作品紹介
『劇場霊』は2015年11月21日に公開された松竹配給のホラー映画。『リング』『女優霊』『クロユリ団地』などJホラーを支えてきた中田秀夫監督の作品です。
主演は当時AKB48の島崎遥香(ぱるる)。AKB48グループ全メンバーを対象としたオーディションで主役に抜擢され、本作が映画単独初主演となりました。劇場という閉ざされた空間で、舞台「鮮血の呼び声」のオーディションに合格した若手女優・沙羅が、不可解な事件の連続に巻き込まれる本格Jホラーです。
共演には足立梨花、高田里穂、町田啓太、小市慢太郎など。劇場に持ち込まれた「人形」がもたらす惨劇という、中田監督の十八番である「映像と物体」の恐怖が炸裂する一作です。
話題になったポイント
島崎遥香の映画初主演
AKB48メンバー全員参加のオーディションで主役に選ばれた島崎遥香。中田秀夫監督が「ホラー映画的ルックス」と絶賛したクールな表情が、本作の不穏な世界観に絶妙にマッチしました。
中田秀夫のJホラー演出
『リング』で世界に貞子を知らしめた中田監督が、再び閉ざされた空間でのホラー演出に挑戦。スタイリッシュな映像美と人形の不気味な造形が、Jホラーファンを唸らせました。
舞台ホラーという新機軸
劇場という限定空間、舞台公演という時間制限、そして女優同士の主役争い。複数の閉塞構造が重なり合う独特のホラー設定が話題になりました。
ロケ地ガイド
劇場・ホールのロケ地
本作の核となる劇場シーンは、関東・関西の本格的な公共ホールで撮影されました。
- 所沢市民文化センターミューズ:埼玉県所沢市の本格的な大ホール。劇場メインシーンで活用
- ますほ文化ホール:地方の公共ホール。リハーサルや舞台シーン
- 小山町総合文化会館:静岡県の文化会館。複数の重要シーンで使用
- 龍生会館:内装の独特な雰囲気で恐怖シーンに活用
不穏な日常空間
女優たちの楽屋・住居・通勤の場面では、関東のロケ地が多用されています。
- 山伏高原スタジオ:山中湖近くのスタジオ。閉鎖空間シーンに最適
- 明星大学青梅校、東京工科大学、日本工学院八王子専門学校:学園の練習・稽古シーン
- 旧熊谷市立女子高校:廃校の不穏な雰囲気を活用
- 一軒家、一軒家、一軒家:登場人物の住居として複数使用
- アパート:若手女優の暮らしを表現
恐怖が忍び寄る場所
- 井上病院:負傷した女優が運ばれる場面
- ドクタージーカンズビル:都市の薄暗い建物。恐怖シーンの背景
- アコードビル:オフィス内の不穏な場面
- バラエティーショップ100円屋 和泉多摩川店:日常から恐怖への転換シーン
- 東武東上線陸橋、富士川大橋:人気のない陸橋・大橋でのシーン
- 県道413号線:山中湖周辺の道路。逃走シーン
聖地巡礼のおすすめルート
所沢ホラーホールコース(半日)
所沢市民文化センターミューズは、本作のメインロケ地として最も登場頻度が高い場所。実際にコンサート鑑賞も楽しめる現役の文化ホールなので、何かのイベントに合わせて訪れると気軽に巡礼できます。
富士山麓スタジオ巡りコース(1日)
山伏高原スタジオ周辺・小山町総合文化会館(静岡県小山町)と、富士山麓の本作ロケ地を車で巡るコース。富士山観光と組み合わせて1日で回れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★2.8前後。ホラーファンの間では賛否分かれる中田監督の意欲作として記憶されています。
好評だったポイント
「中田秀夫のスタイリッシュなビジュアルが秀逸」「人形の動きが不気味で良い」「島崎遥香のクールさがホラーに合う」という評価がある一方、「脚本やセリフに難あり」との声も。中田監督のホラー愛が随所に感じられる、Jホラーファン必見の一本です。