作品紹介
『失恋ショコラティエ』は、水城せとなの同名人気漫画を原作に、2014年1月から3月にかけてフジテレビ系「月9」枠で放送されたラブストーリーです。主演は松本潤。高校時代から憧れの先輩・高橋紗絵子(石原さとみ)に片想いし続けるショコラティエ・小動爽太が主人公。チョコレート好きの紗絵子に振り向いてもらうため、パリで修業を積んで帰国し、自身のチョコレート専門店「ショコラ・ヴィ」を開業します。
しかし、再会した紗絵子はすでに他の男性と結婚していました。既婚者となった紗絵子への執着を捨てきれない爽太は、モデルのエレナ(水原希子)とセフレ関係を持ちながらも、紗絵子への想いに揺れ動きます。一方、「ショコラ・ヴィ」で働くパティシエールの薫子(水川あさみ)は爽太に密かな想いを寄せており、爽太の弟・六道(溝端淳平)もまた薫子に惹かれていきます。誰もが誰かに片想いする、ほろ苦い恋の群像劇です。
水城せとなによる原作漫画は『フラワーコミックスα』で連載され累計発行部数500万部を突破した人気作で、その繊細な心理描写がドラマでも忠実に再現されました。全11話を通じて、「好きな人に振り向いてもらえない切なさ」という普遍的なテーマを、チョコレートという甘くほろ苦いモチーフとともに描き切った作品です。
話題になったポイント
石原さとみの"小悪魔"演技が社会現象に
本作最大の話題は、石原さとみが演じた高橋紗絵子のキャラクター造形でしょう。男性を無自覚に翻弄する天性の小悪魔ぶりは「あざとかわいい」の先駆けとも言える存在で、SNS上では「紗絵子みたいな女が一番厄介」「わかっていても可愛い」と議論が白熱。石原さとみはこの役で第80回ザテレビジョンドラマアカデミー賞・助演女優賞を受賞し、女優としてのキャリアの転機となりました。「自分はそう思わなかったけど」が口癖の紗絵子の台詞は、放送当時の流行語にもなりました。
松本潤が見せた"こじらせ男子"の新境地
嵐のメンバーとして圧倒的な人気を誇る松本潤が、報われない恋に執着する「こじらせ男子」を熱演。これまでの王道イケメン役とは一線を画す、情けなくも一途な爽太の姿に「松潤がこんな役をやるなんて」と驚きの声が上がりました。松本潤は第80回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で主演男優賞を受賞。水川あさみ、水原希子、溝端淳平、有村架純、加藤シゲアキといった豪華キャストの競演も見どころとなり、10年経った今でもファンに愛され続けている月9の名作です。
おしゃれなチョコレートの世界観
劇中に登場する美しいチョコレートの数々は、実際のショコラティエが監修したもの。バレンタインシーズンの放送と重なったことも追い風となり、ドラマをきっかけにチョコレート専門店への関心が高まりました。爽太が心を込めて作るボンボンショコラやトリュフの映像美は「見ているだけで幸せ」と評され、フードスタイリングの面でも高い評価を受けました。劇中の「ショコラ・ヴィ」の内装や衣装も洗練されており、ドラマ全体がファッション誌のような世界観で統一されていました。
ロケ地ガイド
恵比寿・中目黒エリア ― 「ショコラ・ヴィ」の街
爽太のチョコレート店「ショコラ・ヴィ」の外観として使われたのが恵比寿のお店です。目黒川沿いのおしゃれなエリアに物語の中心地が設定され、中目黒周辺でも多くのシーンが撮影されました。
- コッカ:「ショコラ・ヴィ」の外観として使われたお店。恵比寿西にある実在の店舗で、ドラマの世界観を象徴するロケ地です。
- aloha table中目黒店:中目黒の人気カフェ。目黒川沿いのおしゃれな雰囲気がドラマのシーンを彩りました。
- 目黒川の朝日橋:目黒川に架かる橋で、登場人物たちが行き交うシーンに使用されました。
- 目黒川のなかめ公園橋:目黒川沿いの印象的なロケ地として、複数のシーンで登場しています。
- 目黒川沿いの道:爽太や紗絵子が歩くシーンなど、作品を象徴する風景として繰り返し登場しました。
青山・表参道・西麻布エリア ― 華やかな大人の舞台
紗絵子の生活圏として設定された青山・表参道エリアでは、高級感あふれるレストランやカフェが多数登場。大人のラブストーリーにふさわしい洗練された空間が選ばれています。
- DEN AQUAROOM AOYAMA:青山にある隠れ家的なダイニング。洗練された空間でのシーンが印象的でした。
