作品紹介
『ひよっこ』は、2017年度前期放送のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)第96作で、2017年4月3日から9月30日まで放送されました。脚本は岡田惠和の書き下ろしによるオリジナル作品。1964年(昭和39年)の東京オリンピックを起点に、茨城県奥茨城村出身のヒロイン・谷田部みね子(有村架純)が集団就職で上京し、東京で逞しく生き抜く姿を描いた青春群像劇です。
1964年、茨城県北西部の奥茨城村で農家の長女として育ったみね子は、東京で出稼ぎ中の父・実が突然失踪したことを契機に、家族を支えるために集団就職で上京。東京・赤坂のトランジスタラジオ工場「すずふり亭」のレストランで働きながら、寮の仲間や下宿先の人々、そして「あかね荘」の住人たちと出会い、家族の再会を願いつつ自分自身の人生を切り拓いていきます。父の失踪の謎、家族の絆、恋愛、友情が、高度成長期の東京と茨城の風景の中で丁寧に紡がれていきます。
制作コンセプトは「力強いヒロインを描いたオリジナル作品(高度成長期を支えた名もなき人たちの物語)」。岡田惠和ならではの温かい人物造形と、登場人物全員に居場所がある群像劇として、深いファン層を獲得しました。
話題になったポイント
有村架純の素朴で芯のあるヒロイン
有村架純が演じる谷田部みね子は、優しく素朴ながらも芯の強い、典型的な"朝ドラヒロイン"像。視聴者から愛され、有村架純の代表作の一つとなりました。
失踪した父・実の謎
父・実が東京で失踪し、記憶喪失となって生活している、という朝ドラとしては異例の重いテーマを盛り込んだ展開。家族再会への伏線が物語全体を貫きました。
あかね荘・すずふり亭の群像劇
下宿「あかね荘」の住人たち、レストラン「すずふり亭」の同僚たち、それぞれが脇役ながら濃いドラマを持つ群像劇。岡田惠和脚本の真骨頂が発揮されました。
ロケ地ガイド
奥茨城村・みね子の故郷
茨城県北西部の田園風景。みね子の実家「谷田部家」は高萩市の山里で撮影されました。
- 農家:高萩市下君田の谷田部家のロケ地。
- 農家:高萩市上君田の山里風景。
- 住宅、道路:高萩市中戸川の村の風景。
- 農家:大子町外大野の山里。
- 諏訪神社:大子町小生瀬の村の鎮守。
- 里川の町屋地獄橋、里川の白羽橋、里川の橋:里川沿いの橋々。
- 旧町屋変電所:常陸太田の歴史的建造物。
東京シーン
みね子が上京して働いた東京の街並み。
- 山王小路飲食店街:大田区の戦後風情の残る飲食店街。
- 呑んべ横丁:葛飾区立石の昭和の横丁。
- ソフトタウン祖師谷:世田谷の集合住宅。
- 赤坂氷川神社:赤坂のシーンに登場。
- 日本武道館:1964年東京オリンピックのシーン。
その他のロケ地
長野・静岡・神奈川などでも撮影。
- 松本深志高等学校:長野県松本市の高校シーン。
- 滝川、小野製紙:静岡県富士市の工場シーン。
- 浜松オートレース場:静岡県浜松市のオートレースシーン。
- 茨城県庁旧庁舎:水戸の歴史的庁舎。
- 県立相模原公園:神奈川県相模原市の公園シーン。
- 小田原城:神奈川県小田原市のシーン。
聖地巡礼のおすすめルート
奥茨城村・みね子の故郷ルート
高萩市の谷田部家から大子町の諏訪神社、常陸太田の里川の白羽橋を巡れば、奥茨城村のみね子の故郷を体感できます。常陸太田市観光物産協会も「ひよっこ」特設ページで巡礼ガイドを公開しています。
東京・昭和の街並みルート
呑んべ横丁(立石)、山王小路飲食店街(大田区)、赤坂氷川神社を巡れば、昭和30〜40年代の東京の風情を体感できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
『あまちゃん』『ごちそうさん』『マッサン』に続く朝ドラ人気作の流れを継ぎ、岡田惠和脚本の温かみと有村架純の好演で深いファン層を獲得。最終回後も"ひよっこロス"が話題となりました。
好評だったポイント
「岡田惠和の脚本が温かい」「有村架純が朝ドラヒロインの王道」「あかね荘の住人が皆愛おしい」「父・実の失踪の謎が切ない」「奥茨城の風景が美しい」「群像劇として完成度が高い」といった感想が多数寄せられ、朝ドラの中でも"あたたかい朝ドラ"の代表格として語られています。