作品紹介
『伝染歌』は、2007年8月18日に公開された日本映画です。秋元康(AKB48総合プロデューサー)が企画・原作を務めた、ヨーロッパで生まれた"自殺ソング"伝説をモチーフにしたホラー・サスペンス。主演は松田龍平(長瀬陸役)、共演に伊勢谷友介(藤誠)、阿部寛、木村佳乃、AKB48の前田敦子(高橋香奈)、大島優子(夏野あんず)、秋元才加、小嶋陽菜など。AKB48メンバーの映画初出演作品としても有名で、原作・秋元康と監督・原田眞人(『突入せよ!「あさま山荘」事件』)が組んだ、2007年夏のホラー大作です。
青雲女学院のトライアスロン部に所属する夏野あんず(大島優子)は、親友・高橋香奈(前田敦子)の自殺現場に遭遇する。あんずは部仲間・雲早明日香、井上留美、宮口紗江、織部美希らと自殺の謎を追い始める。一方、三流風俗雑誌「月刊MASAKA」の編集者・長瀬陸(松田龍平)は、「歌えば死ぬ」という"伝染歌"の噂を耳にし、AKB48劇場、秋葉原、伊豆の戸田、伊豆修善寺の新井旅館、群馬の大理石村ロックハート城、群馬の旧信越本線碓氷第3橋梁(めがね橋)――各地で次々と起こる怪死事件の真相に迫っていく。
監督は原田眞人、脚本は星野誠・原田眞人。『着信アリ』シリーズの秋元康らしい、都市伝説的なJホラー要素と、AKB48の演技初挑戦、首都圏・伊豆・群馬の本格ロケが融合した意欲作。AKB48は本作で映画初出演を果たし、前田敦子・大島優子・小嶋陽菜らがそれぞれ重要な役どころで登場。アイドル映画とJホラーを融合させた異色作として、2007年Jホラーの隠れた一本として記憶されています。
話題になったポイント
AKB48の映画初出演
2005年に結成されたAKB48が、本作で映画初出演を果たしました。前田敦子(高橋香奈・自殺役)、大島優子(夏野あんず・主役級)、秋元才加、小嶋陽菜など、後にAKB48を象徴する中心メンバーが演技に挑戦。彼女たちの女優キャリアの起点となった重要作です。
"歌えば死ぬ"伝染歌の都市伝説
「ヨーロッパで生まれた自殺ソング」の伝説をモチーフに、現代の日本に「歌えば死ぬ伝染歌」を持ち込んだ秋元康らしい都市伝説Jホラー設定。『着信アリ』シリーズの系譜を引く2000年代Jホラーの典型的構成です。
原田眞人監督の本格演出
『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002)『クライマーズ・ハイ』(2008)など本格派の原田眞人監督がメガホン。アイドル映画とは思えない骨太な演出で、ホラーとしての完成度を高めました。
ロケ地ガイド
秋葉原・AKB48エリア
本作のメイン舞台。
- JR秋葉原駅:東京都千代田区外神田1丁目、松田朱里が走った駅前。
- ミナミビル:東京都千代田区外神田4丁目、松田朱里らの場所。
- TSUKUMO eX.前の中央通り:東京都千代田区外神田4丁目、長瀬陸が歩いた場所。
- AKB48劇場:東京都千代田区外神田4丁目、長瀬陸らが公演観覧したAKB48劇場。
- 鳥万前の路地:東京都千代田区外神田1丁目、モロが運転する車のシーン。
- 石丸電気本店:東京都千代田区外神田1丁目、「僕の花」を歌った電気店。
静岡・伊豆エリア
戸田と修善寺の旅館パート。
- 諸口神社:静岡県沼津市戸田、長瀬陸らが降り立った神社。
- 戸田大川沿いの道:静岡県沼津市戸田、川沿いの道。
- 松城家住宅:静岡県沼津市戸田、エンマの屋敷。
- 新井旅館:静岡県伊豆市修善寺、長瀬陸の母・りきが営む旅館。
- 願成就院:静岡県伊豆の国市寺家、お墓参りの寺院。
- 日本大学国際関係学部:静岡県三島市文教町2丁目、トライアスロン部の練習グラウンド。
群馬・赤レンガ橋&お屋敷
クライマックスの舞台。
- 旧信越本線碓氷第3橋梁(めがね橋):群馬県安中市松井田町大字坂本、赤レンガ作りのアーチ橋。
- 大理石村ロックハート城:群馬県吾妻郡高山村、五井道子の飛び降り屋敷。
千葉・茨城・東京・埼玉エリア
- 東洋学園流山キャンパス:千葉県流山市鰭ヶ崎、青雲女学院高等学校。
- 水海道風土博物館「坂野家住宅」:茨城県常総市大生郷町、高橋香奈の告別式会場。
- 道路:東京都港区海岸3丁目、藤誠の声かけ場所。
- 首都圏外郭放水路庄和排水機場:埼玉県北葛飾郡庄和町大字上金崎、五井道子と話した地下空間。
聖地巡礼のおすすめルート
秋葉原・AKB48聖地コース
JR秋葉原駅から秋葉原駅→TSUKUMO eX.前→AKB48劇場と巡るコース。AKB48ファン必見の半日コースです。
伊豆・戸田+修善寺コース
諸口神社→松城家住宅→新井旅館と巡る伊豆ロケ地巡礼。歴史的建造物が多い贅沢なコースです。
群馬・めがね橋+ロックハート城
旧信越本線碓氷第3橋梁(めがね橋)と大理石村ロックハート城を巡る群馬北部ロケ地ドライブ。
視聴者の声・評判
評価スコア
2007年Jホラーとしては手堅い評価。「AKB48の映画初出演」「都市伝説Jホラーの系譜」として記憶される作品です。
好評だったポイント
「松田龍平の編集者役」「AKB48メンバーの初々しい演技」「秋元康企画の都市伝説感」「原田眞人の本格演出」「群馬めがね橋・ロックハート城のゴシック感」「修善寺新井旅館の歴史」「伊豆戸田の漁村ロケ」といった感想が並び、AKB48の映画初出演作として記憶されています。