- PENT HOUSE西麻布2号店:西麻布のペントハウス。大人の社交場として登場し、ドラマの都会的な雰囲気を演出しました。
- 外苑東通りの乃木坂陸橋:都心の幹線道路上の陸橋で、印象的な会話シーンが撮影されました。
新宿・渋谷エリア ― 日常と恋が交差する場所
爽太と紗絵子の再会の場や、仲間たちとの交流の場として、新宿・渋谷エリアのカフェやレストランが使われました。
- カフェ ラ・ボエム新宿御苑:紗絵子が爽太に結婚を報告したレストランとして使われた重要なロケ地。新宿御苑そばの人気イタリアンです。
- JINNAN CAFE:渋谷の神南にあるカフェ。登場人物たちのリラックスしたシーンに使用されました。
- 八雲台公園:目黒区にある公園で、爽太の日常シーンが撮影されました。
汐留・お台場エリア ― 都心のウォーターフロント
ドラマの重要なシーンに汐留・お台場エリアのランドマークが使われました。
- 汐留シティセンター:汐留の大型複合施設。都会的なビジネス街の風景として登場しました。
- 東京国際フォーラム:有楽町にある大型コンベンション施設。印象的な建築空間がドラマのシーンを引き立てました。
- ホテル グランパシフィック LE DAIBA:お台場のホテルで、華やかなシーンの舞台として使われました。
埼玉・神奈川・栃木エリア ― 物語を彩る郊外ロケ地
東京都外でも印象的なシーンが撮影されました。結婚式場や自然豊かな場所が物語の転機となるシーンに選ばれています。
- アートグレイス・ポートサイドヴィラ:横浜にある結婚式場。紗絵子の結婚パーティーの会場として使われた重要なロケ地です。
- アートグレイス 大宮璃宮:さいたま市の結婚式場。華やかなパーティーシーンで使われました。
- 県立城ヶ島公園:三浦半島の先端にある公園。海を望む開放的な風景がドラマのワンシーンを美しく演出しました。
- 那須ステンドグラス美術館:栃木県那須にある美術館。美しいステンドグラスに囲まれた幻想的な空間がロケ地に選ばれました。
- 御殿場市中央公園:静岡県御殿場市の公園。爽太が紗絵子にチョコレートを渡す印象的なシーンで使われました。
聖地巡礼のおすすめルート
恵比寿〜中目黒・目黒川さんぽルート(所要約2時間)
恵比寿駅をスタートし、「ショコラ・ヴィ」の外観ロケ地であるコッカ周辺を散策。その後、目黒川沿いを中目黒方面へ歩き、朝日橋やなかめ公園橋を巡ります。春の桜シーズンなら目黒川の桜並木も楽しめ、ドラマの世界観を味わいながら絶好の散歩コースとなります。中目黒のカフェでひと休みしながら、爽太と紗絵子が歩いた道を辿ってみてください。
青山・表参道グルメ&ショッピングルート(所要約3時間)
表参道駅から青山エリアへ。DEN AQUAROOM AOYAMAやEMPORIOカフェダイニングなど、ドラマに登場したおしゃれなダイニングスポットを巡ります。ウィンドウショッピングを楽しみながら西麻布方面まで足を延ばせば、PENT HOUSEなどのロケ地も。ランチやディナーをロケ地レストランで楽しむのがおすすめです。
横浜・城ヶ島ドライブルート(所要約半日)
紗絵子の結婚パーティーが撮影されたアートグレイス・ポートサイドヴィラのある横浜からスタート。みなとみらいエリアを散策後、三浦半島を南下して県立城ヶ島公園へ。海を眺めながらドラマの名シーンを思い出す、ロマンチックなドライブコースです。
視聴者の声・評判
Filmarks評価スコア:★3.7(レビュー約17,600件)
動画レビューサイトFilmarksでは約17,600件のレビューが投稿され、平均★3.7の評価を獲得。月9ドラマとして安定した人気を誇り、放送から10年以上経った現在も新規視聴者からの感想が寄せられ続けています。第80回ザテレビジョンドラマアカデミー賞では作品賞・主演男優賞・助演女優賞を受賞する高評価を得ました。
好評だったポイント
最も多く挙げられるのは「石原さとみの演技が神がかっている」という声。紗絵子の無自覚な小悪魔ぶりを完璧に体現し、「こんなにイラッとするのに目が離せないキャラクターは初めて」という感想が象徴的です。松本潤の「こじらせ男子」演技も新鮮で、「格好悪い松潤が逆に格好いい」と評されました。水川あさみ演じる薫子の健気さに涙した視聴者も多く、「薫子が報われてほしい」という声がSNSで溢れました。また、チョコレートの映像美やおしゃれなロケ地の数々が「映像だけでも楽しめる」と高評価。原作ファンからも「原作の雰囲気を壊していない」と概ね好意的に受け止められました。