作品紹介
『破門(疫病神シリーズ)』は、2015年1月から3月にかけてBSスカパー!で放送された全8話の連続ドラマです。北村一輝と濱田岳のダブル主演。直木賞作家・黒川博行の人気小説「疫病神シリーズ」を原作に、BSスカパー!初の本格オリジナル連続ドラマとして制作されました。
イケイケヤクザの桑原保彦(北村一輝)と、気弱な建設コンサルタントの二宮啓之(濱田岳)。利害が一致するたびに組んでは揉め、揉めてはまた組む「疫病神コンビ」が、大阪の裏社会を舞台にトラブルに巻き込まれていきます。映画の製作委員会詐欺に端を発した事件は、やがてヤクザの抗争、政治家の汚職、巨額の金が動く闇の世界へと広がっていきます。
ほぼ全編を大阪でロケ撮影し、地上波では見られないバイオレンス描写や、軽妙な大阪弁でのやり取りが話題に。2017年には佐々木蔵之介と横山裕の主演で映画版『破門 ふたりのヤクビョーガミ』も公開されるなど、シリーズとして高い人気を誇っています。
話題になったポイント
北村一輝×濱田岳 ― 最凶の「疫病神コンビ」
本作の最大の魅力は、北村一輝と濱田岳の絶妙なコンビネーションです。凄みのある眼力でヤクザ役を圧巻の存在感で演じる北村一輝と、小柄で気弱ながらも地頭の良さで渡り合う濱田岳のコントラストが絶妙。二人の大阪弁での軽妙な掛け合いは「テンポが良すぎる」「ずっと見ていられる」と絶賛され、ハードボイルドでありながらどこかコミカルなバディものとして唯一無二の世界観を確立しました。
地上波では不可能なリアルなバイオレンス描写
BSスカパー!という舞台だからこそ実現した、地上波では放送できないレベルのバイオレンス描写が大きな話題を呼びました。ヤクザの世界のリアルな暴力、容赦ない展開は原作ファンも納得の仕上がりで、「このリアルさは地上波では無理」「だからこそ面白い」と、BS放送ならではの攻めた作りが高く評価されました。
オール大阪ロケによるディープな空気感
ほぼ全編を大阪で撮影したことで、原作の持つ「大阪のディープな空気感」を見事に映像化しています。新世界の雑多な雰囲気、道頓堀の猥雑さ、ミナミの歓楽街――大阪の裏の顔が余すところなく描かれ、「大阪の街が主役と言ってもいい」「まるで大阪の裏ガイドブック」と、ロケーションの魅力も作品の大きな見どころとなりました。
ロケ地ガイド
大阪・新世界/天王寺エリア ― ディープ大阪の象徴
ドラマの世界観を最も象徴するのが、大阪・新世界周辺のディープなエリアです。
- 新世界市場:大阪のディープスポットとして知られる市場。昭和の雰囲気が色濃く残る空間が、ドラマの裏社会の空気感を見事に表現しています。
- 天神橋三丁目商店街:日本一長い商店街として知られる天神橋筋商店街の一角。大阪の庶民的な賑わいが劇中に登場しました。
- 関東煮 きくや:大阪の庶民的なおでん屋として、桑原と二宮が食事をするシーンなどで使用されました。
- ビフテキの南海グリル東店:大阪のステーキ店で、豪快な食事シーンに登場しました。
大阪・ミナミ/道頓堀エリア ― 繁華街の裏側
大阪の繁華街・ミナミも、事件の舞台として重要な役割を果たしています。
- 道頓堀川の太左衛門橋の下:道頓堀川沿いの暗がりが、裏社会の取引や密会のシーンに効果的に使われました。
- 近鉄大阪上本町駅:大阪のターミナル駅として、移動シーンや待ち合わせシーンに登場しました。
- 谷町9交差点:大阪市内の交差点が、追跡シーンなどで使用されました。
- Cashino Bar ZEUS:大阪のバーで、裏社会の人物たちが集うシーンに使用されました。
- CLUB A:ナイトクラブとして、夜の大阪の雰囲気を演出するシーンに登場しました。
大阪・その他エリア ― 大阪の多彩な顔
大阪市内の様々な場所で撮影が行われ、大阪の多面的な魅力がドラマに活かされています。
- 料亭 山徳:格式ある料亭で、重要な会合や密談のシーンが撮影されました。
- 百楽:中華料理店として、食事をしながらの商談シーンなどに使用されました。
- カーディナル喫茶:昭和レトロな喫茶店が、二宮の日常的な打ち合わせの場として登場しました。
- いこい食堂:大阪の庶民的な食堂で、桑原と二宮の日常シーンに使用されました。
- お好み焼き ことみ:大阪名物のお好み焼き屋で、大阪らしい食事シーンが撮影されました。
東京・兵庫エリア ― 事件の広がり
大阪を飛び出して東京や兵庫でも撮影が行われ、事件のスケールの大きさを表現しています。
- 増上寺:東京・芝の名刹で、東京編の印象的なシーンが撮影されました。
- 都ホテルニューアルカイック:兵庫県尼崎市のホテルで、重要な交渉シーンの舞台となりました。
- あべのハルカス:日本一の高さを誇る超高層ビルが、大阪の新しいランドマークとして印象的に登場しました。
聖地巡礼のおすすめルート
ディープ大阪・新世界コース(半日)
天王寺駅からスタートし、新世界市場で昭和の雰囲気を味わいましょう。ビフテキの南海グリル東店でランチを楽しんだ後、関東煮 きくやで大阪の庶民の味を堪能。ドラマの裏社会の空気感を肌で感じられるディープなコースです。
ミナミ・道頓堀 夜の大阪コース(半日)
道頓堀川の太左衛門橋の下を起点に、ミナミの繁華街を散策。お好み焼き ことみで大阪名物を味わった後、Cashino Bar ZEUS周辺のバーエリアを巡ります。夜の大阪の猥雑な魅力を体験できるコースです。
大阪グルメ満喫コース(半日)
天神橋三丁目商店街で食べ歩きを楽しんだ後、カーディナル喫茶でレトロな空間を満喫。いこい食堂で昼食を楽しみ、料亭 山徳の外観を眺めて、大阪のグルメとレトロな街並みを堪能するコースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは約700件のレビューが寄せられ、平均4.1点(5.0点満点)という非常に高い評価を獲得しています。BSスカパー!という限定的な放送にもかかわらず、口コミで評判が広がり、映画化やシリーズ続編の制作につながった実力派作品です。
好評だったポイント
圧倒的に多いのが「北村一輝と濱田岳のコンビが最高」という声です。「二人の掛け合いだけで酒が飲める」「バイオレンスバディものの最高傑作」「大阪弁の軽妙さとハードボイルドの融合が見事」と、キャストの魅力とドラマの作りの両面で絶賛されています。大阪ロケについても「大阪の空気感がたまらない」「まるで大阪裏ガイド」と高評価。地上波では実現できないバイオレンス描写に「これぞ本物のハードボイルド」「攻めた演出が素晴らしい」という声も多く、BSドラマの可能性を示した作品として高く評価されています。原作ファンからも「原作の雰囲気を見事に再現している」「黒川博行の世界観がそのまま映像化されている」と太鼓判を押されています。