作品紹介
『ふたりっ子』は、1996年10月から1997年4月までNHKで放送された連続テレビ小説の第55作です。脚本は『家なき子』『カーネーション』などで知られる大石静が担当し、大阪・通天閣近くの商店街で育つ双子の姉妹・麗子と香子の人生を軸に、将棋という題材を通じて女性が自分の道を切り開く姿を描いた名作として、今も高い評価を受けています。
1966年、大阪・通天閣のふもとの商店街に生まれた双子の姉妹・野田麗子(岩崎ひろみ)と香子(菊池麻衣子)。優等生で姉らしく振る舞う麗子と、勉強では落ちこぼれながら天才的な将棋の才能を持つ香子。対照的な二人は、"本当の幸せとは何か"を模索しながら、それぞれの道を歩み出します。やがて香子は女流棋士としてプロを目指し、麗子は結婚や子育てに悩みながら生き方を問い直していきます。
女性のキャリアと家庭、才能と努力、姉妹の絆を正面から描いた本作は大石静に向田邦子賞をもたらしました。三倉茉奈・佳奈の双子姉妹が幼少期を演じたことでも話題になり、"マナカナ"の名を世に知らしめた作品でもあります。
話題になったポイント
将棋を題材にした朝ドラ
朝ドラで女流棋士を主人公に据えた先駆的な作品。実在の女流棋士への取材に基づくリアルな将棋描写は、将棋ファンからも絶賛されました。
大石静×向田邦子賞の名脚本
双子それぞれの人生を並行して描きながら、"生きること"を問いかける大石静の脚本は第15回向田邦子賞を受賞。朝ドラの深みを一段押し上げた作品です。
マナカナの幼少期デビュー
幼少期の姉妹を演じた三倉茉奈・佳奈は本作で一躍人気者となり、"マナカナ"という愛称で全国区のスターになりました。
ロケ地ガイド
大阪・通天閣エリア
物語の舞台となった大阪・新世界の通天閣周辺が象徴的に登場します。
- 通天閣本通商店街:双子姉妹が育った商店街のロケ地です。
- 通天閣将棋センター:香子の将棋道場シーンに使われた重要スポット。
- 将棋の碑:将棋の象徴として作品に登場します。
- 新世界のづぼらや通り:大阪らしい雰囲気を伝える通りが活用されました。
- 銀座商店街:下町の商店街シーンで登場。
- 阪堺電軌阪堺線今池駅:路面電車のシーンが情感豊かに登場します。
- 聖天山正圓寺:古刹の情景シーンで使われました。
大阪の学校・生活エリア
姉妹の通学や生活シーンには、大阪の学校・公園が多数登場しました。
- 大阪市立工芸高等学校:高校シーンのロケ地です。
- 岸里小学校:双子の小学校時代のシーンで活用されました。
- 千本北公園:子ども時代の遊び場シーンで登場。
- 南海汐見橋線のガード:日常の情景シーンで使われました。
- 万代池:大阪の風情ある池が印象的に登場。
- 奈良県立畝傍高等学校:学校シーンで使われました。
兵庫・山陰エリア
物語の転機となる旅行や帰省シーンでは関西圏の名所が登場します。
- JR山陰本線餘部鉄橋:郷愁ある鉄橋のシーンが印象的です。
- JR山陰本線鎧駅:無人駅の情景シーンで使用。
- 城崎温泉:温泉街シーンが登場する名所。
- 今子浦海岸:日本海の風景シーンで活用されました。
- 岡見公園の岡見亭:情感ある公園シーンで登場します。
聖地巡礼のおすすめルート
通天閣・新世界ルート
通天閣本通商店街を起点に通天閣将棋センター、新世界のづぼらや通り、阪堺電軌阪堺線今池駅を巡れば、双子姉妹の日常を追体験できます。
山陰・餘部ルート
JR山陰本線餘部鉄橋、JR山陰本線鎧駅、城崎温泉、今子浦海岸まで巡れば、作品の旅情シーンを体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
朝ドラ歴代の中でも高い評価を得て、再放送のたびに根強い人気を証明。大石静の代表作・将棋題材の名作として記憶されています。
好評だったポイント
「姉妹の対比が見事」「将棋の描写がリアルで引き込まれる」「マナカナが可愛い」「大阪・通天閣の雰囲気が最高」といった声が多く寄せられた朝ドラの良作です。