作品紹介
『内田康夫サスペンス 浅見光彦シリーズ1 伊香保殺人事件』は、1995年12月25日にフジテレビ系「ミステリー新春スペシャル」枠で放送された2時間サスペンスドラマです。内田康夫の人気推理小説シリーズ「浅見光彦シリーズ」のフジテレビ版第1作で、主演はフリーのルポライター・浅見光彦役の榎木孝明、警察庁刑事局長の兄・浅見陽一郎役に西岡徳馬、お手伝い・須美子役に西尾まり。群馬県・伊香保温泉の名所を舞台に、家元の後継者争いに端を発した連続殺人事件を、ルポライター探偵が解き明かす王道2時間ミステリーです。
伊香保温泉の雲台寺が放火で炎上し、焼け跡から大手クレジット会社の専務・大戸(三上直也)の他殺体が発見される。たまたま伊香保に居合わせた浅見家のお手伝い・須美子(西尾まり)が容疑者扱いされ、光彦(榎木孝明)が救出にかけつける。その直後、大戸の妻で桃陰流の大幹部・世志子(水城蘭子)の転落死体が見晴らし台の下で発見される。世志子からはリン酸系の毒物が検出され、自殺ではなく他殺の可能性が濃厚に。家元は次期後継者として三ノ宮由佳を贔屓にしているという情報を得た光彦は、伊香保の温泉街を歩き回り、桃陰流の後継者争いという暗部に踏み込んでいく――。
原作は内田康夫『歌枕殺人事件』。脚本は大久保昌一良、監督は小林俊一。本作は榎木孝明版浅見光彦シリーズの第1作にあたり、その後フジテレビでは13作品(〜2002)が制作されました。伊香保温泉の石段街、ハワイ王国公使別邸、徳冨芦花記念文学館、伊香保ロープウェイ、上ノ山展望台など、群馬県・伊香保エリアを徹底活用した王道2時間サスペンスとして記憶されています。
話題になったポイント
榎木孝明版・浅見光彦シリーズ1作目
フジテレビ版浅見光彦シリーズの第1作。当時37歳の榎木孝明が、内田康夫原作の人気キャラクター・浅見光彦を演じ、温和で知的なルポライター探偵像を確立。本作以降、フジ版浅見光彦シリーズは2002年まで全13作続き、榎木孝明=浅見光彦のイメージを定着させました。
伊香保温泉の名所巡りミステリー
伊香保温泉の365段の石段、ハワイ王国公使別邸、伊香保神社、上ノ山展望台、伊香保ロープウェイなど、伊香保観光の主要スポットをほぼ全て登場させた観光ミステリー。「伊香保観光のための映像ガイド」としても見応えあり、温泉旅行のお供に最適な一作です。
名所「徳冨芦花記念文学館」「竹久夢二伊香保記念館」
伊香保ゆかりの文学者・徳冨芦花の記念文学館や、画家・竹久夢二の伊香保記念館など、文化施設も惜しみなく登場。「文豪と画家の聖地」としての伊香保の文化的側面を強調した、内田康夫らしい知的な作りが特徴です。
ロケ地ガイド
伊香保温泉エリア
本作の主要舞台。
- 伊香保温泉:群馬県渋川市伊香保町伊香保、365段の石段。
- 徳冨芦花記念文学館:群馬県渋川市伊香保町伊香保、徳冨芦花記念文学館。
- ハワイ王国公使別邸:群馬県渋川市伊香保町伊香保、ハワイ王国公使別邸。
- つたや物産店:群馬県渋川市伊香保町伊香保、三ノ宮由佳のみやげ物店。
- 大江戸温泉物語湯屋伊香保:群馬県渋川市伊香保町伊香保、光彦が宿泊した「伊香保東急ビラ」。
- 竹久夢二伊香保記念館:群馬県渋川市伊香保町、竹久夢二伊香保記念館。
- 伊香保ロープウェイ:群馬県渋川市伊香保町伊香保、光彦と刑事のロープウェイシーン。
- 上ノ山展望台:群馬県渋川市伊香保町伊香保、世志子転落の展望台。
- 利休庵:群馬県渋川市伊香保町伊香保、光彦と三ノ宮由佳の店。
- 伊香保神社:群馬県渋川市伊香保町伊香保、光彦と陽一郎の神社シーン。
- 丹次亭:群馬県渋川市伊香保町水沢、光彦と陽一郎の店。
- 伊香保温泉病院:群馬県渋川市伊香保町伊香保、伊香保温泉病院。
群馬県・周辺エリア
- 榛名湖畔:群馬県高崎市榛名湖町、吉田須美子のドライブ榛名山。
- 群馬県道33号線:群馬県高崎市榛名湖町、光彦と三ノ宮由佳のドライブ。
- 一文字屋:群馬県高崎市連雀町、光彦の聞き込み店。
- 群馬音楽センター:群馬県高崎市高松町、東都大劇場(劇中名)。
- 日高病院:群馬県高崎市中尾町、光彦が入院した日高病院。
東京エリア
- スナック&喫茶バンフ:東京都練馬区大泉学園町3丁目、光彦の聞き込み店。
聖地巡礼のおすすめルート
伊香保石段街・観光名所完全コース
伊香保温泉バス停から伊香保温泉365段の石段を上り、伊香保神社→竹久夢二伊香保記念館→徳冨芦花記念文学館→ハワイ王国公使別邸→伊香保ロープウェイ→上ノ山展望台と巡る1日コース。本作の世界をすべて辿れる、温泉旅行と兼ねた聖地巡礼の決定版です。
榛名湖ドライブコース
レンタカーで群馬県道33号線を走り、榛名湖畔を一周するドライブ。光彦と三ノ宮由佳の名シーンを追体験できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
1995年放送の2時間サスペンスとしては高評価。フジ版浅見光彦シリーズが2002年まで13作続いたことが、本作品の成功を物語っています。
好評だったポイント
「榎木孝明の浅見光彦が原作のイメージに近い」「伊香保温泉の名所が次々登場」「2時間ミステリーの王道」「文豪・画家ゆかりの地が魅力的」「西岡徳馬の兄役が良い」「観光ミステリーとして秀逸」といった感想が並び、内田康夫原作・2時間サスペンスの代表作として記憶されています。