作品紹介
『ごちそうさん』は2013年9月から2014年3月までNHK連続テレビ小説(朝ドラ)第89作として放送された全150話の半年帯。NHK大阪放送局制作。主演は杏、共演は東出昌大、財前直見、原田泰造、キムラ緑子、高畑充希、和田正人、宮崎美子、近藤正臣ら。脚本は『JIN-仁-』『おんな城主 直虎』『天皇の料理番』の森下佳子、音楽は菅野よう子、主題歌はゆず「雨のち晴レルヤ」。平均視聴率22.4%を記録し、前作『あまちゃん』を上回る大ヒットとなりました。
ヒロイン・卯野め以子(杏)は、明治末の東京で洋食屋「開明軒」の次女として生まれた"食いしん坊"の少女。東京帝国大学を卒業した大阪出身のエリート建築家・西門悠太郎(東出昌大)に恋をして嫁入りし、しきたり重んじる大阪の名家・西門家で、姑・和枝(キムラ緑子)と嫁姑バトルを繰り広げながら、食を通じて家族の絆を築いていきます。大正・昭和を貫く女性の一代記を、"食べ物"という切り口で情感豊かに描きます。
本作は杏と東出昌大が実生活でも結婚するきっかけとなった朝ドラとしても有名。近代日本の食文化史を丁寧に再現した舞台美術・衣装・料理描写、戦争を乗り越える家族の結束を描く森下佳子脚本の骨太さで、朝ドラの傑作の一つに数えられます。
話題になったポイント
杏×東出昌大が実生活で結婚
本作での共演をきっかけに、杏と東出昌大が結婚するというおまけ付き。NHK朝ドラが生んだ人気の夫婦として、メディアで大きな注目を集めました。
食をテーマにした朝ドラ
洋食から和食、そして戦時下の食料難まで、大正〜昭和の食文化を丁寧に描写。料理監修に力を入れ、"見て美味しそう"なシーンが連発する食卓ドラマとしても楽しめます。
キムラ緑子の姑・和枝役
西門家の姑・和枝役のキムラ緑子は、辛辣だが愛情深い姑を圧倒的な存在感で演じ、視聴者に強い印象を残しました。"和枝さん"ブームを生むほどの好演でした。
ロケ地ガイド
東京時代・開明軒の舞台
明治〜大正期の東京は、明治村(愛知県)を中心にレトロな町並みのロケ地で撮影されました。
- 明治村 二丁目の町並み:卯野め以子が住む東京の町並み
- 明治村 京都七条停留所:路面電車の本郷春見駅
- 明治村 逍遥の小道:第1話の切通しの坂道
- 明治村 偉人坂:第1話で男から逃げた坂道
- 明治村 聖ヨハネ教会:第1話の挟み撃ちシーン
- 明治村 SL東京駅:第5話の汽車乗車駅
学校時代の舞台
め以子と悠太郎の学校シーンは、奈良・岡山・滋賀の歴史建築で撮影されました。
- 旧吹屋小学校:め以子たちが通う小学校
- 奈良女子大学:清明高等女学校
- 明治村 第四高等学校武術道場「無声堂」:第3話の剣道試合道場
- 明治村 名古屋衛戍病院:悠太郎の通う大学
- 愛知川:第4話の悠太郎ボート練習
大阪・西門家の舞台
め以子が嫁ぐ大阪の名家は、滋賀県の八幡堀や奈良の今井町など歴史的町並みで撮影されました。
- 八幡堀:西門家のある大阪の堀
- 今井町の町並み:西門家のある大阪の町並み
- 旧第四師団司令部庁舎:大阪市役所
- 大阪市営地下鉄御堂筋線心斎橋駅:悠太郎が建設に関わった駅
- 済生会中津病院:第14話に登場
- 神戸市立御影公会堂:第14話に登場
聖地巡礼のおすすめルート
愛知・明治村1日ルート
明治村は朝ドラ『ごちそうさん』のロケ地が最も集中する場所。二丁目の町並み→京都七条停留所→SL東京駅→聖ヨハネ教会と、明治大正のレトロな町並みを楽しみながら全網羅できるコースです。
関西・西門家巡りルート
八幡堀→今井町の町並み→大阪市営地下鉄心斎橋駅と、近畿の朝ドラ聖地を巡るコース。近江八幡と橿原の古い町並みが特に美しいです。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率22.4%、前作『あまちゃん』を超える大ヒット。朝ドラの傑作として現在も再放送で根強いファンを持ち続けています。
好評だったポイント
杏の明るいヒロイン像、東出昌大の真面目な悠太郎、キムラ緑子の姑の貫禄、森下佳子の端正な脚本、ゆずの主題歌。大正昭和の食文化と家族の絆を描いた朝ドラ屈指の名作です。