作品紹介
『東野圭吾「変身」』は、2014年7月27日から8月24日までWOWOW「連続ドラマW」で放送された全5話のSFサスペンスドラマです。東野圭吾の同名小説(講談社文庫)を実写化。主演は成河(ソンハ・成瀬純一役)、共演に田中麗奈(葉村恵)、ARATA(井浦新・倉田謙三)、津田寛治(堂元博士)、村川絵梨、新井浩文、ともさかりえ、津川雅彦など。脳移植手術を受けた青年が、強盗犯のドナー脳によって性格や趣味が変貌していく――SFと心理サスペンスを融合させた東野圭吾原作の傑作の映像化です。
美術雑貨店「アルス画房」で働く葉村恵(田中麗奈)の恋人・成瀬純一(成河)は、宝石店襲撃に巻き込まれて頭部を撃たれる。世界初の脳移植手術によって命をとりとめ、東和大学付属病院(市立甲府病院)で堂元博士から「世界初の脳移植手術に成功した」と告げられる。だが純一はだんだんと違和感を覚え始める。退院して恋人・恵を抱いた時、ふと「なぜそばかすがあるのだろう?」と残念に思う気持ちが湧き上がる。食べ物の好み、画風、性格すべてが変貌していく純一――。脳のドナーは、宝石店襲撃事件の犯人で、警察に追い詰められて自殺した京極瞬介(22歳・遊び好きで勉強嫌い)だった。倉田刑事(井浦新)が事件の真相を追う中、純一の人格は完全に変貌していく――。
監督は中田秀夫(『リング』『仄暗い水の底から』)、脚本は中島丈博。WOWOWの「連続ドラマW」枠ならではの大人向けの本格ミステリー・SFサスペンス。「脳移植によって人格が変わる」というSF設定を、東野圭吾原作の心理描写で深掘り。山梨県(甲府市立病院、丸山酒造)、東京(神保町、神代植物公園、吉祥寺)、神奈川(築地中央警察署)など、関東・甲信越のロケが見どころ。中田秀夫監督らしい不穏な映像演出が、本作の心理サスペンスとしての完成度を支えました。
話題になったポイント
東野圭吾の名作『変身』の映像化
原作・東野圭吾『変身』(1991年初版)は、東野圭吾の初期SFサスペンスの代表作。2005年には玉木宏主演で映画化されているが、本作はWOWOW連ドラとしての本格ドラマ化。原作の濃密な心理描写を5話かけて丁寧に映像化した点が原作ファンから好評を得ました。
中田秀夫監督の不穏演出
『リング』『仄暗い水の底から』のホラー・サスペンスの巨匠・中田秀夫監督。脳移植によって人格が変貌していく不穏さを、彼ならではの陰影ある映像で表現。原作の心理サスペンスとしての魅力を最大限に引き出しました。
WOWOW連続ドラマWのクオリティ
WOWOWの「連続ドラマW」枠は、地上波では描けない大人向けの題材を本格的に映像化することで定評がある。本作も「脳移植」「人格の変貌」というSF的・倫理的に重い題材を、5話で丁寧に描いた良作として評価されました。
ロケ地ガイド
東京・職場・店舗エリア
主人公たちの活動拠点。
- アルス画房:埼玉県、葉村恵が働く美術雑貨店。
- 銀座シャルクレール:東京都、京極瞬介の宝石店襲撃場所。
- マンション:東京都、成瀬純一のマンション。
- 酔の助神保町本店:東京都、第2話の喧嘩居酒屋。
- 一軒家:東京都、第2話の嶋田家の前。
- フリダヤー花の店 和:東京都、最終話の花屋。
- デコアート大森画荘:東京都、最終話のデコアート大森画荘。
JAZZ BAR・繁華街エリア
第3話の舞台。
- 飯田橋スペースウィズ:東京都、JAZZ BAR METRO外観。
- 吉祥寺サムタイム:東京都、JAZZ BAR METRO内部。
- 第三下川ビル:東京都、ケンちゃんの逃げ込み先。
- 神代植物公園北交差点:東京都、第3話の赤信号交差点。
- MAX:東京都、関谷時雄父のコーヒー屋。
- 志な乃:東京都、第4話の倉田謙三の電話シーン。
山梨・甲府エリア
東和大学付属病院の舞台。
- 市立甲府病院:山梨県、東和大学付属病院。
- 甲府地区消防本部・甲府南消防署:山梨県、第2話の救急隊員シーン。
- 丸山酒造:埼玉県、第4話に登場。
神奈川エリア
- 川崎運送:神奈川県、警視庁築地中央警察署。
聖地巡礼のおすすめルート
東京・JAZZ BAR METROコース
JR飯田橋駅から飯田橋スペースウィズ(METRO外観)を見て、吉祥寺へ移動してサムタイム(METRO内部)を訪ねるジャズ巡礼コース。
山梨・甲府病院コース
JR甲府駅から市立甲府病院を訪ねる本作の象徴的なロケ地巡り。
視聴者の声・評判
評価スコア
WOWOW連続ドラマWとして高評価。「東野圭吾原作の精神を継承した本格映像化」「中田秀夫の不穏演出」と評され、原作ファン・WOWOWファン双方から支持を得ました。
好評だったポイント
「成河の脳移植による人格変化の演技」「田中麗奈の恋人役」「井浦新の刑事」「中田秀夫の不穏演出」「原作の心理描写を忠実に映像化」「5話で丁寧に描く構成」「SFサスペンスの傑作」といった感想が並び、東野圭吾実写化の代表的良作として記憶されています。