「浅見光彦シリーズ」の第35作。主演はシリーズおなじみの中村俊介(浅見光彦)、共演に野宮あさほ(朝倉理絵)、河野洋一郎ほか。万葉集や百人一首に詠まれた東北の名歌枕「末の松山」「壺の碑」「有耶無耶の関」「勿来の関」などを舞台に、宮城・岩手・山形・福島と東北一円を巡る、歌枕(うたまくら)ミステリーの傑作です。
ルポライターの浅見光彦(中村俊介)の元へ、かるたクイーンの朝倉理絵(野宮あさほ)が相談にやってくる。3年前、彼女の父・朝倉良秋(多賀城市役所職員、短歌が趣味)が、宮城県多賀城市の歌枕の名所「末の松山」で死体で発見された。父の手帳には「白浪(しらなみ)の越ゆらん末の松山」という歌の言葉と血痕が——。光彦は父の死の真相を追うため理絵と共に多賀城へ。歌枕巡りの旅と並行して、12年前にも別の歌枕で起きた殺人事件があったことを突き止め、東北の名歌枕を辿りながら事件の真相に迫っていきます。
宮城・末の松山、青根温泉湯元不忘閣、秋保温泉ホテル瑞鳳、仙台城跡(青葉山公園)、多賀城政庁跡。山形・有耶無耶の関、福島・勿来の関、岩手・浪打峠など、東北の歌枕の名所を巡る本格旅情ロケが特色。和歌・百人一首の文学的素養と、本格推理を融合させた知的なミステリーです。
話題になったポイント
歌枕ミステリーの趣向
万葉集や百人一首に詠まれた東北の歌枕を事件の手がかりに使う独創的な構成。「末の松山」「壺の碑」「有耶無耶の関」「勿来の関」など、和歌の文学的素養が事件の謎解きに直結する、知的好奇心を刺激する一作です。
東北周遊の旅情
宮城を中心に岩手・山形・福島の東北4県の歌枕を巡る本格ロケ。秋保温泉、青根温泉といった名湯のシーンも含め、東北旅情を堪能できる旅情豊かなミステリーです。
中村俊介の円熟期
2003年から始まったシリーズの中盤、第35作にあたる本作は、中村俊介の浅見光彦像が完全に定着した時期の代表作。歌枕の知識と推理力を兼ね備えた光彦像が、本作の知的雰囲気を支えました。
ロケ地ガイド
宮城・末の松山と歌枕の名所
事件の中心地となる多賀城周辺。
- 末の松山:宮城県多賀城市、事件があった末の松山(百人一首の名歌枕)。
- 歌枕壺の碑:宮城県多賀城市、歌枕壺の碑。
- 多賀城政庁跡:宮城県多賀城市、光彦と理絵が降りていた階段。
- 須江:宮城県、第2の末の松山。
- 仙台城跡(青葉山公園):仙台市青葉区、見晴らしの良い公園。
- ハピーフォート:宮城県、窪村孝義の別荘。
東北温泉地(旅情シーン)
名湯の宿泊地。
- 国営みちのく杜の湖畔公園:宮城県川崎町、光彦が窪村孝義と出会った公園。
- 青根温泉 湯元不忘閣:宮城県川崎町、青根温泉の名旅館。
- 秋保温泉 ホテル瑞鳳:仙台市太白区秋保町、窪村孝義の祝賀会が開催されたホテル。
岩手・山形・福島の歌枕
東北各地の歌枕の名所。
東京・浅見家の日常
シリーズおなじみのロケ地。
- 平塚神社:北区上中里、光彦が朝倉理絵から相談を受けた神社。
- 平塚亭:北区上中里、光彦が朝倉理絵と話していた和菓子店「平塚亭」。
- 警察庁:千代田区霞が関、浅見陽一郎が勤める警察庁。
- 加藤学園御殿場キャンパス:御殿場市、「東北文化大学」のロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
多賀城・末の松山ルート
末の松山から歌枕壺の碑、多賀城政庁跡を巡る宮城県多賀城市コース。和歌ファン・歴史ファン必訪の聖地です。
東北名湯巡礼ルート
青根温泉 湯元不忘閣から秋保温泉 ホテル瑞鳳を巡る宮城名湯コース。歌枕巡りと温泉宿泊を兼ねた贅沢な旅プランです。
視聴者の声・評判
評価スコア
2009年放送、浅見光彦シリーズ第35作。歌枕という文学的題材を扱った知的ミステリーとして、シリーズファンに支持されました。
好評だったポイント
「歌枕ミステリーの趣向が新鮮」「中村俊介の文学的雰囲気がハマる」「東北旅情ロケが美しい」「青根温泉・秋保温泉が見どころ」「百人一首ファンに刺さる」と評価され、知的好奇心を満たす旅情サスペンスとして親しまれています。