作品紹介
『ブランド(BRAND)』は2000年1月13日から3月23日までフジテレビ系木曜劇場枠で放送された、今井美樹主演の大人のラブストーリー。共演は七代目市川染五郎(現・二代目松本白鸚の息子)、吉田栄作、宇津井健ほかで、全11回放送されました。2000年という"世紀末の東京"を舞台に、ブランドに込められた物や想いの重み、そして年の差カップルの繊細な感情を描いた連続ドラマです。
高級ファッションブランド「ジュリアス・ディオン・ジャポン」でプレス担当として働く35歳の川嶋碧(今井美樹)は、亡き母の遺したシルクのブラウスを通じて、物を大切に語り継ぐことの意味を知る"ブランド信仰者"。そんな彼女の前に、25歳の新入社員・神崎宗一朗(市川染五郎)が現れる——茶道家元の跡取りでもある宗一朗と碧の年の差ラブストーリーに、ブランド業界の悲喜こもごもと伝統芸能の重みが絡み合う、平成前半の"大人ドラマ"の代表作です。
話題になったポイント
今井美樹×市川染五郎の異色カップリング
ミュージシャン・女優として絶大な人気を誇った今井美樹と、歌舞伎界の若手プリンスだった七代目市川染五郎(現・十代目松本幸四郎)の組み合わせは放送当時大きな話題に。和と洋、ブランドと茶道という対比が視覚的にも美しく描かれました。
"ブランド"というテーマの深み
単なるファッションドラマではなく、"ブランドとは何か""物に込められた想いの継承"というテーマを真正面から扱った大人向けの脚本。2000年代後半のラグジュアリー市場の拡大を先取りした内容でもありました。
蕉雨園&茶道家元の美術
神崎家の本家として使われた目白の蕉雨園の和の美術と、ジュリアス・ディオン本社として使われた渋谷インフォスタワーの洋のモダンさが、カップルそれぞれの世界観を雄弁に語る美術設計になっています。
ロケ地ガイド
東京都・碧の仕事場とブランドの世界
川嶋碧が勤めるファッションブランド本社と、周囲のラグジュアリーなロケ地群。
- 東京中小企業投資育成ビル:「Julius Dion Japon」オフィス
- 渋谷インフォスタワー:Julius Dionの最上階
- ヴィーナスフォート:第8話の新作バッグ発表会
- フランス大使館:ライバル・アンジェラの発表会
- 三共生興サンライズビル:ライバルメーカー「アンジェラ」
神崎家と茶道の世界
宗一朗の実家・茶道「白州流」家元として登場する屋敷。和の美しさを担う空間。
- 蕉雨園:神崎宗一朗の実家「茶道 白州流」家元
名シーンのデートスポット
碧と宗一朗の関係が進展する数々のロマンティックなシーン。
- 伊豆シャボテン公園:第1話で二人が初めて会った動物園
- 大手町野村ビル北側公開空地:第2話でスパゲッティを食べた場所
- 隅田川の遊歩道:第8話の告白シーン
- 神宮外苑のイチョウ並木:最終話の名シーン
- 天王洲アイルの緑の広場:最終話の別れ
- ライオン銀座七丁目:第7話の告白ビアホール
聖地巡礼のおすすめルート
渋谷・銀座ブランドコース
渋谷インフォスタワーを起点に、神宮外苑のイチョウ並木〜銀座・ライオン銀座七丁目〜日本橋三越〜大手町野村ビルを巡る1日コース。2000年当時のラグジュアリー東京の面影を味わえます。
目白・雅な和の世界
JR目白駅から蕉雨園を訪ね、周辺の椿山荘庭園と合わせて静かな和の空間を楽しむコース。神崎宗一朗の家元の世界観を肌で感じられる隠れた名ルートです。
視聴者の声・評判
評価スコア
今井美樹ファン・市川染五郎ファンから根強い支持を得た木曜劇場の佳作。放送当時から大人のラブストーリーとして評価されました。
好評だったポイント
「今井美樹の大人の色気」「市川染五郎の和の佇まい」「茶道とブランドの対比美術」などの声が代表的。ブランド品に込められた想いというテーマを正面から扱った、"大人の女性のためのドラマ"の系譜の代表作として記憶されています。