作品紹介
『誰よりもママを愛す』は、2006年7月から9月にかけてTBS系「日曜劇場」枠で放送されたホームコメディドラマです。主演は田村正和。脚本は『女王の教室』などで知られる遊川和彦。専業主夫として家族を支える夫と、弁護士として活躍する妻、そして個性豊かな子どもたちが織りなす、笑いと涙のファミリードラマです。
主人公の嘉門一豊(田村正和)は、自称「日本一の愛妻家」の専業主夫。毎朝家族のために腕を振るい、掃除・洗濯・子どもの送り迎えを完璧にこなす日々を送っています。妻の千代(小林聡美)は正義感あふれる弁護士で、家計を支える大黒柱。そんな一豊のもとには、長女の雪(内田有紀)、長男の明(玉山鉄二)、次男の明を慕う居候の大河(阿部サダヲ)、そして末っ子の薫がいます。
「パパが主夫」という家庭環境を学校でからかわれる末っ子の薫の悩み、恋に不器用な長女、優しすぎる長男の成長、そして一豊と千代の夫婦の絆――日常の中に潜む家族それぞれの問題を、笑いの中に温かい涙を織り交ぜながら描いた、日曜の夜にふさわしいハートウォーミングな作品です。
話題になったポイント
田村正和の"専業主夫"にファン驚愕
『古畑任三郎』でクールな推理力を、『カミさんの悪口』で洒脱なダンディズムを見せてきた田村正和が、エプロン姿で家事をこなす専業主夫役に挑戦。これまでのイメージを覆すコミカルな演技に「こんな田村正和初めて」と驚きの声が殺到しました。しかしそこは田村正和、エプロン姿でもどこか品のある佇まいが「専業主夫なのにカッコいい」と評判に。妻への一途な愛を不器用に表現する姿は多くの視聴者の心を温めました。
豪華キャストの家族ドラマ
内田有紀、玉山鉄二、阿部サダヲ、小林聡美、劇団ひとりと、個性派俳優が勢揃いした家族の描写が秀逸でした。特に阿部サダヲ演じる居候・大河の自由奔放なキャラクターが物語にスパイスを加え、「阿部サダヲが面白すぎる」という声が続出。内田有紀はこの作品が結婚による休業からの女優復帰作となり、「変わらない美しさ」と話題に。小林聡美との15年ぶりの共演も注目を集めました。
初回視聴率19.1%の好スタート
日曜劇場という注目枠で初回視聴率19.1%をマーク。田村正和の新境地を見たいという視聴者の期待の高さが数字に表れました。平均視聴率14.9%を記録し、最終回も17.5%と高い数字で有終の美を飾りました。日曜の夜に家族で安心して見られるホームドラマとして支持されました。
ロケ地ガイド
吉祥寺・武蔵野エリア ― 嘉門家の生活圏
嘉門家の日常が描かれる生活圏として、吉祥寺周辺が中心的なロケ地となっています。商店街や公園など、下町感のある温かい場所が選ばれています。
- BOOKSルーエ吉祥寺:吉祥寺の人気書店。一豊が日常的に立ち寄る場所として使われました。
- 吉祥寺サンロード商店街:吉祥寺を代表する商店街。一豊が買い物をするシーンで登場しました。
- ら~めんの店 ぺぺ:地元の味を感じさせるラーメン店。家族の食事シーンに使われました。
- さくら市場館:地元のスーパーマーケット。専業主夫・一豊の買い出しシーンで登場しました。
- ブックハウスナガイ:地元に根づいた書店で、日常のシーンに使われました。
多摩川・二子玉川エリア ― 家族の憩いの場
嘉門家が休日に出かけたり、家族の会話が弾んだりするシーンでは、多摩川沿いが印象的に使われています。
- 多摩川浅間神社:田園調布にある神社で、多摩川を望む高台からの景色が美しいロケ地です。
- 多摩川の堤防:開放的な河川敷の風景が、家族の穏やかな時間を演出しました。
- 多摩川の河原:自然豊かな河原で、家族のふれあいシーンが撮影されました。
- ユリの木公園:緑豊かな公園で、子どもたちの遊び場として登場しました。
