作品紹介
『ブラックジャックによろしく』は2003年4月から6月までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送された全10話の医療ヒューマンドラマです。主演は妻夫木聡(連続ドラマ初主演作品)、共演は鈴木京香、伊藤英明、加藤浩次、松尾政寿、綾瀬はるから。原作は佐藤秀峰のベストセラー同名漫画(週刊モーニング連載)で、名門大学医学部を卒業したばかりの研修医が医療の理想と現実の狭間で葛藤する姿を描きます。
主人公・斉藤英二郎(妻夫木聡)は、永禄大学附属病院の一年目の研修医。医師としての理想を抱いて働き始めるものの、低賃金・長時間労働、バイト勤務の現実、保険点数至上主義の病院経営、医療ミスの隠蔽など、現場の矛盾に次々と直面します。指導医・赤城カオリ(鈴木京香)、パチンコ好きの先輩医師・出久根邦弥(加藤浩次)、学友らとの関わりの中で、彼は「医者って一体なんなんだ?」と問い続けます。
本作は日本の医療現場の問題点を真正面から描き、医療関係者のみならず一般視聴者にも強い衝撃を与えました。妻夫木聡の熱演と骨太なテーマで、2000年代初頭の社会派医療ドラマの代表作として現在も高く評価されています。
話題になったポイント
医療現場のリアルな問題提起
研修医の薄給激務、バイト勤務、保険点数、医療ミスの隠蔽、終末期医療など、当時タブー視されていた医療問題を真正面から取り上げた社会派ドラマとして大きな話題を呼びました。
妻夫木聡の連ドラ初主演
若手俳優として売り出し中だった妻夫木聡にとって、連続ドラマ初主演作品。熱い正義感と若さを全身で表現した演技が、彼を主演級俳優へと押し上げるきっかけとなりました。
綾瀬はるかの初期出演作
椿理沙子役で綾瀬はるかが出演。まだ駆け出しだった彼女が清楚なヒロインを演じ、後の大ブレイクの予兆を見せた記念すべき一作です。
ロケ地ガイド
永禄大学附属病院の舞台
物語の中心となる病院は、千葉県の大規模医療機関で撮影されました。
- 日本医科大学付属千葉北総病院:永禄大学附属病院
- フォレスト・イン昭和館:同病院の中庭
- 川崎市立井田病院:第1話のバイト先の誠同病院
- 国保鋸南病院:第3話の淵南記念病院
- 調布病院:最終話の救急車到着の誠同病院
斉藤英二郎の日常
主人公・斉藤英二郎の自宅や日常の動線は、多摩川沿いを中心に撮影されています。
- 坂道:斉藤が自転車で通る見晴らしのいい坂
- 多摩川の府中四谷橋:斉藤が渡る斜張橋
- アパート:斉藤のアパート
- BUNS:斉藤行きつけのレストラン
- 多摩都市モノレール高幡不動駅:エンディングの自転車踏切
- 京王線府中駅:第10話の街並み
重要なエピソードの舞台
各話の象徴的なシーンは、関東各地の印象的なロケ地で撮影されました。
- 河口湖大橋:第2話の富士山が見える橋
- 湯河原温泉岫雲楼 天野屋:第2話の交流会旅館
- 保田第一海水浴場:第4・5話の砂浜シーン
- 泉ガーデンタワー:第7話のアンドリュー千葉法律事務所
- 岩井海岸:第9話の双子両親の別れの海岸
聖地巡礼のおすすめルート
多摩・府中研修医の日常ルート
多摩川府中四谷橋→京王線府中駅→多摩都市モノレール高幡不動駅と、斉藤英二郎の日常動線を追体験する半日コース。
千葉・永禄大学附属病院ルート
日本医科大学付属千葉北総病院を中心に、国保鋸南病院、保田第一海水浴場まで足を延ばす千葉ドライブコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
2003年当時、医療業界から賛否両論を巻き起こしつつ、視聴者からは高評価を獲得。社会派医療ドラマの先駆として、現在も医療ドラマ論で必ず引用される作品です。
好評だったポイント
妻夫木聡の魂のこもった芝居、鈴木京香の指導医としての貫禄、原作漫画の魂を活かした社会的テーマ。"医師とは何か"を問い続ける骨太なヒューマンドラマの代表作として、現在も支持されています。