作品紹介
『疑惑』は2012年11月9日にフジテレビ系「金曜プレステージ」枠で21:00-23:17に放送された松本清張没後20年特別企画のサスペンスドラマ。原作は松本清張の同名短編小説。主演は田村正和(佐原卓吉役)、共演に沢口靖子(白河珠麿子役)、室井滋、真矢みき、若村麻由美、小林稔侍など。新潟県柏崎港(劇中「越後港」)で起きた保険金殺人疑惑事件を題材に、悪女と疑われる女・白河珠麿子を国選弁護人・佐原卓吉が弁護する法廷サスペンス。何度も映像化されてきた松本清張原作の名作で、2012年版は田村正和の弁護士役と沢口靖子の悪女役の対決が話題となりました。
新潟県越後港(柏崎港)で、車が海へ転落する事故が発生。乗っていた資産家・白河福太郎は溺死し、後妻の白河珠麿子(沢口靖子)だけが生還します。8億円の保険金を目的に夫を殺した疑いで珠麿子が逮捕されると、前科があり暴力団とも関わりがあることから、新聞記者の秋谷ら世間は「球磨子が犯人」と騒ぎ立てます。国選弁護人・佐原卓吉(田村正和)は一度は弁護を断りますが、事件の闇に違和感を覚え、最終的に珠麿子の弁護を引き受けることに。佐原は事件の真実を追求していく中で、悪女とは違う本当の珠麿子の顔を明らかにしていきます。
新潟県新潟市・長岡市・柏崎市・新発田市など新潟全域を舞台に、柏崎港、旧斎藤家別邸(白河家)、諸橋家住宅(原山法律事務所)、新潟刑務所(新潟中央拘置所)、新潟大学医学部保健学科(西新潟地方裁判所)、白山神社、月岡温泉、越後丘陵公園など、新潟の景観を活写した本作は、松本清張サスペンスの正統な系譜を継ぐ法廷ドラマとして高い評価を得ました。田村正和の重厚な弁護士演技と、沢口靖子の薄幸な悪女演技の対決が見どころです。
話題になったポイント
田村正和×沢口靖子の重厚な対決
『古畑任三郎』の田村正和と『科捜研の女』の沢口靖子という、当時のテレビドラマ界を代表する二大スターが共演。重厚な弁護士演技と、薄幸でいて掴みどころのない悪女演技の対決が、松本清張サスペンスの「人間の二面性」を見事に体現しました。
新潟柏崎港・越後地方の総合ロケ
新潟県柏崎市・長岡市・新発田市・新潟市など、越後地方全域を舞台にした大規模ロケ。柏崎港、月岡温泉、白山神社、越後丘陵公園など、新潟の名所を縦横に活用しながら、松本清張原作の「地方都市の闇」を見事に再現しました。
松本清張没後20年特別企画
松本清張没後20年(1992-2012)を記念する特別企画として制作。『疑惑』は1982年の野村芳太郎監督・桃井かおり主演映画版が有名ですが、2012年版は田村正和の弁護士像を中心に据えた新解釈として再評価されました。
ロケ地ガイド
柏崎・長岡エリア
事件の中心地・越後港。
- 柏崎港:新潟県柏崎市番神1丁目、車が海へ転落した越後港。
- 番神堂:新潟県柏崎市番神2丁目、越後港を見渡す場所。
- 諸橋家住宅:新潟県長岡市来伝字野尻、原山法律事務所。
- 長岡西病院:新潟県長岡市三ツ郷屋町、原山正雄入院先。
- 越後丘陵公園:新潟県長岡市宮本東方町、写真を見せる公園。
新潟市・新発田エリア
裁判所・拘置所・温泉。
- 旧斎藤家別邸:新潟県新潟市中央区西大畑町、白河家。
- 新潟刑務所:新潟市江南区山二ツ、新潟中央拘置所。
- 新潟大学医学部保健学科:新潟市中央区旭町、西新潟地方裁判所。
- 越後茶屋 古町酒房:新潟市中央区古町通り、寿司屋シーン。
- 白山神社:新潟市中央区一番堀通町、千鶴の聞き込みシーン。
- 越後七浦:新潟市西蒲区、千鶴の運転シーン。
- 月岡温泉:新発田市月岡温泉、千鶴の足湯シーン。
東京エリア
事件関係者の拠点。
聖地巡礼のおすすめルート
柏崎港事件現場ルート
柏崎港で事件現場を訪ね、番神堂で港を見下ろし、諸橋家住宅(長岡)で原山法律事務所を巡る、疑惑聖地巡礼の王道コース。
新潟市・古町ルート
旧斎藤家別邸(白河家)から越後茶屋 古町酒房、白山神社を巡る新潟市内散策コース。
月岡温泉・越後丘陵ルート
月岡温泉で湯治、越後丘陵公園と越後七浦を辿る、新潟自然満喫コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
松本清張サスペンスの代表作として、田村正和の追悼放送など節目ごとに再放送される名作。2012年放送当時は松本清張没後20年特別企画として高い視聴率を獲得し、現在も「田村正和の弁護士役」として記憶されています。
好評だったポイント
「田村正和の弁護士役が重厚」「沢口靖子の悪女演技が見事」「松本清張原作の世界観が忠実」「新潟の景観が美しい」「法廷サスペンスとして完成度が高い」「室井滋・真矢みき・若村麻由美など脇役も豪華」「『古畑任三郎』とは違う田村正和が新鮮」――松本清張サスペンスの正統な系譜を継ぐ法廷ドラマの名作として、現在も愛され続けています。