作品紹介
『仮面ライダー響鬼』は2005年に放送された平成仮面ライダーシリーズの異色作である。高校受験を控えた少年・安達明日夢(栩原楽人)は、屋久島へのフェリー上で不思議な青年・ヒビキ(細川茂樹)と出会う。やがてその男が、太古から日本各地に出現する怪物「魔化魍」と戦う音撃戦士「鬼」であることを知る。
「鬼」たちは楽器をモチーフとした武器(太鼓、ラッパ、ギター)で魔化魍を倒す。明日夢はヒビキを「師匠」と慕い、その背中を追ううちに自分の生き方を模索し始める。バイクに乗らない、ベルトで変身しない、「和」と「音楽」がテーマという、従来の仮面ライダーの約束事を大幅に覆した唯一無二の作品だ。
話題になったポイント
異色すぎる作風──「和」と「音楽」の仮面ライダー
シリーズ初の「完全新生」を謳い、プロデューサー自ら「平成の仮面ライダーアマゾン」と表現。主人公が30代の大人の男性で、少年の成長を「師弟関係」で描く大河ドラマ的な構成も異例だった。
番組途中でのプロデューサー交代
第29話を境にチーフプロデューサーが髙寺成紀から白倉伸一郎に交代し、脚本陣も変更。作風が大きく変わり、ファンの間で「前期派」と「後期派」に分裂するという前代未聞の事態が発生した。
細川茂樹の「頼れる大人のヒーロー」像
仮面ライダーシリーズ主演として異例の30代キャスト。「頼れる大人のヒーロー」像を体現し、明日夢との師弟関係が作品の核となった。
ロケ地ガイド
東京・下町エリア
猛士の関東支部拠点「甘味処たちばな」のロケ地は、神田須田町の老舗甘味処「竹むら」。昭和5年創業の歴史的建造物で、現在も営業中の人気聖地巡礼スポット。
葛飾・柴又エリア
明日夢たちの日常シーンは葛飾区柴又の帝釈天参道商店街周辺で撮影。下町の人情味ある街並みが作品を彩る。
自然エリア
屋久島が物語冒頭の舞台として登場し、秩父の山道ではバトルシーンが撮影された。
聖地巡礼のおすすめルート
東京・響鬼の世界ルート(半日コース)
神田須田町の「竹むら」で揚げまんじゅうを味わい、劇中の「甘味処たちばな」の雰囲気を体感。その後、葛飾区柴又へ移動して帝釈天参道を散策し、明日夢の日常シーンの舞台を巡る。下町情緒あふれる聖地巡礼コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは3.8/5.0(963件)。唯一無二の異色作として根強いファンを持つ。
好評だったポイント
「大河的で朝ドラ的で、ヒーローものとして屈指の出来」「ヒビキさんの頼れる感じが新鮮」「師弟関係や人間ドラマの丁寧さが光る」という声が多い。前半の評価は特に高く、「前半だけなら平成ライダー最高傑作」という声も。和風の世界観と音楽をテーマにした独自性は、放送から20年経った今でも語り継がれている。