品川・お台場エリア ― 千代の仕事場周辺
弁護士として活躍する千代の仕事に関わるシーンや、家族の特別な外出シーンで使われたエリアです。
- ゲートシティ大崎:大崎のオフィスビル。ビジネスシーンの舞台です。
- 品川インターシティ:品川の大型複合施設で、仕事関連のシーンに使われました。
- 東京高等裁判所:千代の弁護士としてのシーンで登場した重厚な建物です。
- テレコムセンター:お台場のビルで、ビジネスシーンに使われました。
- マクセル アクアパーク品川:品川の水族館。家族のお出かけシーンで使われました。
青山・六本木エリア ― おしゃれな都心のシーン
- ACQUA南青山店:南青山のおしゃれなスポット。都会的なシーンで登場しました。
- Chloe 南青山店:高級ブランドショップ。ドラマに華を添えるシーンで使われました。
- LAWRY'S THE PRIME RIB TOKYO:赤坂の人気レストラン。特別な食事シーンの舞台です。
- 東京ドームシティ ラクーア:家族のレジャーシーンで登場しました。
山梨・千葉エリア ― 旅と自然のロケ地
家族旅行やリフレッシュのシーンで、東京郊外の自然豊かな場所が使われています。
- 小須田牧場:山梨県の牧場。自然の中での家族の触れ合いシーンが撮影されました。
- 雨宮桃園:山梨県の桃園。果物狩りのような温かいシーンで使われました。
- 東京ベイ舞浜ホテル:舞浜のリゾートホテル。家族の特別な旅のシーンで登場しました。
聖地巡礼のおすすめルート
吉祥寺・商店街さんぽルート(所要約2時間)
JR吉祥寺駅からスタートし、一豊が通ったサンロード商店街を散策。BOOKSルーエに立ち寄り、ブックハウスナガイまで歩きます。途中、さくら市場館やぺぺのような地元感あるお店を巡れば、専業主夫・一豊の日常を追体験できます。吉祥寺の魅力を存分に楽しめるルートです。
多摩川自然満喫ルート(所要約2時間)
東急東横線・多摩川駅から多摩川浅間神社へ。高台からの絶景を楽しんだ後、多摩川の堤防沿いを散歩します。河原で一休みしながら、嘉門家の家族団らんのシーンに思いを馳せてみてください。天気のいい日には富士山も望める、気持ちのよい散策ルートです。
山梨・果物狩りドライブルート(所要約1日)
中央自動車道で山梨方面へ。小須田牧場で動物とのふれあいを楽しんだ後、雨宮桃園で季節のフルーツ狩りを。嘉門家が家族で過ごした自然豊かな風景を体感しながら、日帰りで楽しめるドライブコースです。
視聴者の声・評判
平均視聴率14.9%(初回19.1%・最終回17.5%)
2006年夏クールの日曜劇場として堅実な視聴率を記録。初回19.1%と高い期待のもとスタートし、平均14.9%を維持。最終回は17.5%と有終の美を飾りました。田村正和の新境地を見たいという視聴者の関心の高さが数字に反映されています。
好評だったポイント
圧倒的に多いのは「田村正和のエプロン姿が最高」「かっこいい専業主夫」という声です。これまでのダンディなイメージを崩さないまま、コミカルな家事シーンをこなす田村正和のギャップに、特に主婦層からの支持が厚かったと言われています。阿部サダヲの存在感も抜群で、「阿部サダヲのシーンは全部面白い」「この頃から阿部サダヲは天才だった」と絶賛。遊川和彦の脚本は「笑えるのに最後はちゃんと泣かせてくれる」と評され、家族の大切さをユーモラスに描いた点が高く評価されています。日曜の夜に家族全員で楽しめるドラマとして支持され、「こんなパパが欲しい」「うちの旦那にも見せたい」という家庭内視聴の報告も多く見られました。田村正和ファンにとっても「晩年の代表作のひとつ」として愛され続けている作品です。