作品紹介
『風葬の城』は1996年TBS系で放送された土曜サスペンスドラマで、内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第7弾。主演は辰巳琢郎(浅見光彦役)、母・雪江役に加藤治子、共演に村井国夫、有森也実などベテラン陣。脚本は石原武龍、制作はテレパック/TBS。白虎隊の故郷・福島県会津若松を主舞台に、漆器工房や歯科技工士など地元の伝統産業や職人世界をミステリーに織り込んだ重厚な一作。会津の歴史的風土と東山温泉の旅情を楽しめる、シリーズ屈指の旅情ミステリーとして高く評価されました。
白虎隊のふるさと・会津を訪れたルポライターの浅見光彦は、塗師(漆塗り職人)の平野が謎の死を遂げる現場に居合わせます。東京で歯科技工士として働く平野の息子もまた、帰郷途中で行方不明となり、事件の謎は深まるばかり。会津女子高の新人教師・安達理紗の助けを得ながら、浅見は連続殺人犯の2重3重に仕組まれたトリックに挑んでいきます。
物語の核心には、ある親子の絆が引き起こした悲しい殺人の動機が隠されており、光彦のひらめきと冷静な判断によって、犯人の張り巡らせた罠が一つ一つ解明されていきます。最後は逆に犯人に罠を仕掛けて追い詰めるという、シリーズ屈指の本格ミステリー的な解決編が見どころ。会津若松城・大内宿・東山温泉向瀧・大川ダム・芦ノ牧温泉など、会津の名所が物語に彩りを添える名作です。
話題になったポイント
白虎隊の地・会津若松ロケ
戊辰戦争で散った白虎隊で知られる会津若松を主舞台に、飯盛山・鶴ヶ城・武徳殿など歴史の舞台が随所に登場。歴史ファンには感慨深い作品となっています。
会津漆器・歯科技工士など職人世界の描写
塗師(漆塗り職人)と歯科技工士という、地味ながら高度な技術を要する職人世界を物語に組み込んだのが特徴。漆器工房鈴武(実在の老舗)が撮影協力した本格ぶりも評価されました。
東山温泉向瀧と大内宿の風景
会津東山温泉の名旅館・向瀧(国の登録有形文化財)や、宿場町の面影を残す大内宿など、福島県の代表的観光地がドラマに登場。観光プロモーション効果の高い作品でもあります。
ロケ地ガイド
会津若松中心エリア
歴史の舞台となる中心市街地。
- 飯盛山:会津若松市一箕町、白虎隊自刃の地。
- 会津若松城(鶴ヶ城公園):会津若松市追手町、戊辰戦争の籠城戦の舞台。
- 武徳殿:会津若松市追手町。
- 福島県立会津総合病院:会津若松市城前。
- 会津若松市役所:会津若松市東栄町。
- JR会津若松駅:会津若松市駅前町。
- 會津宮泉酒造:会津若松市東栄町、地元の名酒蔵。
- 会津若松ワシントンホテル:会津若松市白虎町。
東山温泉・芦ノ牧温泉エリア
会津の名湯巡り。
- 向瀧:会津若松市東山町、登録有形文化財の名旅館。
- 東山温泉入口の県道325号線:会津若松市東山町。
- 芦ノ牧温泉:会津若松市大戸町、もう一つの名湯。
- 天寧寺:会津若松市東山町の古刹。
会津南部エリア
会津の伝統的景観。
東京シーン
都内ロケ地。
聖地巡礼のおすすめルート
白虎隊・鶴ヶ城ルート
飯盛山で白虎隊の墓所を参拝し、会津若松城へ。戊辰戦争の歴史を肌で感じる王道コースです。
東山温泉湯巡りルート
向瀧で名湯を堪能し、天寧寺を参拝、芦ノ牧温泉へ足を延ばす癒しコース。
大内宿・会津漆器ルート
漆器工房鈴武で会津漆器を見学し、大内宿で江戸時代にタイムスリップ。会津の伝統美を満喫できる文化探訪コースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
浅見光彦シリーズのなかでも親子の絆が描かれた感動的な一作として、根強いファンを持つ作品。会津の歴史的風土を活かしたロケが高く評価されています。
好評だったポイント
「会津の風景が美しい」「向瀧と大内宿のロケがすばらしい」「親子の絆に泣ける」「2重3重のトリックが見事」「辰巳琢郎の浅見光彦が安定」「漆器職人の世界観が新鮮」といった声が寄せられ、東北の旅情と本格ミステリーが融合した名作として愛されています。