作品紹介
『恋するハエ女』は2012年11月6日から12月18日までNHK総合「よる★ドラ」枠で全6話放送されたテレビドラマです。NHK名古屋放送局制作。脚本は大島里美(本作で第1回市川森一脚本賞を受賞)。主演は溝端淳平(謎の男・橋本タカヒロ役)と尾野真千子(小学校教員・小守絵美役)。コメディ仕立てに社会風刺を織り込み、SNSでグチを吐露しながら現実では言いたいことが言えないアラサー女性の恋愛・成長を描いた異色の話題作。第1回市川森一脚本賞を受賞した、テレビドラマの枠を超えるチャレンジ精神あふれる一作です。
名古屋市近郊で小学校教員をする小守絵美(尾野真千子)は、言いたいことが言えず、仕事もプライベートもうまくいかないアラサー女子。インターネットのSNSやTwitterで匿名でグチを吐くことを楽しみに生きていた。ある日、絵美の投稿に対して謎の人物が関わってくる——タカヒロ(溝端淳平)と名乗るその男の正体と、絵美との運命的な関係が、コメディタッチで紡がれていきます。スタジオバラエティ風の演出を盛り込んだ、NHKらしくない親しみやすさが視聴者から好評を博しました。
名古屋市内(白川公園、ノリタケの森、サンシャイン栄、名古屋港ガーデンふ頭、名古屋市美術館、久屋大通り公園など)と岐阜県多治見市、三重県志摩市まで、東海地方を縦横に活用した本格ロケ。第1回市川森一脚本賞という名誉ある脚本賞受賞作として、現代的なテーマ(SNSとリアルの乖離)を真摯に描いた佳作です。
話題になったポイント
第1回市川森一脚本賞受賞
本作の脚本(大島里美)が第1回市川森一脚本賞を受賞。コメディ仕立ての中に社会風刺を織り込み、スタジオバラエティ風を盛り込むなどの構成、破天荒な設定、テレビドラマの枠を超えようとするチャレンジ精神が高く評価されました。
SNSとリアルの乖離を現代的に描く
「言いたいことが言えない現実」と「SNSで匿名で本音を吐く」アラサー女性の二重構造を真正面から描く現代的テーマ。Twitterやブログ普及期の2012年に放送された、SNS時代の恋愛・自己表現を考えさせる先駆的作品です。
NHKらしくない親しみやすさ
「良い意味でNHKぽくないドラマ。堅苦しくなくて親しみやすい」と評された、地方局制作の意欲作。NHK名古屋発信ということで、名古屋・岐阜・三重の東海地方ロケが豊富。
ロケ地ガイド
名古屋市内シーン
絵美の生活圏。
- アパート:名古屋市天白区表山1丁目、絵美の自宅。
- 久屋大通り公園:名古屋市中区丸の内3丁目の都市公園。
- 名古屋市美術館:名古屋市中区栄2丁目。
- 白川公園:名古屋市中区栄2丁目の都市公園。
- 名古屋港ガーデンふ頭:名古屋市港区港町。
- うさぎとcafe:名古屋市東区泉1丁目のカフェ。
- めん処 天満屋:名古屋市中区橘1丁目の麺処。
- 吉野屋 久屋大通錦店:名古屋市中区錦3丁目。
- サンシャイン栄:名古屋市中区錦3丁目の観覧車つき複合施設。
- 松楓閣:名古屋市千種区山門町の料亭。
- 歩道橋:名古屋市東区。
- ノリタケの森:名古屋市西区則武新町、ノリタケ陶磁器発祥の地。
岐阜・三重・東京シーン
東海広域&東京の上京シーン。
- 西浦庭園付近の路地:多治見市御幸町3丁目の路地。
- 多治見ぎんざ商店街:多治見市新町2丁目の商店街。
- 織部うつわ邸:多治見市小路町、美濃焼の店。
- 道路:多治見市青木町。
- 中部国際空港セントレア:愛知県常滑市の空港。
- 志摩地中海村:三重県志摩市浜島町、地中海風リゾート。
- 安乗岬灯台:志摩市阿児町安乗の灯台。
- 品川Vタワー:品川区北品川1丁目の高層タワー。
- 国会議事堂:千代田区永田町1丁目。
聖地巡礼のおすすめルート
名古屋市内・絵美の日常ルート
久屋大通り公園から名古屋市美術館、白川公園、サンシャイン栄、ノリタケの森を巡れば、絵美が暮らした名古屋を一日で堪能できます。
岐阜・多治見&三重・志摩ルート
多治見市の多治見ぎんざ商店街と織部うつわ邸で美濃焼を楽しみ、志摩地中海村と安乗岬灯台を訪ねれば、東海地方の風景を旅情的に巡れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
第1回市川森一脚本賞受賞という栄誉あふれる作品。NHKの中でも実験的なドラマとして、視聴者から熱烈な支持を獲得しました。
好評だったポイント
「NHKっぽくない親しみやすさ」「SNSとリアルの乖離が刺さる」「尾野真千子の好演」「溝端淳平のミステリアスな男役」「コメディと社会風刺の融合」「市川森一脚本賞納得」といった感想が寄せられ、地方局発の名作として記憶されています。