作品紹介
『鳥取雛送り殺人事件』は、内田康夫原作の人気サスペンス「浅見光彦シリーズ」第8作として、1997年にTBS系で放送された2時間ドラマです。辰巳琢郎が浅見光彦を演じ、都内の神社で発見された人形師の死体と、鳥取産の桟俵に隠された秘密を手がかりに、鳥取・若桜の門跡尼寺に伝わる流し雛の文化と連続殺人の謎に迫る本格派旅情サスペンスです。
ルポライターの浅見光彦は、偶然立ち寄った都内の神社で人形師・芦野の死体を発見する。芦野はかつて優雅な雛人形を発表し一世を風靡した名匠で、現場には凶器とみられる珍しい石と、鳥取産の桟俵(流し雛用の藁敷)が残されていた。光彦は犯人が意図的に手がかりを残したと直感し、芦野の娘・多伎恵と出会う。やがて光彦は、芦野が鳥取の門跡尼寺で目にしたある光景を機に人生が変わったことを知り、鳥取・若桜へと向かう——。
辰巳琢郎の落ち着いた光彦像、加藤治子(母・雪江)や村井国夫(兄・陽一郎)ら安定のレギュラー陣に加え、中村あずさ・寺田農・宮川一朗太・三條美紀・今井雅之ら実力派が脇を固めました。流し雛の風習と門跡尼寺の静謐な世界が事件の背景に重なる、シリーズ屈指の情感ある一本です。
話題になったポイント
辰巳琢郎版の浅見光彦
TBS版浅見光彦シリーズの初代主演・辰巳琢郎が演じる、知性と品格ある光彦像が本作でも冴え渡ります。シリーズ初期の名作として記憶されています。
若桜の流し雛文化
鳥取県若桜町の門跡尼寺に伝わる流し雛(桟俵に雛人形を載せて川に流す風習)を事件の核心に据えた構成が、サスペンスに独特の幽玄さを与えました。
鳥取・若桜ロケの豊かさ
鳥取城跡・仁風閣・若桜鉄道・不動院岩屋堂・白兎海岸など、鳥取県の観光名所が贅沢に使われ、旅情サスペンスとしての完成度が高い一本に仕上がりました。
ロケ地ガイド
鳥取・若桜エリア
- 鳥取駅:鳥取入りのシーンで登場します。
- 鳥取城跡(久松公園):鳥取の象徴的なシーン。
- 摩尼寺:山寺のシーンで活用。
- もちがせ流しびなの館:流し雛文化を伝える施設シーン。
- 佐治村歴史民族資料館:歴史資料シーンで登場。
- 若桜鉄道若桜駅:ローカル線の情感ある駅シーン。
- 若桜町役場:地域行政シーンに使用。
- 若桜鬼ヶ城跡:城跡の情景シーン。
- 若桜神社:神社シーンで登場。
- 若桜郷土文化の里 旧三百田氏住宅:古民家シーンで活用されました。
- 蔵通り:若桜の蔵の町並みシーン。
- 不動院岩屋堂:山中の岩窟の堂が神秘的に登場。
- 仁風閣:鳥取の洋館シーンで活用。
- 白兎海岸:神話の地シーンで登場します。
都内・取材シーン
- ホテルメトロポリタン:都心のホテルシーン。
- 諏方神社:神社シーンの舞台。
- 三共生興サンライズビル:都心のビルシーン。
- 隅田川の河岸:都心の川辺シーンで登場。
宿泊・生活シーン
- JA鳥取いなば若桜支店:地域施設シーン。
- ホテルモナーク鳥取:宿泊シーンのロケ地。
- 千代川:川辺の情感シーンで活用されました。
聖地巡礼のおすすめルート
若桜・流し雛ルート
もちがせ流しびなの館から若桜鉄道若桜駅、蔵通り、不動院岩屋堂を巡れば、作品の流し雛の世界を体感できます。
鳥取観光ルート
鳥取城跡(久松公園)、仁風閣、白兎海岸を巡ると、鳥取の名所を堪能できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
シリーズ第8作として高い評価を受け、「鳥取ロケの情緒が素晴らしい」「流し雛という題材が新鮮」と好評を得ました。
好評だったポイント
「若桜の町並みが美しい」「辰巳琢郎の光彦が上品」「流し雛の神秘的な世界観」「旅情サスペンスとしての完成度」といった感想が多く寄せられました。