作品紹介
『ハコイリムスメ!』は2003年10月から12月まで関西テレビ制作・フジテレビ系「火曜22時」枠で放送された全10話のホームドラマです。主演は飯島直子と深田恭子。高尾山の中腹にある老舗茶屋「十一丁目茶屋」を舞台に、山で育った姉妹の恋と家族の物語を温かく描きました。
姉・琴子(飯島直子)はデザイナーを夢見て山を降りるものの、およそ4年周期に失恋しては山に戻ってくる恋愛下手な女性。一方、妹・麻美(深田恭子)は医学生の彼氏に「山に住んでいる」と言い出せない短大生。タイトルの「ハコイリムスメ」は、姉妹がかつて箱に入れられて茶屋の前に置かれていたという出自に由来します。
高尾山の四季折々の風景とケーブルカーや参道、多摩動物公園など、都心から一時間で行ける自然豊かな撮影地が物語に独特の温もりをもたらし、放送当時は高尾山観光に行きたくなるドラマとして話題になりました。
話題になったポイント
高尾山が丸ごと舞台の異色ホームドラマ
ドラマのほぼすべてのシーンが高尾山とその周辺で撮影され、ケーブルカー、リフト、参道、蛸杉、ビアマウントなど観光スポットがそのまま登場。高尾登山電鉄や薬王院、高尾ビジターセンターなどが全面協力し、まるで高尾山観光ガイドのような映像美が話題となりました。
飯島直子と深田恭子の姉妹コンビ
クールで面倒見の良い姉と天然で愛嬌ある妹という対照的な二人のキャラクターが絶妙で、視聴者からは「二人の掛け合いが楽しい」と好評でした。深田恭子の透明感ある可愛らしさも光り、彼女の代表作のひとつに数える人もいます。
日常系の癒しドラマ
派手な事件や大きな波乱ではなく、茶屋を舞台にした人情と恋愛の小さなエピソードの積み重ねが特徴。見終わったあとに心が温まる「癒し系ドラマ」として、放送終了後も根強いファンに愛され続けています。
ロケ地ガイド
高尾山エリア(東京都八王子市)
物語の中心となる高尾山。姉妹が営む茶屋から参道、山頂までドラマの主要シーンのほとんどがこの山で撮影されました。現在も実際に訪れて「ロケ地巡り」が楽しめる貴重なスポットです。
- 十一丁目茶屋:姉妹が切り盛りする茶屋「きしや」のモデル。高尾山薬王院の参道沿いに実在する老舗茶屋で、物語の中心舞台。
- 高尾登山電鉄:登場人物たちが山と麓を行き来するケーブルカーのシーンで頻出。
- 高尾登山電鉄高尾山駅:ケーブルカーの山上駅。姉妹が通勤やお客を出迎えるシーンで登場。
- 京王電鉄高尾線 高尾山口駅:登山口の玄関口。山を降りた姉が東京へ向かうシーンなどで登場。
- 高尾山リフト:二人乗りリフトでの会話シーンなどに使用。
- 高尾山登山道:参道を歩きながらの会話や日常のシーンに多用。
- 蛸杉:高尾山名物の大杉。ロケではランドマーク的に何度も映し出されます。
- 高尾山ビアマウント:夜景を望む場面や夏の宴会シーンで登場。
多摩・横浜エリア
物語の中で姉妹が山を離れて訪れる都市部のスポットとして、多摩動物公園や横浜美術館が使用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
半日で巡る高尾山メインルート
京王線高尾山口駅からスタートし、ケーブルカーで高尾山駅へ。そこから参道を歩いて十一丁目茶屋で休憩し、蛸杉を経由して薬王院方面へ。帰りはリフトで下山し、夏なら高尾山ビアマウントで夜景と食事を楽しむのが王道ルートです。ドラマで登場した場所をほぼ網羅できます。
1日かけてじっくり巡るコース
午前中は高尾山でケーブルカー・参道・茶屋を巡り、午後は京王線で多摩動物公園へ移動。帰路に新宿方面から横浜美術館へ立ち寄ると、主要ロケ地をすべて押さえることができます。
視聴者の声・評判
評価スコア
平均視聴率は約10%前後と派手な数字ではなかったものの、Filmarksなどのレビューサイトでは「何度も見返したい」と評する根強いファンが存在。深田恭子の代表作として挙げる声も多いです。
好評だったポイント
「高尾山の四季の風景が美しい」「姉妹の関係性に癒される」「深田恭子が可愛すぎる」「ドラマを観て実際に高尾山に行きたくなった」といった感想が多数。放送から20年以上経った今でも、高尾山を訪れたファンが十一丁目茶屋で当時を懐かしむ姿が見られ、隠れた名作として静かに愛され続けています。