作品紹介
『ドールハウス』は2025年6月13日公開の日本映画。『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『サバイバルファミリー』の矢口史靖が、監督・原案・脚本を手がけたオリジナルのミステリーホラーです。コメディの名手として知られる矢口監督が本格ホラーに挑んだ点で公開前から注目を集め、最終興行収入19.1億円を記録しました。主演は長澤まさみ。
鈴木佳恵(長澤まさみ)と夫の忠彦(瀬戸康史)は、5歳の娘・芽依を亡くします。深い悲しみに沈んでいた佳恵は、骨董市で見つけた芽依にそっくりな人形を可愛がることで、少しずつ元気を取り戻していきます。やがて次女・真衣を授かった佳恵は、人形に見向きもしなくなりますが――5歳になった真衣がその人形で遊び始めたとき、鈴木家に奇妙な出来事が起こり始めます。共演は田中哲司、安田顕、風吹ジュン、池村碧彩ほか。主題歌はずっと真夜中でいいのに。の『形』。
佳恵が人形と出会う骨董市のシーンは、東京都日野市の市民の森スポーツ公園で撮影されました。家族写真のシーンには神奈川県横須賀市の荒崎公園 夕日の丘が使われ、そしてクライマックスの舞台「神無島」は、鹿児島県指宿市の知林ヶ島でロケが敢行されています。干潮時にだけ砂州(トンボロ)が現れて陸とつながるこの島は、本作の非日常的な緊張感を象徴する場所です。
話題になったポイント
コメディの名手・矢口史靖の本格ホラー
『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』で知られる矢口史靖監督が、初めて本格的なホラーに挑んだ作品。「ジャンプスケアで怖がらせるだけでなく、ストーリー展開でじわじわ怖がらせてくれる」と評され、ジャパニーズホラーとして高い信頼を得ました。
人形「アヤ」の不気味な存在感
物語の中心となる人形は、日によって表情が違って見えるほど精巧に作られたもの。長澤まさみと瀬戸康史が現場で「顔が変わってる」と感じたというエピソードが残るほどで、この人形の造形そのものが作品の恐怖を支えています。
クライマックスのためだけの鹿児島ロケ
終盤に登場する「神無島」は、鹿児島県指宿市の知林ヶ島を使って撮影されました。干潮になると一本道の砂州が現れるという実際の地形を活かすため、このシーンのためだけに鹿児島ロケを敢行しています。
ロケ地ガイド
東京・物語の始まりエリア
- 市民の森スポーツ公園:東京都日野市日野。骨董市で佳恵が娘に似た人形と出会うシーン。物語の鍵を握る場面の舞台で、京王線・甲州街道駅から徒歩10分、駐車場も完備されています。
神奈川・家族の記録エリア
- 荒崎公園 夕日の丘:神奈川県横須賀市長井。人形を交えて家族写真を撮るシーン。相模湾越しに富士山を望む展望台があり、5〜9月は夜7時半まで駐車場が開放されています。
鹿児島・クライマックスエリア
- 知林ヶ島:鹿児島県指宿市西方。クライマックスの舞台「神無島」。3月から10月にかけての大潮・中潮の干潮時にだけ約800メートルの砂州が現れ、歩いて渡ることができる陸繋島です。
聖地巡礼のおすすめルート
日野・骨董市ルート
京王線・甲州街道駅から徒歩10分で市民の森スポーツ公園へ。多摩川沿いの広い公園で、物語の起点となった空間を歩ける手軽なコースです。
三浦半島・夕日ルート
荒崎公園 夕日の丘で相模湾に沈む夕日を眺めるドライブコース。晴れた日は富士山のシルエットまで見え、劇中の家族写真と同じ構図を探せます。
指宿・知林ヶ島 渡島ルート
指宿駅から車で15分、知林ヶ島へ。干潮時刻を事前に確認して砂州を歩いて渡る、本作最大のハイライトを体感するコース。指宿の砂むし温泉とセットで巡るのが定番です。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksの平均スコアは★3.8。公開29日間で観客動員96万6000人・興行収入12.8億円を記録し、最終興行収入は19.1億円。近年の実写日本ホラーとしては大きな成功を収めた作品です。
好評だったポイント
「しっかり怖くてしっかり面白い」「ジャンプスケアに頼らずストーリーで怖がらせる」「長澤まさみの母親役が真に迫っている」「人形の造形が本当に不気味」「矢口監督がホラーもできるとは思わなかった」「知林ヶ島のクライマックスが効いている」――コメディの名手による意外な一手として、日本のホラー映画に新しい流れを作った一本と評価されています。