作品紹介
『いつか陽のあたる場所で』は、2013年1月から3月までNHK総合「ドラマ10」枠で放送されたテレビドラマです。乃南アサの小説「マエ持ち女二人組」シリーズを原作に、上戸彩と飯島直子のダブル主演で、過去に罪を犯した二人の女性の再出発を描きます。キャッチコピーは「語れない過去があります。捨てられない想いがあります。」
小森谷芭子(上戸彩)は、かつてホストに貢ぐため出会い系サイトで知り合った男性から金銭を奪う犯罪を繰り返し、7年の刑を終えて出所。刑務所で唯一の親友だった日向綾香(飯島直子)が出迎え、芭子は亡き祖母が遺した東京・谷中の古い家でひっそりと暮らし始めます。過去を隠しながらも、下町の人々との温かな交流を通じて少しずつ前を向いていく二人の姿が、繊細なタッチで描かれた感動作です。
話題になったポイント
上戸彩と飯島直子の異色ダブル主演
前科持ちの女性二人組という重いテーマを、上戸彩と飯島直子が見事に演じ分けました。上戸彩の繊細な演技と飯島直子の包容力ある存在感が絶妙なバランスを生み、視聴者から高い評価を得ました。NHKドラマ10枠の最高視聴率を記録し、スペシャル版も制作されました。
谷中の下町情緒あふれるロケーション
東京・谷中を舞台にしたロケーションが大きな見どころとなりました。夕焼けだんだん、谷中銀座、よみせ通りなど、下町の情緒豊かな風景がドラマに温かみを与え、放送後には「聖地巡礼」で谷中を訪れるファンが急増しました。
「前科者の社会復帰」というテーマへの挑戦
前科を持つ女性たちが社会の偏見と向き合いながら再出発を目指すという、テレビドラマでは珍しいテーマに正面から取り組みました。視聴者からは「考えさせられる」「社会派でありながら温かい」と評価され、原作の世界観を忠実に再現した脚本も好評でした。
ロケ地ガイド
東京・谷中エリア
- よみせ通り:芭子と綾香が日常的に歩く下町の商店街として繰り返し登場。谷中の生活感あふれる雰囲気が印象的です。
- けやきの森:芭子が心を落ち着けるために訪れる緑豊かなスポットとして登場しました。
- アパート:芭子の祖母が遺した谷中の住まいとして物語の中心的な場所になっています。
兵庫県・神戸エリア
- 北野坂:綾香のエピソードに関連する神戸のシーンで登場。異国情緒あふれる坂道が印象的です。
- カフェ フロインドリーブ:元教会を改装した歴史ある建物で、神戸パートの重要なシーンが撮影されました。
- 神戸ハーバーランド:神戸の港町の風景を背景にしたシーンで使用されました。
- ビーナスブリッジ:神戸の夜景を一望できるスポットで、印象的な場面の撮影に使われました。
- 南京町の長安門:中華街のシーンで登場し、神戸の多文化的な雰囲気を演出しています。
千葉県・銚子エリア
- 外川漁港:海辺のシーンで登場する趣のある漁港で、ドラマに情緒を添えています。
- 銚子外川漁港 市田丸:漁港の日常風景を背景にしたシーンで撮影されました。
聖地巡礼のおすすめルート
谷中下町散策ルート(半日コース)
JR日暮里駅からスタートし、夕焼けだんだんの階段を下って谷中銀座へ。よみせ通りで芭子たちの日常を追体験しましょう。けやきの森で一息ついた後は、周辺の寺町をのんびり散策。下町の人情味あふれる雰囲気は、ドラマの世界そのものです。食べ歩きも楽しめる谷中は、聖地巡礼デビューにぴったりのエリアです。
神戸異人館・港町ルート(1日コース)
北野坂から異人館街を散策し、カフェ フロインドリーブでランチ。午後は南京町で中華街を楽しみ、神戸ハーバーランドで港の風景を満喫。夕方にはビーナスブリッジから夜景を眺めれば、ドラマの世界に浸れる充実の一日になります。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHKドラマ10枠で最高視聴率を記録し、好評を受けてスペシャル版が2014年4月に放送されました。視聴者レビューでも高い評価を獲得しています。
好評だったポイント
「上戸彩の新境地を見た」「飯島直子との掛け合いが絶妙」「谷中の風景に癒される」といった声が多く寄せられました。社会復帰という重いテーマを扱いながらも、下町の温かさと人間の善意を丁寧に描いた点が特に評価されています。「毎回泣ける」「最後まで見てよかった」という感想も目立ち、派手さはないものの心に残る良質なドラマとして、今もなお根強いファンがいます。