作品紹介
『佐賀のがばいばあちゃん』は、漫才コンビB&Bの島田洋七が自身の少年時代を綴った同名ベストセラーを原作とする2006年公開の映画作品です。戦後の広島から佐賀の祖母・おさのばあちゃんの家に預けられた少年・昭広が、独自の哲学を持つばあちゃんと二人で逞しく成長していく姿を、佐賀の豊かな自然を背景に描いた感動のファミリー作品として多くの観客の涙を誘いました。
戦後の動乱期、広島で女手ひとつで母に育てられていた少年・昭広。働く母を恋しがって夜の盛り場に出てくる昭広を案じた母は、昭広を佐賀の祖母・おさのばあちゃんの家へ送り出す。貧しいながらも前向きで知恵にあふれたばあちゃんは、朝4時から働き、川を流れてくる規格外の野菜を"冷蔵庫からの贈り物"と喜ぶなど、貧乏を愉しむ生き方を体現していた——。
がばいばあちゃん役を吉行和子、母親役を工藤夕貴が演じ、倉内均監督が丁寧に映像化。武雄や上有田など佐賀県の風景を存分に活用したロケが、ばあちゃんの生きる知恵と土地の豊かさを静かに伝える作品に仕上がっています。
話題になったポイント
吉行和子のばあちゃん像
貧しさを嘆かず、明るく知恵で乗り切る魅力的なばあちゃんを吉行和子が温かく演じきり、多くの観客に"理想のおばあちゃん"として強い印象を残しました。
島田洋七自伝の映像化
芸人・島田洋七の自伝的ベストセラーを正面から映像化し、原作の素朴な力強さを損なうことなくスクリーンに再現。原作ファンからも高く評価されました。
佐賀県全域の美しい風景
武雄・上有田・吉田など佐賀県の田園・神社・古い商店街・楠の大木といったロケ地が満載で、佐賀観光への関心を大きく高めた映画となりました。
ロケ地ガイド
武雄エリア
ばあちゃんの家の舞台として、武雄周辺の神社や楠の大木が登場します。
- 川古の大楠:佐賀の天然記念物の楠が登場する象徴的ロケ地。
- 武雄の大楠:樹齢3000年とも言われる武雄神社の御神木が登場。
- 武雄神社:作品の精神的支柱となる神社シーン。
- 桜山階段:風情ある階段シーンで活用されました。
- 水神様:地域信仰のシーンで登場。
旧街道・田園風景エリア
佐賀の古い街道と田園が作品の世界観を支えます。
- 淀姫神社脇の高橋川:静謐な川辺のシーンに使用。
- 旧長崎街道:歴史ある街道が作品を彩ります。
- 西川登小学校:昭広の通学シーンに使われました。
- 観音様:地域の信仰シーンで登場。
- 旧唐津往還街道:古い街道の情景シーン。
- 農道:田園地帯の日常シーンで活用。
- 吉田川の広瀬橋:風情ある橋のシーン。
酒蔵・商店街シーン
昭和の生活感を伝える酒蔵や旧商店街のロケ地も印象的です。
- 田中酒造:地元の酒蔵シーンで登場します。
- 旧田代酒造:昭和の酒蔵が作品を彩ります。
- JR上有田駅:郷愁ある駅のシーン。
- 佐賀城跡:佐賀のランドマークが登場。
- 旅館「花月」大正館:大正レトロな旅館シーンで使用。
- 鶴味噌並倉:老舗味噌蔵の情景シーン。
- 歴史民俗館(旧古賀銀行):明治の洋風建築シーンに活用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
武雄の大楠ルート
武雄の大楠を訪れ、武雄神社で参拝し、川古の大楠へと足を延ばせば、作品の神秘的な自然信仰を体感できます。
佐賀の昭和を巡るルート
田中酒造、旧田代酒造、佐賀城跡、歴史民俗館(旧古賀銀行)を巡ると、昭和の佐賀の情緒を堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
「涙と笑いの両方が詰まった温かい作品」「吉行和子のばあちゃんに感動」と幅広い世代から支持され、文部科学省選定作品としても評価されました。
好評だったポイント
「ばあちゃんの名言が胸に響く」「佐賀の自然が美しい」「貧しさを愉しむ生き方に感動」「吉行和子の演技が絶品」といった感想が多く寄せられました。