作品紹介
『逸脱〜捜査一課・澤村慶司〜』は2013年にフジテレビ系「金曜プレステージ」枠で放送された2時間サスペンスドラマ。原作は警察小説の名手・堂場瞬一の「捜査一課・澤村慶司」シリーズ。主演の反町隆史と、相棒役の比嘉愛未が刑事バディを演じ、猟奇連続殺人事件を追う緊迫した展開が見どころです。
不眠症の治療中で内勤扱いになっていた神奈川県警捜査一課の澤村慶司(反町隆史)は、捜査一課長・谷口(橋爪功)に急きょ呼び出されます。世間を騒がせている猟奇殺人事件の3件目が住宅街の公園で発生し、その応援に駆り出されたのです。複数の事件で遺体に刻印されたナイフが共通しており、同一犯による犯行が疑われるなか、10年前の連続殺人事件との関連も浮かび上がってきます。若手刑事・永沢初美(比嘉愛未)とコンビを組んだ澤村は、規則を逸脱してでも真相に迫ろうとしていきます。
共演は片岡鶴太郎(鬼塚修平)、ムロツヨシ(橋詰真之)ら。神奈川県警が舞台という設定を活かし、ロケ地の多くが横浜に集中しているのが本作の特徴です。横浜公園、赤レンガパーク、本牧山頂公園といった横浜の名所に加え、勝烈庵 馬車道総本店のような地元の名店も登場。刑事たちが食事をしながら事件を語る場面が、横浜という街の空気とともに描かれます。
話題になったポイント
堂場瞬一の人気警察小説シリーズの映像化
原作者・堂場瞬一は『刑事・鳴沢了』『検証捜査』など数多くの警察小説を送り出してきた作家。本作「捜査一課・澤村慶司」シリーズは2013年から反町隆史主演でドラマ化され、以降シリーズ化されて長く続く人気枠となりました。
反町隆史×比嘉愛未の刑事バディ
不眠症を抱え、規則からはみ出しがちな澤村と、真っ直ぐな若手・永沢のコンビ。「黙って運転しろ」と叱られるみなとみらいの道路のシーンや、ラーメン一膳でラーメンをすする場面など、事件の緊迫感の合間に挟まれるバディの掛け合いが作品の味になっています。
横浜を丸ごと使ったロケーション
神奈川県警が舞台という設定を最大限に活かし、みなとみらい、馬車道、山下町、本牧、日ノ出町と横浜市内を縦横に使用。赤レンガパークや横浜公園といった観光名所がそのままサスペンスの舞台になっており、ロケ地巡りしやすい作品です。
ロケ地ガイド
横浜・みなとみらい/関内エリア
捜査の中心となる、澤村と永沢の行動範囲。
- 赤レンガパーク:神奈川県横浜市中区新港1丁目。狭間千恵美が澤村慶司を起こした場所。横浜赤レンガ倉庫に隣接する海沿いの公園です。
- 道路:神奈川県横浜市中区新港2丁目。澤村慶司が永沢初美に「黙って運転しろ」と叱られた場所。
- 横浜公園:神奈川県横浜市中区常盤町1丁目。澤村慶司と永沢初美がナイフと銃弾を見つけた場所。横浜スタジアムを擁する市内最古級の公園です。
- 勝烈庵 馬車道総本店:神奈川県横浜市中区常盤町5丁目。澤村慶司と永沢初美、橋詰真之が食事をしていた勝烈庵。1927年創業、横浜を代表するとんかつの名店です。
- MAHALO FLOWER:神奈川県横浜市中区山下町。狭間千恵美が働く花屋。
- 炭火焼肉 風:神奈川県横浜市中区宮川町2丁目。浅羽克己と澤村慶司、永沢初美が焼肉を食べた店。
横浜・本牧/臨海エリア
- 本牧山頂公園:神奈川県横浜市中区和田山。狭間千恵美が澤村慶司を待っていた場所。横浜港を見下ろす高台の公園です。
- セレブリティークルーズ:神奈川県横浜市神奈川区守屋町1丁目。自殺願望のある女がビルの上で手錠をはめられていたビル。
- 道路:神奈川県。澤村慶司が右に曲がり、永沢初美の目の前を通過した場所。
東京・捜査線上のエリア
- アパート:東京都北区田端4丁目。長倉礼二が住んでいた「コーポ本多」。
- ラーメン一膳:東京都江東区石島。澤村慶司と永沢初美がラーメンを食べていた店。
- シャローム湯島:東京都文京区湯島3丁目。澤村慶司が相馬を押さえつけた場所。
茨城・山梨エリア
- 茨城県那珂久慈流域下水道事務所:茨城県ひたちなか市長砂。「横須賀紙パルプ工業」として撮影されました。
- 山梨県庁旧館:山梨県甲府市丸の内1丁目。第13回神奈川県防災シンポジウムが開催された会場。1930年竣工の登録有形文化財で、レトロ建築ロケ地の定番です。
聖地巡礼のおすすめルート
関内・馬車道グルメ捜査ルート
JR関内駅から横浜公園へ、そして勝烈庵 馬車道総本店でカツを味わい、赤レンガパークまで歩く定番コース。澤村と永沢が歩いた道筋を、横浜観光と兼ねて楽しめます。徒歩1時間ほど。
本牧・港の見える高台ルート
本牧山頂公園から横浜港を一望し、山下町のMAHALO FLOWER周辺へ。中華街や山下公園と組み合わせやすい、横浜東部コース。
甲府・レトロ建築ルート
山梨県庁旧館を訪ねる小旅行コース。甲府駅から徒歩10分ほどで、内部の一部は無料で見学可能。昭和初期の建築美を体感できます。
評価・反響
評価スコア
単発の2時間サスペンスとして放送された後、BSフジやテレビ大阪などで繰り返し再放送され、シリーズ化されるほどの人気を獲得。堂場瞬一原作ドラマの中でも安定した支持を得ている作品です。
好評だったポイント
2時間サスペンスの枠を超えた重厚さがあると評価され、シリーズ継続につながりました。