作品紹介
『不等辺三角形』は2014年に放送されたサスペンスドラマで、内田康夫の同名小説(講談社文庫)を原作とする「浅見光彦シリーズ49」の一作です。BSフジサスペンス傑作選としても放送され、名古屋・仙台・松島など各地を辿りながら、二つの謎の死と漢詩を結ぶ難解な事件を浅見光彦が追う、本格ミステリードラマです。
名古屋の名家に代々伝わる「幽霊箪笥」の修理を依頼した男が、港の運河で殺された。さらにその箪笥修理の職人を訪ねた謎の男の死が、遠く奥松島で発覚する。真相究明を依頼された浅見光彦は、箪笥に隠されていた五言絶句と「在不等辺三角形之重心」という謎の一文に目を留めた——。二つの死と漢詩を結ぶ接点とは何か?名古屋の富豪の別荘・陽奇荘で、箪笥職人が仙台から呼び寄せられ、翌朝、名古屋の松重閘門で初老の男の水死体が見つかる、という冒頭から、物語は名古屋・仙台・松島の三角点を辿って展開していきます。
名古屋では揚輝荘、松重閘門、覚王山日泰寺、白壁地区、中川警察署など、名古屋らしい歴史的建造物がふんだんに登場。仙台・松島では秋保大滝、ホテル松島大観荘、五大堂、定禅寺通りなど、東北の名所も活用された豪華な撮影。重厚な原作世界をビジュアル的にも完成度高く再現した一作です。
話題になったポイント
名古屋×仙台×松島の不等辺三角形
事件現場が名古屋・仙台・松島の三地点に分散するという、まさにタイトル通りの「不等辺三角形」構造。三地点を結ぶ謎が、漢詩「在不等辺三角形之重心」という難解な手がかりとリンクします。
揚輝荘・松重閘門の名古屋らしさ
名古屋の代表的な歴史建造物——揚輝荘(旧松坂屋伊藤次郎左衛門の別荘)、松重閘門(中川運河の歴史的閘門)、覚王山日泰寺、白壁地区など、名古屋の文化財が次々登場。ご当地名古屋の魅力を再発見できる一作です。
秋保大滝・松島の東北ロケ
宮城県仙台市の秋保大滝、秋保温泉ホテル瑞鳳、松島の五大堂、ホテル松島大観荘、阿武隈川の丸森橋、丸森町の蔵の郷土館斎理屋敷など、東北の名所も豪華にロケ。みちのくサスペンスとしても見応えがあります。
ロケ地ガイド
名古屋シーン
事件の発端、名古屋の名家・運河の街。
- 名古屋城:名古屋市中区本丸の名古屋のシンボル。
- 揚輝荘 南園、揚輝荘 北園:名古屋市千種区法王町、富豪の別荘「陽奇荘」のロケ地。
- 松重閘門:名古屋市中川区山王の歴史的閘門、水死体が発見される現場。
- 白壁町の町並み:名古屋市東区白壁の歴史的町並み。
- 中川警察署:名古屋市中川区篠原橋通の警察署。
- 久屋大通り公園:名古屋市中区丸の内の都市公園。
- メルパルク名古屋:名古屋市東区葵のホテル。
- 覚王山日泰寺:名古屋市千種区法王町の寺院。
仙台・松島シーン
もう一つの舞台、宮城県。
- 秋保工芸の里:仙台市太白区秋保町湯元。
- 秋保大滝:仙台市太白区秋保町馬場の名瀑。
- 秋保温泉 ホテル瑞鳳:仙台市太白区秋保町湯元の老舗温泉宿。
- 仙台南警察署:仙台市太白区長町の警察署。
- 阿武隈川の丸森橋:丸森町船場の橋。
- 蔵の郷土館斎理屋敷:丸森町字町西の郷土館。
- 定禅寺通り:仙台市青葉区一番町の杜の都の名所。
- ホテル松島大観荘:松島町松島犬田の老舗ホテル。
- 五大堂:松島町松島町内の名所。
東京・埼玉シーン
浅見光彦の活動拠点。
- 鳩山会館:文京区音羽の洋館。
- マンション:西東京市下保谷のマンション。
- 埼玉医科大学国際医療センター:日高市山根の医療センター。
- 警察庁:千代田区霞が関の警察庁。
- 一軒家:撮影セット住宅。
聖地巡礼のおすすめルート
名古屋・揚輝荘ルート
揚輝荘 南園と揚輝荘 北園から覚王山日泰寺、白壁町の町並み、松重閘門、名古屋城を巡れば、本作の名古屋舞台を一日で堪能できます。揚輝荘は一般公開されており、見学可能です。
松島・秋保温泉ルート
ホテル松島大観荘と五大堂を巡り、秋保温泉 ホテル瑞鳳に泊まって秋保大滝と秋保工芸の里を訪れる旅プランがおすすめ。本作の東北ロケ地を温泉旅行と共に堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
内田康夫「浅見光彦シリーズ」屈指のロケスケール作。原作は講談社文庫から刊行されており、BSフジサスペンス傑作選としても再放送される人気作です。
好評だったポイント
「揚輝荘の重厚さ」「松重閘門が印象的」「名古屋の文化財が見られる」「漢詩の謎解きが知的」「松島・秋保のロケが豪華」「不等辺三角形という構造が面白い」といった感想が寄せられ、内田康夫サスペンスの中でも完成度の高い一作として評価されています。