作品紹介
『風林火山』は2007年に放送されたNHK大河ドラマ第46作で、井上靖の同名小説を原作に、武田信玄の伝説的軍師・山本勘助(内野聖陽)の生涯を描いた全50回の物語である。
三河出身の浪人・山本勘助は諸国を遍歴し軍略を学ぶこと15年、天下一の軍師を目指していた。恋に落ちた村娘・ミツが武田信虎に殺されたことから復讐を誓い武田家に接近。やがて生涯の主君となる武田晴信(後の信玄、市川亀治郎)と出会い、戦国最強の主従が誕生する。武田・今川・北条・上杉の四つ巴の争いを各勢力の視点から描きつつ、クライマックスの川中島の戦いへと向かう壮大な戦国絵巻だ。
話題になったポイント
異色のキャスティングと実力派揃いの布陣
主演の内野聖陽は「濃い脇役系俳優」を主役に据えた異色の選択として注目された。GACKTが上杉謙信役、市川亀治郎が武田信玄役、千葉真一が板垣信方役、緒形拳・仲代達矢らベテラン勢も脇を固める大胆なキャスティングが話題を呼んだ。
視聴率と評価のギャップ
平均視聴率は18.7%と突出しなかったものの、Filmarksでは3.9/5.0と高評価。「大河ドラマ視聴歴の中でもベスト候補」という声も多く、数字以上に視聴者の心に深く刻まれた作品である。
井上靖の名作を大幅に膨らませた脚色
原作を大幅に膨らませ、勘助の前半生やオリジナルキャラクターを追加して全50回の大作に仕上げた。戦国時代の泥臭さを正面から描いた骨太な作風が評価されている。
ロケ地ガイド
山梨エリア(武田の本拠地)
武田氏の居城「躑躅ヶ崎館」を再現した風林火山館(北杜市)がメインのオープンセットとして使用された。武田神社(甲府市)など歴史ゆかりの地も多い。
長野エリア(川中島の戦い)
クライマックスの川中島の戦いの舞台となった長野市の川中島古戦場や、松代城跡(劇中「海津城」)が見どころ。
新潟エリア(上杉の居城)
上杉謙信の居城・春日山城跡(上越市)もドラマの重要な舞台として登場する。
聖地巡礼のおすすめルート
山梨・武田の里ルート(1日コース)
武田神社(躑躅ヶ崎館跡)からスタートし、甲府市内の武田ゆかりの地を巡る。八ヶ岳方面に足を延ばせば、風林火山館跡地周辺の雄大な自然も楽しめる。
長野・川中島決戦ルート(半日コース)
川中島古戦場で勘助最期の地に立ち、松代城跡(海津城)を訪れる。信玄と謙信の宿命の対決に思いを馳せる歴史ファン必見のルート。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは3.9/5.0(386件)。大多数が好意的評価をつけている。
好評だったポイント
「内野聖陽の圧倒的な存在感」「千葉真一の戦闘シーンの迫力」「GACKTの上杉謙信が放つオーラ」「オープニング映像が大河ドラマ史上最もカッコいい」と、キャストと演出への賛辞が多い。戦国時代の泥臭さと華のなさを正面から描いた骨太な作風は、大河ドラマファンから今なお高く評価されている。