作品紹介
『キャリア〜掟破りの警察署長〜』は、2016年10月9日から12月11日までフジテレビ系「日曜ドラマ」枠で全10話が放送された刑事ドラマである。主演は玉木宏。「現代版遠山の金さん」をコンセプトに、キャリア官僚でありながら自ら街に出て事件を解決する型��りな警察署長の活躍を描く、痛快人情エンターテインメントだ。
物語の舞台は架空の「北町警察署」。新たに着任した署長・遠山金志郎(玉木宏)は、就任初日にバスジャック事件を単身で解決し、署員たちの度肝を抜く。ひょうひょうとした変わり者だが情に厚く、声をあげられない被害者に寄り添い、悪を成敗する姿はまさに現代の「遠山の金さん」。共演は髙嶋政宏、瀧本美織、柳沢慎吾、近藤正臣ら。
一話完結の事件解決パートと並行して、遠山の実父が25年前に殉職した事件に纏わる組織的な隠蔽工作という縦軸のミステリーが進行する。キャリアとノンキャリアの確執、組織と個人の正義の葛藤といった硬派なテーマを、コメディタッチの軽やかな演出で包み込んだ独自のバランス感覚が本作の持ち味である。
話題になったポイント
玉木宏が体現する「平成版遠山の金さん」
常に笑顔を絶やさず飄々としながらも、弱者の前では毅然と立ち上がる「二面性」のある役どころを、玉木宏がスマートかつ温かみのある演技で見事に体現した。放送当時「玉木宏のハマり役」と評する声が多く上がった。
一話完結と縦軸���ステリーの二重構造
毎回異なる事件を解決する一話完結のフォーマットでありながら、全体を貫く「父の殉職の真相」という大きな謎が縦軸として敷かれており、回を追うごとに過去の隠蔽が明らかになっていく構成が視聴者を引きつけた。
GReeeeN書き下ろし主題歌「暁の君に」
主題歌を担当したGReeeeNは、「朝を迎えるその瞬間、暗闘や悩み、葛藤が明けて必ず朝が来る」というメッセージを楽曲に込めた。日曜夜のドラマ枠にふさわしく、温かい曲調がドラマの世界観を彩った。
ロケ地ガイド
千葉県流山エリア
ドラマの中心舞台である「北町警察署」は、千葉県流山市にある実在の建物で撮影されている。
東京・上野〜三ノ輪エリア
台東区から荒川区にかけての下町エリアは、「北町署管内」の雰囲気にぴったりのロケ地が点在する。
東京・恵比寿〜品川〜大森エリア
都心南部は、公園や商店街など多彩なロケーションが使用された。
- 恵比寿東公園:第4話で登場。通称「タコ公園」として知られる。
- 大森銀座商店街(Milpa):第1話で遠山金志郎が犯人を追跡し始めた活気ある商店街。
- グランドプリンスホテル高輪「茶寮 惠庵」:第6話でお見合いをした格式ある料亭。
東京・中央区〜千代田区エリア
都心の象徴的なランドマークが、物語終盤の緊迫したシーンを彩った。
- 日本橋川の豊海橋:第7話で印象的に使われた。
- 日比谷公園西幸門:最終話のクライマックスシーン。
- ウェストプロムナード:最終話で仲間4人が遠山を待っていた並木道。
静岡県熱海エリア
第3話では舞台を熱海方面に移した。
- エムオーエー奥熱海クリニック:第3話で病院として登場。
- 南あたみ第一病院:第3話で入院先として使用。
- 純喫茶 田園:第3話で登場したレトロな純喫茶。
聖地巡礼のおすすめルート
東京下町・北町署管内コース(半日)
JR大森駅を起点に大森銀座商店街で第1話の追跡シーンに思いを馳せた後、上野へ移動し上野恩賜公園を訪れ、都電荒川線に乗り換えてジョイフル三ノ輪のレトロな商店街を散策する。
熱海・伊豆 温泉巡礼コース(1日)
JR熱海駅を起点に、純喫茶 田園でレトロな雰囲気の中コーヒーを一杯。帰りには熱海温泉で一湯浴びれば、聖地巡礼と癒しの旅を一度に楽しめる。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは361件のレビューで平均スコア3.3(5.0満点)。テレビ視聴率は全10話平均7.2%。
好評だったポイント
「署長の人柄がとにかく良い」「玉木宏のハマり役」というキャスティングへの高評価が最も多い。「スカッとする」「爽快感がある」と支持する声が多い。「コメディタッチで軽めだが、バランスが良い」と気軽に楽しめるエンターテインメントとしての完成度が評価されている。