作品紹介
『だんだん』は、2008年9月29日から2009年3月28日まで放送されたNHK連続テレビ小説の第79作です。タイトルの「だんだん」は出雲地方の方言で「ありがとう」を意味し、島根県松江市と京都市・祇園を舞台に、生まれてすぐに離ればなれになった双子の姉妹の絆と成長を描きました。
松江で育った田島めぐみ(三倉茉奈)は歌が大好きな明るい女の子。ある日、縁結びの地・出雲大社で、自分とうり二つの顔をした京都の舞妓・一条のぞみ(三倉佳奈)と運命的な出会いを果たします。それぞれ異なる環境で育った二人は、時にぶつかり合いながらも互いを支え合い、やがて歌手デュオとしてデビュー。人気絶頂期に解散を迎えた後、めぐみは松江で看護師に、のぞみは京都で芸妓の道を歩み、それぞれの人生を力強く切り開いていきます。
実の双子である三倉茉奈・三倉佳奈(マナカナ)をヒロインに起用した本作は、全150回にわたって島根と京都の美しい風景とともに「家族の絆」「夢と現実」「ふるさとへの愛」を描き、平均視聴率16.2%を記録しました。
話題になったポイント
実の双子マナカナの朝ドラヒロイン
朝ドラ史上初めて実の双子がダブルヒロインを務めたことが大きな話題に。「ふたりっ子」(1996年)で子役として朝ドラデビューした三倉姉妹が、12年の時を経てヒロインとして帰ってきた姿にファンは感慨深いものがありました。見た目はそっくりでも性格が正反対という設定が、二人の個性を際立たせました。
島根県と京都の二つの舞台
宍道湖の夕日、松江城の城下町、出雲大社の荘厳さなど島根の自然美と、祇園の花街、京町家の風情など京都の伝統美が見事に対比されました。放送期間中は島根県への観光客が増加し、「だんだんツアー」も企画されるなど、地域振興にも大きく貢献しました。
劇中歌と音楽の魅力
めぐみとのぞみが歌手デュオ「シジミジル」として活動するストーリーに合わせ、劇中で披露される楽曲が人気に。竹内まりやが書き下ろした主題歌「縁の糸」も話題となり、「朝から元気をもらえる歌が素敵」と視聴者から好評を得ました。
ロケ地ガイド
京都・祇園エリア
- 祇園の置屋:のぞみが舞妓として暮らす置屋のシーンで登場。祇園花街の風情を感じられる場所です。
- 祇園花見小路:のぞみが芸妓として歩く花街のメインストリート。石畳の通りと京町家の景観が美しいロケ地です。
- 祇園甲部歌舞練場:のぞみの舞台となる歌舞練場。都をどりの会場としても知られる格式ある建物です。
- 八坂女紅場学園:舞妓・芸妓の修行に関連するシーンで使われた場所です。
- 白川の辰巳橋:めぐみとのぞみが語り合うシーンなどで登場した、白川にかかる風情ある橋です。
- 白川南通:柳が揺れる白川沿いの風光明媚な通りで、印象的なシーンが撮影されました。
- 安井金毘羅宮:縁切り・縁結びで知られる神社。ドラマの人間関係を暗示するシーンで登場しました。
- 鴨川の四条大橋:京都を象徴する鴨川沿いでの印象的なシーンが撮影されたスポットです。
- 鴨川の賀茂大橋:鴨川の流れを背景にした会話シーンで使われました。
- 鴨川の河原:登場人物たちが心情を吐露する場面で何度も登場した鴨川の河原です。
京都・その他エリア
- 1928ビル:昭和初期のレトロな雰囲気が漂うビルで、劇中のイベントシーンに使用されました。
- カチヱ美容室:地元の生活感あふれるシーンで登場した美容室です。
- 京町家「袋屋」:京都の伝統的な町家の雰囲気を伝えるロケ地として印象的でした。
- JR東海道本線京都駅:めぐみが松江と京都を行き来する際に登場した京都の玄関口です。
- 立命館大学:大学のキャンパスシーンで使用されました。
- 花園学園:学園関連のシーンで登場した教育施設です。
大阪エリア
- デジタルエイトビル:音楽活動に関連するシーンで使用されたビルです。
- 中央大通FNビル:シジミジルの音楽活動に関連する大阪でのシーンで登場しました。
- 井岡ジム:劇中のスポーツ関連シーンで登場した施設です。
- マンション:登場人物の住居として撮影に使用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
京都・祇園花街散策ルート
京都駅から市バスで祇園へ。まず祇園花見小路を南に歩き、のぞみが暮らした花街の雰囲気を堪能。祇園甲部歌舞練場、八坂女紅場学園を外観から見学した後、白川の辰巳橋から白川南通を散策。柳並木と石畳の美しい通りは、ドラマのワンシーンそのものです。最後に鴨川の四条大橋から河原に下り、めぐみとのぞみが語り合ったシーンを思い出しながら鴨川の流れに癒されましょう。
島根・松江城下町と宍道湖ルート
めぐみのふるさと松江を巡るルートです。松江城を出発点に、城下町の武家屋敷通りを散策。宍道湖のほとりを歩き、「日本の夕日百選」に選ばれた絶景の夕日を眺めましょう。出雲大社への足を延ばせば、めぐみとのぞみが運命の出会いを果たした場所も訪れることができます。出雲地方の「だんだん(ありがとう)」の言葉に触れる旅になるでしょう。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは179件のレビューで平均スコア★3.4を獲得。平均視聴率16.2%、最高視聴率18.7%を記録し、朝ドラとして安定した人気を維持しました。最終回は18.2%と有終の美を飾りました。
好評だったポイント
視聴者からは「マナカナの双子ならではの息の合った演技が素晴らしい」「島根と京都の美しい景色に毎朝癒された」「劇中歌のシジミジルの曲が頭から離れない」という声が多く寄せられました。特に島根県の魅力を全国に発信した功績は大きく、「だんだんを見て松江に行きたくなった」「出雲大社と宍道湖の夕日が忘れられない」と地域への関心を高めた点も評価されています。一方で「後半の展開が駆け足だった」という声もありますが、双子の絆と成長を描いた心温まるストーリーは多くの視聴者の心に残る作品となりました。