作品紹介
『いま、会いにゆきます』は、市川拓司のベストセラー小説を原作とした2004年公開の日本映画です。監督は土井裕泰、主演は竹内結子と中村獅童。愛する妻・澪(竹内結子)に先立たれ、6歳の息子・佑司と二人で暮らす秋穂巧(中村獅童)。「雨の季節になったら帰ってくる」という澪の言葉通り、梅雨の始まりとともに死んだはずの妻が二人の前に現れます。
しかし澪は生前の記憶を全て失っており、家族の思い出も、巧への愛も覚えていません。巧と佑司は澪と過ごす「奇跡の6週間」の中で、失われた記憶と愛を取り戻していきます。やがて梅雨明けとともに澪は再び旅立つ運命にあり、物語は切なくも美しいクライマックスへと向かいます。
物語の終盤で明かされる「アーカイブ星」の秘密と、20歳の澪が未来にタイムリープしていたという真実は、観客に大きな衝撃と深い感動を与えました。興行収入48億円を記録し、2004年を代表する邦画ヒット作となりました。
話題になったポイント
竹内結子と中村獅童の共演と実際の結婚
本作の撮影を通じて竹内結子と中村獅童が実際に恋に落ち、2005年に結婚したことは大きな話題となりました。映画の中で演じた夫婦の愛が現実にも結実したことで、作品はさらに特別な意味を持つようになりました。
「泣ける映画」の代名詞的存在
公開当時から「必ず泣ける映画」として口コミが広がり、リピーターが続出。Filmarksでは5万7千件を超えるレビューが寄せられ、平均スコア3.7点(5点満点)という高い評価を維持しています。特にラストの真実が明かされる場面と、澪が12年分のバースデーケーキを予約するシーンは、多くの観客の涙を誘いました。
雨とひまわりの美しい映像美
梅雨の雨に包まれた幻想的な雰囲気と、クライマックスで広がる山梨県北杜市明野のひまわり畑の対比が絶賛されました。日本一日照時間が長い明野の丘に咲くひまわり畑は、南アルプスや八ヶ岳を背景にした壮大なスケールで、映画を象徴する名シーンとなっています。
ロケ地ガイド
山梨県北杜市・韮崎市エリア
- 明野のひまわり畑メイン会場:映画のクライマックスで澪と巧が再会する感動的なひまわり畑のシーン。北杜市明野の広大なひまわり畑は作品を象徴するロケ地です。
- 白州・尾白の森名水公園べるが:佑司が自転車で走り抜ける森のシーンの撮影地。緑豊かな森林が幻想的な雰囲気を演出しています。
- 清里聖アンデレ教会:物語の重要な場面で登場する教会。清里高原の静かな環境が作品の雰囲気にぴったりです。
- 八ヶ岳牧場:澪と巧、佑司が家族の時間を過ごすシーンで使われた牧場。雄大な八ヶ岳を背景にした美しいロケーションです。
- 城南公園:巧と佑司の日常シーンが撮影された公園。
東京都・神奈川県エリア
- 東京農業大学経堂門:都内シーンの撮影に使われたロケ地。
- えの木てい本店:横浜・山手にある洋館カフェ。物語の印象的なシーンで登場します。
- 愛川町三増陸上競技場:神奈川県愛川町の施設で撮影が行われました。
茨城県エリア
- 那珂総合公園:物語の一部シーンが茨城県でも撮影されました。
聖地巡礼のおすすめルート
山梨・ひまわり畑満喫コース(日帰り)
中央自動車道で北杜市へ向かい、まず白州・尾白の森名水公園べるがで森のシーンを追体験。その後、明野のひまわり畑メイン会場へ移動し、映画のクライマックスを思い出しながら一面のひまわりを堪能します。見頃は7月下旬〜8月中旬で、映画の舞台となった梅雨明けの時期と重なります。午後は清里聖アンデレ教会や八ヶ岳牧場を巡り、高原の爽やかな空気の中で映画の余韻に浸りましょう。
東京・横浜ロケ地めぐりコース
東京農業大学経堂門からスタートし、都内のロケ地を巡った後、横浜・山手のえの木てい本店でティータイム。映画の世界観を感じながら、横浜の洋館街の散策も楽しめるコースです。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks:★3.7/5.0(レビュー57,589件)、映画.comでも高い評価を獲得。2004年の邦画興行収入で上位にランクインし、日本アカデミー賞にもノミネートされました。
好評だったポイント
「巧目線で語られていた物語が、最後に澪目線になると全く違う意味を持つ構成が見事」「竹内結子の透明感のある演技が素晴らしい」「子役の武井証が自然体で泣かせる」といった声が多く、ストーリーの仕掛けと俳優陣の演技力が高く評価されています。「梅雨の時期に見返したくなる」「何度見ても泣ける」というリピーターも多く、公開から20年以上経った現在も愛され続けている作品です。一方で「設定のファンタジー要素が気になる」「巧のキャラクターに感情移入しにくい」という意見もありますが、総じて「純粋に泣ける日本映画の傑作」として高い支持を得ています。