作品紹介
『浅見光彦シリーズ39 遺骨』は、2011年にフジテレビ系で放送された浅見光彦シリーズ第39弾です。内田康夫の同名小説を原作に、ルポライター浅見光彦(中村俊介)が淡路島・常隆寺、山口県萩・仙崎、栃木県足尾を舞台に展開する連続殺人事件と、脳死・臓器移植という最先端医療の倫理問題を解明する重厚なトラベルミステリー。萩焼の窯元、金子みすゞ記念館、足尾銅山など、東日本西日本の名所が物語を彩る、シリーズ屈指の社会派ミステリーです。
浅見光彦は、淡路島の古刹・常隆寺で偶然出会った男性が刃物で刺殺される事件に遭遇する。被害者はエメラルド製薬に勤める龍満智仁。亡き父親の骨つぼを預かってほしいと住職に頼みに来たのだった。しかし龍満家の菩提寺である山口県長門市の極楽寺の和尚によると、智仁の父の分骨はしていないという。骨つぼをめぐる連続殺人事件が始まる。事件の鍵を握るとみられる謎の女性が現れ、骨つぼが萩焼ではないかと推測した浅見は、山口県長門市・萩へと向かい、江月窯の森恵子と出会う。錯綜する謎の接点を求めて、浅見は童謡詩人・金子みすゞゆかりの仙崎、そして栃木県足尾銅山へ——脳死・臓器移植という最先端医療の倫理を脅かす驚愕の真実が待っていた。
淡路島の常隆寺、山口県の仙崎・金子みすゞ記念館・極楽寺・大谷山荘・菊屋家住宅・松蔭神社・野坂江月窯、栃木県の足尾銅山観光・渡良瀬川の七滝橋など、東西日本の名所をフル活用。脳死・臓器移植という現代医療の倫理問題を真正面から扱った社会派要素も加わり、浅見光彦シリーズの中でも特に重厚な作品として記憶されています。
話題になったポイント
脳死・臓器移植の倫理問題
連続殺人事件の真相が、脳死判定・臓器移植という最先端医療の倫理問題に行き着く重厚な構成。医療の進歩と人間の生命の尊厳の問題に切り込んだ社会派ミステリーです。
萩焼×金子みすゞの文化ロマン
骨つぼの正体が萩焼ではないかという推理から、山口県長門市・萩へ。童謡詩人・金子みすゞの故郷・仙崎の風情も物語の重要なモチーフに。文化と歴史が織りなすロマンが豊かです。
東西日本の対比ロケ
淡路島・山口・栃木と、東西日本の名所を網羅したロケ。明石海峡大橋、足尾銅山観光、菊屋家住宅、松蔭神社など、地方ロケの宝庫的な作品です。
ロケ地ガイド
淡路島・東京シーン
事件の発端と浅見家のロケ地です。
- 明石海峡大橋:明石海峡大橋。
- 常隆寺:浅見が早良親王を取材した常隆寺。
- マンション:龍満智仁の住むマンション。
- ダイア建設:龍満が勤めるエメラルド製薬。
- 一軒家:浅見家。
- 警察庁:浅見陽一郎が勤める警察庁。
- 埼玉医科大学国際医療センター:東京中央医療センター。
山口・仙崎シーン
金子みすゞの故郷・仙崎のロケ地です。
- 王子山公園:仙崎市内の見える丘。
- 仙崎駅:浅見が訪れた仙崎駅。
- 金子みすゞ記念館:浅見が歩いた仙崎の町並み。
- 極楽寺:龍満家の菩提寺・極楽寺。
- 仙崎港:浅見が訪れた海外引揚げ上陸跡地。
- 仙崎さわやか海岸:浅見と森恵子・石森里織が加賀と話した砂浜。
山口・萩シーン
萩焼の窯元・萩のロケ地です。
- 大谷山荘:大谷山荘。
- 陶芸の村公園:萩市の全景が見える丘。
- 菊屋家住宅:浅見が訪れた萩の町並み。
- 松蔭神社:浅見が萩焼を探しに訪れた神社。
- 野坂江月窯:森恵子の江月窯。
- 菊ヶ浜:浅見と森恵子が話した砂浜。
- JR山陰本線:気動車が走った海岸。
栃木・足尾シーン
足尾銅山の事件現場のロケ地です。
- 渡良瀬川の七滝橋:事件があった水色の吊橋。
- 足尾交番:足尾東警察署。
- 日光市役所足尾総合支所:足尾総合支所。
- 足尾銅山観光:浅見が刑事と話した通洞抗。
聖地巡礼のおすすめルート
山口・萩仙崎ルート
仙崎駅から金子みすゞ記念館、菊屋家住宅、野坂江月窯、菊ヶ浜を巡れば、萩焼と金子みすゞの故郷の物語を体感できます。
淡路島・栃木足尾ルート
明石海峡大橋、常隆寺、渡良瀬川の七滝橋、足尾銅山観光を巡ると、事件の発端と最終的な舞台を辿れます。
視聴者の声・評判
評価スコア
脳死・臓器移植という現代医療の倫理問題を真正面から扱った重厚な社会派ミステリー。萩焼・金子みすゞ・足尾銅山という多彩な文化ロケが、シリーズ屈指の名作と評価される根拠です。
好評だったポイント
「萩焼の伝統が知れる」「金子みすゞの故郷・仙崎が美しい」「脳死・臓器移植のテーマが重厚」「中村俊介の浅見光彦が真摯」「足尾銅山の歴史も学べる」といった感想が寄せられました。