作品紹介
『死幣-DEATH CASH-』は2016年7月から9月までTBS『水ドラ!!』枠で放送された深夜ドラマ。主演は松井珠理奈(SKE48)、共演に山崎樹範・山崎紘菜・小市慢太郎・中原丈雄ら実力派が顔を揃え、"呪われた一万円札=死幣"を受け取った者が凄惨な死を迎える本格ホラーサスペンスとして制作されました。
経済学を学ぶ南由夏は、妹・小夢から「死幣」にまつわる怪談を聞く。お金を欲する人の元に突然現れるという一万円札の束の存在を半信半疑で受け止める由夏だったが、親友・郁美の怪死を皮切りに、ゼミ仲間が次々と命を落としていく。由夏は刑事・若本とともに死幣の謎を追い、事件の源流にあたる長野・奈良井宿の過去へと辿り着く——という呪いと金を絡めたオリジナルホラー。長野県塩尻市の奈良井宿という重要な舞台がドラマの世界観を底支えしています。
話題になったポイント
奈良井宿を丸ごと使った異界の空気
中山道の宿場町として江戸情緒を残す長野県塩尻市奈良井宿を、"呪いの源流"である架空の村として丸ごと使った大胆なロケ設計が本作の美術的な見どころ。旧芦沢医院や鎮神社など現地の文化財がそのまま不気味な空気を放ちます。
現金=呪いというホラー設定
お金そのものが呪いの媒介になるというコンセプトは、キャッシュレス化が進む時代への皮肉としても読み取れる挑戦的な設定。電子マネーをテーマにした回など、2016年当時としては尖った脚本が試みられました。
松井珠理奈の挑戦的な主演
アイドル主演の深夜ドラマとしては難易度の高いホラーに挑戦。視聴率は苦戦したものの、血の気が引くような芝居に挑む姿勢は評価されました。
ロケ地ガイド
長野県塩尻市・奈良井宿エリア(呪いの源流)
第4話以降に登場する「江栗馬村」の舞台。実在の奈良井宿を丸ごと使い、30年前の事件を描く重要エピソードの背景となりました。
- 奈良井宿:第4話で登場する宿場町の町並み
- 旧芦沢医院:作中の「内江田駐在所」
- 鎮神社:30年前の事件を聞き出す神社
- 奈良井宿町並センター:第4話登場
- 奈良井地区公民館:作中の村役場
- 奈良井宿の坂道:第5話の重要シーン
都内・南関東エリア(現代パート)
由夏と若本が死幣の謎を追う現代の舞台。大学や繁華街、刑事たちの追跡劇が繰り広げられます。
- 平成国際大学:財津ゼミのある「七咲学院大学」
- シティホール江田:橘郁美の通夜告別式会場
- 厚木アクスト:三浦智志が起業した「KNIGHT WILL」
- プラネアール環七スタジオ:萩森一恵が死幣を受け取ったコンビニ
- すずらん通り:第7話で上野真理が男性誘導員に詰め寄る
最終話のキーロケーション
- 旧富士白糸ワンダーミュージアム:若本猛が監禁された建物
- 麓の吊り橋:第9話の重要シーン
聖地巡礼のおすすめルート
奈良井宿ホラー巡礼(1日)
JR奈良井駅から宿場町の坂道をゆっくり登り、旧芦沢医院〜奈良井宿町並センター〜鎮神社〜奈良井地区公民館を巡るルート。江戸情緒を楽しみつつ、夕暮れ時に訪れるとドラマの不穏な空気を肌で感じられます。
厚木〜横浜都市伝説コース
厚木アクスト〜シティホール江田〜源丸本厚木店〜田奈第3公園下の坂道を巡る関東近郊の半日コース。物語の導入部の雰囲気を再確認できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでの平均スコアは★3.0(420件)。視聴率は1%台に低迷したものの、奈良井宿のビジュアルや一部キャラクターは熱心なファンに支持されています。
好評だったポイント
「奈良井宿の使い方が秀逸」「若本刑事のキャラが良い」「深夜ドラマらしい尖ったコンセプト」といった声が寄せられました。脚本や演技への厳しい指摘もありますが、美術とロケ地の面では高い評価を得ている異色のホラー作品です。