作品紹介
『バーテンダー』は、2011年2月4日から4月1日までテレビ朝日系「金曜ナイトドラマ」枠で放送された連続ドラマです。城アラキ原作・長友健篩作画の同名漫画を原作とし、主演は嵐の相葉雅紀が務めました。カクテルコンテストで優勝したにもかかわらず、パリで師匠にクビを言い渡された天才バーテンダー・佐々倉溜が、失意のうちに帰国し日本で一からやり直す姿を描きます。
舞台となるバー「Lapin(ラパン)」には、仕事や恋愛、家庭の問題に悩むさまざまな客が訪れます。溜は持ち前の温かいおせっかいと、心を込めた一杯のカクテルで、客たちの悩みを解きほぐしていきます。一話完結型のヒューマンドラマとして、毎回異なるゲストキャラクターとカクテルにまつわるエピソードが展開されました。
主要キャストには、相葉雅紀(佐々倉溜役)、貫地谷しほり(来島美和役)、荒川良々(杉山薫役)、光石研(三橋順次役)、金子ノブアキ(葛原隆一役)、竹中直人(加瀬五朗役)らが名を連ね、脚本は高橋ナツコ、山浦雅大が手がけました。
話題になったポイント
相葉雅紀の本格バーテンダー演技
嵐の相葉雅紀が、寡黙で誠実な天才バーテンダーという新境地に挑んだことが大きな話題となりました。カクテルを作るシーンでは実際にシェイカーを振る姿が「流石のカッコよさ」と視聴者から高く評価され、これまでのバラエティ番組での明るいイメージとは異なる落ち着いた演技が注目を集めました。
バーカルチャーへの入口となったドラマ
毎回登場するカクテルにまつわるエピソードや、バーテンダーの流儀・哲学が丁寧に描かれ、視聴者からは「バーやカクテルに対する興味が湧いた」「実際にバーに行きたくなった」という声が多数寄せられました。お酒を通じて人の心を癒すというコンセプトが、大人のドラマとして支持されました。
豪華ゲスト陣と一話完結の構成
毎回異なるゲストが悩みを抱えてバーを訪れるという一話完結型の構成が特徴で、各話ごとに完結するストーリーは見やすさが好評でした。竹中直人演じるマスター・加瀬五朗の存在感や、貫地谷しほり演じる雑誌編集者・来島美和との掛け合いも、作品に彩りを添えました。
ロケ地ガイド
横浜エリア
メインの舞台「Bar Lapin」の外観として使用されたのが横浜の歴史的建造物です。横浜の港町の雰囲気が、大人のバードラマにふさわしい舞台を演出しました。
- ZAIM(旧横浜地方裁判所刑事庁舎):Bar Lapinの外観として使用された歴史的建造物。重厚な佇まいが物語の雰囲気を決定づけました
- 日本大通り:佐々倉溜がBar Lapinを探していた横浜の美しい通り
- 海洋会館:佐々倉溜がBar Lapinを探して入ったバーの入口
- 大岡川の北仲橋:佐々倉溜がBar Lapinを探していた橋
- MINTON HOUSE:佐々倉溜がBar Lapinを探していた店
隅田川・勝鬨橋周辺エリア
佐々倉溜と来島美和が語り合うシーンの多くが撮影された、東京の水辺のロケ地です。川沿いの風景が二人の関係性を象徴的に映し出しました。
- 隅田川の勝鬨橋:佐々倉溜と来島美和がよく歩く橋。二人の距離が縮まる象徴的な場所
- 神田川の柳橋:佐々倉溜と来島美和がよく渡る緑の橋
- 勝島運河:佐々倉溜が住んでいる屋形船がある運河
- 隅田川の川岸:佐々倉溜が葛原隆一のカクテルについて話していた河原
- 隅田川テラス:来島美和が泣いているのを佐々倉溜が見ていた河原(最終話)
六本木・赤坂・新宿エリア
華やかなバーシーンやビジネス街のシーンが撮影されたエリアです。都会の夜の雰囲気がバーテンダーの世界観を引き立てました。
- Ne Plus Ultra六本木店:佐々倉溜が解雇されたバー。物語の出発点となる重要なロケ地
- HOME'S BAR 48:葛原隆一がいる「Bar K」として使用
- 住友不動産三田ツインビル西館:諏訪マリがピアノを弾いているラウンジがあるビル
- ベルヴィアイトピア:諏訪マリがピアノを弾いているラウンジ
- 銀座サザンビル:諏訪早苗がいるBar「テネシーワルツ」が入るビル
- 新宿モノリス:南原亜希が自転車でぶつかった場所
- 都庁通り:佐々倉溜が南原亜希を背負って走っていた場所
お台場・汐留・晴海エリア
ウォーターフロントの近代的な景観が印象的なエリアで、登場人物たちの日常シーンが多数撮影されました。
- 晴海センタービル:来島美和が走っていた場所
- シャングリ・ラホテル東京:来島泰三が1年前にいたホテル
- セントラルガーデン:山岸由香利が来島美和にお勧めのバーを聞いた場所
