作品紹介
『はだしのゲン』は、2007年8月10日と11日にフジテレビ系で2夜連続放送された『千の風になって ドラマスペシャル』第3弾です。中沢啓治の同名漫画を原作に、テレビドラマ化として初の映像化。中井貴一が中岡大吉役、石田ゆり子が中岡君江役を務め、原爆投下前後の広島を舞台に、戦争の悲惨さと平和への願いを描いた感動の戦争ドラマ。広島平和記念公園、佐賀の麦畑、福岡の旧街並み、広島のセットなど、戦時中の日本を再現した本格ロケが特徴の意欲作です。
太平洋戦争末期の広島。慢性的な食糧難が続き、空襲警報が朝晩を問わず鳴り響き、日本は敗戦への道を進んでいた。中岡大吉(中井貴一)は下駄の絵付け職人として、妻・君江(石田ゆり子)に支えられ、4人の子供たちを懸命に育てていた。軍部が本土決戦・国民総玉砕を唱える中、大吉は徹底して反戦を唱え続けたため、中岡家は日ごろから「非国民」と蔑まれ、いじめられていた。次男・元(小林廉)は元気いっぱいに駆け回るが、町の人々からの差別と空腹の日々を生きていく。そして1945年8月6日、ヒロシマに原爆が投下され——。
原作のメッセージである戦争の悲惨さと平和への願いを、フジテレビが本格映像化。広島平和記念公園、佐賀県の麦畑、福岡県の上野ビル・JR小倉工場、神山警察署のシーン、岡山県の津山高校、香川県の笠島の町並みなど、戦時中の日本各地を再現したロケと、原爆投下シーンの再現で、視聴者に強い印象を残した戦争ドラマの名作です。
話題になったポイント
『はだしのゲン』初の本格テレビドラマ化
中沢啓治の名作漫画『はだしのゲン』を、フジテレビが2夜連続SPで初の本格テレビドラマ化。アニメや映画では何度も映像化されてきたが、テレビドラマとしては初の試みでした。
中井貴一の反戦を貫く父親像
中井貴一が中岡大吉役で、軍国主義に染まる時代に反戦を貫き続ける父親を熱演。家族と地域から差別を受けながらも信念を曲げない姿が、視聴者の心を打ちました。
戦時下日本の本格再現
広島平和記念公園、佐賀の麦畑、福岡の旧街並み、神社の竹やり訓練、神山警察署、呉海軍工廠など、戦時中の日本を本格再現したロケ。みろくの里セット村、日本加工製紙高萩工場跡地など、原爆で廃墟となった広島の街も再現されました。
ロケ地ガイド
広島・原爆シーン
原爆投下前後の広島を再現したロケ地です。
- 広島平和記念公園:広島平和記念公園。
- みろくの里セット村:昭和時代の広島の街の撮影セット。
- 日本加工製紙高萩工場跡地:原爆で廃墟となった広島の街。
佐賀・福岡の戦時シーン
戦時中の地方を再現したロケ地です。
- 麦畑:タイトルバックの麦畑。
- 農道:麦畑近くの農道。
- 淀姫神社:竹やり訓練をしていた神社。
- 田中酒造:中岡元たちがゲタを運んでいた街角。
- 上野ビル:中岡大吉が捕まった神山警察署。
- JR小倉工場:中岡浩二が働く赤レンガの呉海軍工廠。
- JR鹿児島本線門司港駅:廣島駅の駅舎。
茨城・栃木・岡山の戦時訓練シーン
戦時下の訓練・学校シーンのロケ地です。
- 旧上岡小学校:中岡元が通う神山国民学校。
- 大井川鉄道家山駅:廣島駅のホーム。
- 一軒家:中岡元たちが鯉を盗もうとした池のある家。
- 津山高校:中岡浩二が訓練する兵庫海軍航空隊。
- 常総市青少年の家:兵庫海軍航空隊の運動場。
- 金村別雷神社:中岡元が切腹を見せると言った神社。
- 新八茎鉱山:中岡元が近藤隆太に米を取られたトンネル。
香川・茨城の終盤シーン
後半の重要シーンの舞台です。
- 正覚院付近の尾根:中岡元たちが歩いた海沿いの丘。
- 笠島の町並み:林清子が住む海沿いの町。
- 大浜:中岡君江が働いていた海。
- 長屋門:吉田酒造の長屋門。
- 水海道風土博物館「坂野家住宅」:吉田酒造。
- 力新堂接骨院:中岡君江が訪れた佐々木医院。
聖地巡礼のおすすめルート
広島・原爆ルート
広島平和記念公園からみろくの里セット村、日本加工製紙高萩工場跡地を巡れば、原爆投下前後の広島の物語を体感できます。
佐賀・福岡の戦時下ルート
麦畑、淀姫神社、上野ビル(神山警察署)、JR小倉工場(呉海軍工廠)を巡ると、戦時下の地方の暮らしを辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
『はだしのゲン』初の本格テレビドラマ化として、原作のメッセージを忠実に映像化した感動の戦争ドラマ。中井貴一の父親像、石田ゆり子の母親像が高く評価されました。
好評だったポイント
「中井貴一の反戦の父親役に泣ける」「石田ゆり子の母親が温かい」「原爆投下シーンが衝撃的」「戦時下の差別が生々しい」「平和の尊さが心に残る」といった感想が寄せられました。