作品紹介
『ちょんまげぷりん』は、2010年7月31日に公開された日本映画です。荒木源の同名小説(小学館文庫)を実写映画化したヒューマンコメディで、主演は錦戸亮(関ジャニ∞)の映画初主演作。共演にともさかりえ(遊佐ひろ子役)、鈴木福(遊佐友也)、今野浩喜、佐藤仁美。江戸時代の侍が現代の東京にタイムスリップしてシングルマザー家庭に居候し、お菓子作りに目覚めていくというファンタジー・ハートウォーミングコメディ。錦戸亮の真摯な「侍」の演技と、ともさかりえのワーキングマザー像が絶妙にハマった2010年夏の隠れた佳作です。
シングルマザーで広告代理店に勤める遊佐ひろ子(ともさかりえ)は、毎日仕事と幼い息子・友也(鈴木福)の世話で忙殺されていた。ある日、買い物先のスーパー(ベニースーパー佐野店)で、ちょんまげ姿の見知らぬ男と出会う。男は江戸時代から現代にタイムスリップしてきた侍・木島安兵衛(錦戸亮)。行き場のない安兵衛を、なりゆきから家に居候させることになるひろ子。当初は戸惑いながらも、家事を完璧にこなす安兵衛に助けられ、母子の生活が変わっていく。やがてプリンとの出会いから、安兵衛はお菓子作りに目覚め、自由が丘のケーキ店「Antoine」(アトリエ辻東京)で働き始める――。
監督は中村義洋(『ジェネラル・ルージュの凱旋』『ちょんまげぷりん』『鴨川食堂』など)、脚本は鈴木謙一・中村義洋。錦戸亮の映画初主演として話題を呼び、ジャニーズ俳優の演技力アピールの場として高評価。鈴木福の天才子役ぶりも本作以降の彼のキャリアの礎となりました。続編『ちょんまげぷりん2』(2014)も製作された人気シリーズの第1作です。
話題になったポイント
錦戸亮の映画初主演
関ジャニ∞・錦戸亮(当時26歳)の映画初主演作。ちょんまげ姿の侍という難しい役を、誇り高く真摯に演じ切り、「ジャニーズ俳優の演技力」を世間に認めさせた一作。後の『ハンチョウ』『ナースのお仕事』『ぼくの夏休み』『大奥』などにつながる演技派俳優としてのキャリアの礎となりました。
ともさかりえのワーキングマザー
ともさかりえが、シングルマザーで激務をこなす広告代理店勤務のヒロイン・遊佐ひろ子を熱演。仕事と育児の両立、社会的孤立、新しい出会いを丁寧に演じ、女性視聴者の共感を集めました。
鈴木福の名子役ぶり
当時6歳の鈴木福が遊佐友也役で出演。本作の演技がきっかけで翌2011年からNHK連続テレビ小説『マルモのおきて』(2011)の主演を務め、国民的子役へと成長していった、彼のキャリアの起点となる作品です。
ロケ地ガイド
足立区・佐野エリア
遊佐家の生活圏。
- ベニースーパー佐野店:東京都足立区佐野2丁目、安兵衛と最初に出会ったスーパー。
- 佐野第二公園:東京都足立区佐野2丁目、スーパー隣の公園。
- 江北白百合幼稚園:東京都足立区江北6丁目、友也の幼稚園。
- 佐野公園前の交差点:東京都足立区六木1丁目、友也が轢かれそうになった交差点。
港区・芝・麻布エリア
ひろ子の職場と安兵衛の家。
- 芝公園ファーストビル:東京都港区芝3丁目、スマイルシステムのビル。
- 東京地下鉄麻布十番駅:東京都港区麻布十番4丁目、安兵衛が家を探した駅。
- 道源寺坂:東京都港区六本木1丁目、安兵衛の家近くの坂道。
- モスバーガー慶応三田店:東京都港区芝5丁目、安兵衛が友也を叱ったモスバーガー。
- 住友不動産神田ビル2号館:東京都千代田区神田須田町1丁目、安兵衛の家があった場所。
豊島・荒川エリア
下町の世界。
- 都営地下鉄三田線巣鴨駅:東京都豊島区巣鴨3丁目、安兵衛が戸惑った駅。
- 富士見坂:東京都荒川区西日暮里3丁目、安兵衛が友也を負ぶって歩いた坂。
- 鬼子母神:東京都豊島区雑司が谷3丁目、初詣の神社。
- 白山通りの歩道橋:東京都豊島区巣鴨3丁目、ひろ子が友也を探した歩道橋。
自由が丘・ケーキ店「Antoine」
安兵衛がお菓子修行を始める場所。
- アトリエ辻東京:東京都国立市富士見台2丁目、自由ヶ丘のケーキ店「Antoine」。
- 東急自由が丘駅:東京都目黒区自由が丘1丁目、待ち合わせの駅。
- 安藤薬局自由ヶ丘本店:東京都目黒区自由が丘1丁目、ひろ子の薬局シーン。
その他のシーン
- 稲城駅から南下する道路:東京都稲城市百村、安兵衛のトラックシーン。
- 竹むら:東京都千代田区神田須田町1丁目、和菓子屋「時翔庵」のロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
足立区・遊佐家コース
東武大師線大師前駅からベニースーパー佐野店→佐野第二公園→江北白百合幼稚園と歩く半日コース。遊佐家の日常を体感できます。
自由が丘+麻布コース
東急自由が丘駅→Antoine(アトリエ辻東京)を訪ねた後、道源寺坂へ。お菓子文化と侍文化が交錯するルートです。
視聴者の声・評判
評価スコア
2010年夏の日本映画として手堅い評価。「錦戸亮の映画初主演として成功」「ファンタジーコメディとして温かい」と評価され、続編『ちょんまげぷりん2』(2014)にも繋がりました。
好評だったポイント
「錦戸亮の侍演技が真摯」「ともさかりえのワーキングマザー」「鈴木福の名子役ぶり」「タイムスリップコメディの新鮮さ」「お菓子作りシーンが楽しい」「家族愛のストーリー」「自由が丘ロケが華やか」といった感想が並び、2010年代ハートウォーミングコメディの代表作として記憶されています。