作品紹介
『はちまん』は内田康夫の長編小説を原作とする浅見光彦シリーズの映像化作品で、2013年にTBSの浅見光彦シリーズ(沢村一樹主演)の一編として放送されました。原作は1990年代後半に発表された内田康夫の代表作の一つで、"八幡神"を祀る神社が長野・広島・高知・愛媛と日本各地に広がっている事実から着想した壮大なトラベルミステリーです。
ルポライター浅見光彦(沢村一樹)は、長野・千曲で発見された謎の遺体の取材に動くうち、信州の小内八幡神社から広島・呉の亀山神社、さらに土佐(高知)の若宮八幡宮・久礼八幡宮・室戸へと続く"八幡"の線を追うことになる。太平洋戦争末期の"上官射殺事件"の記憶と、現代の殺人事件がリンクしていく重厚なプロットは、内田康夫サスペンスの旅情・歴史・戦争の記憶を結ぶ骨太な構成で、沢村一樹版・浅見光彦シリーズ屈指の広域ロケ作品となりました。
話題になったポイント
信州・瀬戸内・土佐を縦断する大規模ロケ
長野県千曲市(姨捨の棚田・武水別神社)、東京(碑文谷八幡宮)、広島県呉市・大崎下島御手洗、高知県(高知城・はりまや橋・桂浜・室戸岬)、愛媛県(松山観光港)と、2時間枠のサスペンスとしては屈指の広域ロケを敢行。日本各地の八幡神社が物語のピースとして組み合わされていきます。
戦争の記憶を織り込んだ重厚なテーマ
単なる旅情ミステリーではなく、太平洋戦争末期の上官射殺事件と戦後社会の闇を縦軸に据えたシリアスなプロット。内田康夫サスペンスの中でも"重たい読後感"で知られる原作を忠実に映像化しています。
御手洗の町並みと呉の潜水艦
広島県呉市アレイからすこじまの潜水艦風景、大崎下島・御手洗の保存地区、住吉神社といった瀬戸内の風情ある映像美が本作最大の見どころ。沢村光彦が和服姿で歩くビジュアルも映えます。
ロケ地ガイド
長野県・八幡神社と千曲の棚田
冒頭の事件現場となる信州エリア。姨捨の棚田を背景に、八幡神社の連鎖が描かれます。
広島県・呉市と大崎下島(御手洗)
物語中盤の重要舞台。瀬戸内海軍港と、保存地区として知られる御手洗の町並みが並びます。
高知県・土佐八幡めぐり
物語終盤、浅見が土佐(高知)に渡って八幡神社を巡るロードムービー的パート。
- 高知城:高知城
- 若宮八幡宮:宮司から話を聞いた若宮八幡宮
- はりまや橋:小内美由紀と松浦の待ち合わせ場所
- 桂浜:坂本龍馬像のある砂浜
- 久礼八幡宮:小内美由紀が高塚を祖母に会わせた神社
- 室戸岬:室戸八幡宮へ向かう道
- 鳴無神社:作中の「室戸八幡宮」
聖地巡礼のおすすめルート
呉・大崎下島 瀬戸内ロマンコース
JR呉駅からアレイからすこじま(潜水艦ビュー)を見学し、フェリーで大崎下島へ渡って御手洗の町並み・住吉神社・亀山神社を歩く1日コース。レトロな町並みと海軍遺産の両方を味わえる名ルートです。
土佐・八幡神社めぐり
高知空港から高知市の若宮八幡宮〜はりまや橋〜高知城〜桂浜を周遊し、翌日は黒潮ラインを車で走って久礼八幡宮・久礼港、さらに室戸岬・鳴無神社までドライブする2日コース。浅見光彦と同じ取材ルートを体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
沢村一樹版浅見光彦シリーズの常連ファンを中心に高評価。"旅情ミステリー"の真髄を味わえる1作として、シリーズの中でもロケ地巡礼ファンに人気があります。
好評だったポイント
「信州・瀬戸内・土佐の三地域を結ぶスケール感が圧倒的」「八幡信仰という切り口が新鮮」「呉と御手洗の映像美がため息もの」といった声が代表格。内田康夫サスペンスらしい重厚なテーマとトラベルの快楽が両立した一作として支持されています。