作品紹介
『デカ黒川鈴木』は、2012年1月から3月にかけて日本テレビ系・読売テレビ制作の深夜ドラマ枠で放送された異色の刑事コメディドラマです。主演は個性派俳優の板尾創路が演じる刑事「黒川鈴木」、相棒役には田辺誠一。一話完結型の軽快な捜査劇に、のどかな山里の空気感とシュールな笑いを溶け込ませた、他にはないテイストの作品として話題を呼びました。
舞台となるのは神奈川県相模原市旧藤野町周辺。津久井湖や相模湖、藤野町の商店街など、神奈川県の中山間地域の風景を全面に押し出し、都会の刑事ドラマでは味わえないのんびりとしたトーンで事件解決が進みます。田中圭、鶴田真由、釈由美子といった豪華なゲストも各話に登場し、毎回異なる人間模様が描かれました。
各話サブタイトルが「ワサビ畑で捕まえて!」「殺される前に釣り上げろ!」など遊び心に溢れ、ご当地素材と事件を組み合わせたユーモアも本作の大きな魅力です。藤野・相模湖エリアの観光地を総動員した、地域密着型のロケ地ドラマとして、聖地巡礼の対象としても人気があります。
話題になったポイント
板尾創路×田辺誠一の脱力系コンビ
板尾創路の独特な間合いと田辺誠一の飄々とした演技が絶妙にハマり、シリアスな事件でもどこか可笑しさが漂う不思議な世界観を作り上げました。深夜枠ならではの自由さが光ります。
神奈川・藤野エリアを丸ごとロケ地に
相模原市緑区(旧藤野町)一帯を主舞台とし、廃校・温泉・湖・商店街などご当地資源をふんだんに使用。地域の観光プロモーションとしても機能し、放送後は「デカ黒聖地巡礼」で訪れるファンの姿も見られました。
一話完結・ご当地ネタ満載の脚本
各話それぞれに地元食材や地域イベント、観光名所を絡めた事件が描かれ、事件そのものよりもご当地色の濃いやり取りが記憶に残ると評判になりました。
ロケ地ガイド
藤野・相模湖中心エリア
旧藤野町の中心部は、物語の警察署や商店街シーンの主要撮影地。コンパクトに固まっているため、徒歩と車を組み合わせて効率よく巡ることができます。
- 旧菅井小学校:黒川たちの拠点「警察署」として繰り返し登場する、シリーズを代表する象徴的なロケ地。廃校の木造校舎が懐かしい雰囲気を醸します。
- 藤野町商工会:地元住民との交流シーンなど、街の人情味を感じる場面で使われました。
- 愛ちゃんキムチ梨泰院:ご当地の名物店として登場。実在のお店がそのまま作品世界に溶け込んでいます。
- 旅館陣渓園:山あいの老舗旅館。事件の関係者が宿泊するシーンなどで印象的に登場します。
- 藤野町営やまなみ温泉:刑事たちがひと息つく温泉シーンで使用された、地元民にも愛される日帰り温泉です。
津久井湖・相模湖エリア
水辺の景観は本作の空気感を決定づける重要な要素。湖畔のシーンは毎話のように登場します。
- 津久井湖:黒川たちが事件現場に向かうドライブシーンや、湖畔での対話シーンで印象的に使用されました。
- 相模湖公園:観光客でにぎわう湖畔の公園。聞き込みや待ち合わせシーンなどで登場します。
- 鳥居原ふれあいの館:宮ヶ瀬湖畔の物産施設。地元情報を集める場としてドラマ内で活用されました。
山間・アート&自然エリア
藤野は「芸術の町」としても知られ、自然とアートの融合が作品に独特の詩情を添えています。
- 芸術の道の「COSMOS」像:藤野を象徴する野外彫刻。印象的なカットで作品のトーンを決定づけます。
- 青根緑の休暇村:山奥の自然に囲まれたロケ地。都会では撮れない開放感あるシーンで登場します。
聖地巡礼のおすすめルート
藤野ディープ散策ルート(半日)
JR中央本線・藤野駅からスタートし、旧菅井小学校→藤野町商工会→愛ちゃんキムチ梨泰院→藤野町営やまなみ温泉と巡るコース。最後は温泉でひと風呂浴びて帰る、作品の世界観そのままの旅程です。
湖と芸術の一日ドライブルート
車移動なら、津久井湖→相模湖公園→鳥居原ふれあいの館→芸術の道の「COSMOS」像→青根緑の休暇村と一周する一日コースがおすすめ。ドラマの空気感と神奈川県の知られざる自然美を同時に満喫できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
深夜枠のマイナー作品ながら、板尾創路の独特な空気感と藤野のロケ地の魅力が評価され、コアな支持層を獲得。ロケ地ファンや相模原市民の間では「地元が映る嬉しいドラマ」として記憶に残る作品となりました。
好評だったポイント
「板尾さんの不思議な刑事像が癖になる」「藤野の風景がとにかく美しい」「ご当地ドラマとして完成度が高い」「深夜枠らしい自由な作りで一話完結が見やすい」といった声が多く、ロケ地探訪の目的で本作を追いかける視聴者も少なくありません。神奈川県相模原市北西部の魅力を再発見できる一本として、聖地巡礼にぴったりの作品です。