作品紹介
『石川五右衛門』は2016年10月から12月まで、テレビ東京「金曜8時のドラマ」枠で放送された全8回の本格時代劇。歌舞伎役者・十一代目市川海老蔵(現・十三代目市川團十郎白猿)にとってテレビドラマ初主演となる作品です。
松竹とテレビ東京の共同製作で、京都・松竹京都撮影所をベースに本格的な時代劇として撮影。安土桃山時代、関白となった豊臣秀吉(國村隼)が権勢を振るう中、天下の大泥棒・石川五右衛門が悪事を働く大名や大商人から財宝を盗み、庶民に分け与えるという勧善懲悪のストーリーが展開します。
共演には比嘉愛未、中村獅童ら豪華キャスト。歌舞伎役者ならではの立ち回り、京都の名所での圧巻のロケ、そして「絶景かな、絶景かな」のキメ台詞——古典的な五右衛門像を現代に蘇らせた渾身の時代劇です。
話題になったポイント
市川海老蔵の歌舞伎演技
歌舞伎役者ならではの立ち回り、見得、所作。海老蔵が培ってきた古典芸能の技術がそのまま映像として記録された貴重な作品。歌舞伎ファンにも時代劇ファンにも必見です。
南禅寺・三門の「絶景かな」
歌舞伎『楼門五三桐』の名シーンを実写で再現。南禅寺三門の上で歌舞伎の衣裳をまとった海老蔵が「絶景かな、絶景かな」と京を見晴らす圧巻のシーンは、本作最大のクライマックス。
松竹京都撮影所の本格時代劇
京都・太秦の松竹京都撮影所をベースとした本格時代劇は近年では希少。京都の名刹・神社をふんだんに使った映像美は、時代劇としての完成度を極限まで高めています。
ロケ地ガイド
京都・太秦エリア(時代劇の本場)
本作の主要シーンは、京都の時代劇撮影の本拠地で集中的に撮影されています。
京都の名所・名刹(圧巻のシーン)
京都の代表的な観光名所が、時代劇の舞台として大活躍します。
- 南禅寺:「絶景かな、絶景かな」の名場面の舞台。三門は本作の象徴
- 二条城:徳川幕府の象徴的城郭。権力の場面で活用
- 鴨川の三条大橋:京都の象徴的な橋。立ち回りシーンで使用
- 金戒光明寺:京都市の浄土宗大本山。荘厳な仏教シーン
- 化野念仏寺:嵯峨野の幽玄な寺院。哀しみのシーン
京都郊外・嵯峨野・亀岡エリア
- 京都亀岡へき亭:保津川下り近くの料亭。風情ある屋外シーン
- 摩気神社、走田神社、大原野神社:京都の格式ある神社群
- 錦水亭:長岡京市の料亭。たけのこ料理で有名な歴史ある場所
- 桂川沿いの自転車道:嵐山周辺ののどかな風景
関西・北陸の名所
- 大阪城:豊臣秀吉の本拠地として象徴的に登場。権力を象徴する圧巻のシーン
- 石清水八幡宮:京都府八幡市の格式ある神社
- 日吉大社:滋賀県大津市の比叡山麓の神社
- 月桂冠記念館:京都伏見の酒蔵。日本酒文化を象徴
- 金引の滝:京都府宮津市の名瀑。神秘的なシーンで使用
聖地巡礼のおすすめルート
南禅寺・大覚寺・仁和寺の世界遺産巡り(1日)
南禅寺で「絶景かな」の三門を見学し、嵯峨野の大覚寺・大沢池で平安王朝風の景色を堪能、最後に仁和寺の御室御所まで足を延ばす京都名刹コース。本作の圧巻のロケ地が一日で巡れます。
太秦時代劇の本場コース(1日)
松竹京都撮影所周辺と東映太秦映画村を組み合わせ、二条城・鴨川三条大橋まで足を延ばすルート。時代劇ファンにとっての聖地中の聖地です。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★2.5。歌舞伎ファンから熱狂的支持を得る一方、時代劇としての評価は分かれる作品。
好評だったポイント
「海老蔵の歌舞伎演技そのままに時代劇が見られる」「京都の名所がふんだんに登場し映像美が素晴らしい」「『絶景かな』の南禅寺三門のシーンは圧巻」という声が多数。新しい時代劇を作ろうとした意欲作として、若い世代にも時代劇の魅力を伝えた功績は大きいと評価されています。