- ウエストプロムナード:山岸由香利と清水が別れた場所
- 汐留シオサイト5区イタリア街:来島美和がバレンタインのプレゼントを渡した場所
- 青海南埠頭公園:来島泰三が来島美和に「バーテン」について説明した海岸
その他の東京エリア
物語の随所に登場する東京各所のロケ地。公園や商業施設など、バラエティ豊かなロケーションが使用されました。
- 成田国際空港第2ターミナル:佐々倉溜がパリから帰国した空港
- 学士会館:「ジャパンカクテルコンテスト」会場のビル
- 目白田中屋:来島美和が佐々倉溜に会いに行った店
- オーディオテクニカ:来島美和が働く「G&E出版」のビル外観
- 翔栄クリエイト:「G&E出版」の内部
- 蔵前榊寿司:さくら食堂として使用
- トプカ:佐々倉溜が氷のない水を飲んだカレー店
- 代々木公園の野外ステージ:来島美和と来島泰三が話していた公園
- 結婚式場「アンフェリシオン」:全日本カクテルコンクールの会場
- 樽:佐々倉溜が加瀬五朗にマティーニの作り方を聞いたバー「風」
- 池袋バッティングセンター:杉山薫と佐々倉溜がいたバッティングセンター
- ATELIER AIMEE:五木編集長がウエディングドレスを見ていた店
- 竹芝埠頭:織田公彦と五木編集長が別れた場所
- 都立芝公園:佐々倉溜と来島美和が杉山薫を待っていた公園
- 道玄坂一丁目路地:来島美和が一緒に取材に行くよう頼んだ場所
- 宝ビル:北方のBar「North Wind」として使用
- CoCo Ange新宿園:南原亜希が子供を迎えに行った保育所
- 白金公園:佐々倉溜と南原亜希が話していた水辺の公園
- 市ヶ谷フィッシュセンター:佐々倉溜と北方がいた釣り堀
- club bisser:南原亜希が働いているクラブ
- 昭和通りの歩道橋:佐々倉溜が歩いていた歩道橋
- 日本ピアノギャラリー東京店:諏訪マリがオーディションを受けたビル
- 東京労災病院:諏訪早苗が運ばれた病院
- 教育の森公園:加瀬五朗と佐々倉溜が歩いていた公園
- テレビ朝日:来島美和が加瀬五朗に取材したビルの屋上
- 泉ガーデンタワー:佐々倉溜が来島美和に声をかけた場所
- AFRICA代官山店:佐々倉溜と来島美和が食事をしたレストラン
- 日比谷公園:来島美和がベンチに座って考えていた公園(最終話)
聖地巡礼のおすすめルート
横浜バーテンダー巡りルート(半日コース)
Bar Lapinの外観ロケ地であるZAIM周辺を起点に、日本大通り、海洋会館、大岡川の北仲橋と横浜エリアのロケ地を巡るルートです。横浜の歴史的な港町の雰囲気を感じながら、ドラマの世界観に浸ることができます。巡礼後は横浜のバーで一杯楽しむのもおすすめです。
隅田川・下町ロマンルート(半日コース)
勝鬨橋からスタートし、隅田川テラス、神田川の柳橋、蔵前榊寿司(さくら食堂)、勝島運河(屋形船のある運河)を巡るコースです。溜と美和が何度も歩いた川沿いの風景を楽しめます。夕暮れ時に訪れると、ドラマの雰囲気がより一層感じられるでしょう。
都心バー&カクテル文化ルート(1日コース)
六本木のNe Plus Ultra(解雇されたバー)から、銀座サザンビル(Bar テネシーワルツ)、目白田中屋(実在の名酒店)、池袋バッティングセンターを巡る都内横断コースです。実在のバーや酒店も含まれるため、ドラマに登場したカクテルを実際に味わいながら聖地巡礼を楽しめます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks(フィルマークス)での評価は★3.3/5.0(レビュー数約1,143件)。評価分布は3.1〜4.0が47%と最も多く、2.1〜3.0が34%、4.1〜5.0が13%となっています。派手な展開よりも落ち着いた雰囲気を重視した作風のため、好みが分かれる評価となっています。
好評だったポイント
最も多く挙げられたのは、相葉雅紀のバーテンダー姿のカッコよさです。シェイカーを振るシーンや、客に寄り添う穏やかな演技が「普段のバラエティとは全く違う魅力」と高く評価されました。また、毎回登場するカクテルの知識や、バーテンダーの哲学的な台詞が「バーに行きたくなる」「カクテルに興味が湧いた」と視聴者の好奇心を刺激した点も好評でした。一話完結型で気軽に楽しめる構成も、忙しい視聴者から支持されています。一方で「ストーリーに大きな起伏がない」「脚本にムラがある」といった指摘もあり、じっくりと人間ドラマを楽しみたい方に向いた作品と言えるでしょう。