作品紹介
『陰日向に咲く』は2008年1月26日公開の日本映画。原作は劇団ひとりが2006年1月に幻冬舎から刊行し100万部を超えるベストセラーとなった同名小説。監督は平川雄一朗、脚本は田中眞一。主演は岡田准一(V6)、共演に宮崎あおい(一人二役)、伊藤淳史、塚本高史、平山あや、緒川たまき、三浦友和、西田敏行、中越典子、田畑智子など。社会の片隅で生きる「日陰」の人々の人生が、台風の夜に運命的に交錯する群像劇。Filmarksレビュー数1万件超、★3.2の評価を獲得。劇団ひとりの繊細な人間観察眼が光るベストセラーの映画化です。
観光バスの運転手シンヤ(岡田准一)は、浅草で寿子(宮崎あおい)と知り合います。寿子は、35年前に浅草で芸人をやっていた母・鳴子(宮崎あおい・二役)の消息を追っていました。鳴子は、売れない芸人の雷太(伊藤淳史)とコンビを組んで、ストリップの幕間に漫才をやっていたのです。一方、パチンコ依存症のシンヤは、借金を重ねたあげくオレオレ詐欺に手を染めます。その相手の老婆こそ、雷太が浅草時代に思いを寄せていた前衛ストリッパーのジュピター(緒川たまき)でした。
崖っぷちアイドルみゃーこ(平山あや)を熱烈に応援するゆうすけ(塚本高史)は、小学生の頃の初恋の記憶を引きずっており、その相手こそ現在のみゃーこ。エリート会社員のリュウタロウ(三浦友和)は、妻を亡くし息子から絶縁された心の痛みから、休暇を取って新宿でホームレス生活を始め、そこでホラ吹きで知られるカリスマ的なホームレスのモーゼ(西田敏行)と出会います。やがて彼らの人生が台風の夜に交錯し――社会の「陰」で咲く花のような人々の物語が、東京の街、浅草・新宿・川越大正浪漫夢通りなどを舞台に展開します。
話題になったポイント
劇団ひとりのベストセラー小説映画化
お笑い芸人・劇団ひとりが2006年に発表し、100万部を超えるベストセラーとなった同名小説の映画化。芸人ならではの観察眼と、社会の片隅で生きる人々への温かなまなざしが、映画でも余すところなく表現されました。
岡田准一×宮崎あおいの豪華主演
V6・岡田准一と宮崎あおいの初共演。宮崎あおいは現代の寿子と35年前の母・鳴子の二役を演じ分け、女優としての幅を見せつけました。
群像劇の交錯と台風の夜のクライマックス
5つの独立したエピソードが、台風の夜に運命的に交錯するクライマックスが見どころ。複数の人生が偶然のように、しかし必然のように結びつく構成が映画的興奮を生み出しました。
ロケ地ガイド
浅草・秋葉原エリア
下町情緒あふれる東京の中心。
- 浅草寺:台東区浅草2丁目、東京最古の寺院。
- 仲見世:台東区浅草1丁目、浅草寺参道の商店街。
- ダイドーリミテッドビル:千代田区外神田3丁目。
- 神田川の万世橋:千代田区外神田1丁目。
- エムズ:千代田区外神田1丁目。
- JR秋葉原駅:千代田区外神田1丁目。
- 凌雲橋の階段:台東区根岸1丁目。
新宿エリア
都心の高層ビル街。
- 中央通り:新宿区西新宿1丁目。
- 新宿中央公園南交差点:新宿区西新宿2丁目。
- ホテルハイアット東京前の歩道橋:新宿区西新宿2丁目、リュウタロウのホームレスシーン。
- 新宿大ガード西交差点西側の青梅街道:新宿区西新宿1丁目。
川越・大正浪漫エリア
レトロな町並み。
- 旧鶴川座:川越市連雀町、大正期の劇場跡。
- そば処冨久屋と靴のマルデンの間:川越市連雀町。
- 大正浪漫夢通り:川越市連雀町、大正レトロな通り。
その他の都内・郊外シーン
各キャラクターの日常。
- 府中の森公園:府中市浅間町1丁目。
- 青和観光バス事業部:足立区入谷7丁目、シンヤの勤務先。
- 牛久愛和総合病院:茨城県牛久市猪子町。
- 都営三田線内幸町駅:千代田区内幸町2丁目。
- 後楽園ブリッジ:文京区後楽1丁目。
- 大横川の三石橋:江東区三好4丁目。
聖地巡礼のおすすめルート
浅草下町ルート
浅草寺で参拝後、仲見世を散策し、シンヤと寿子が出会った浅草の風情を体感する王道コース。
新宿ホームレスルート
ホテルハイアット東京前の歩道橋から新宿中央公園南交差点を巡り、リュウタロウとモーゼの出会いの場を辿るコース。
川越大正浪漫ルート
大正浪漫夢通りと旧鶴川座を巡り、大正期の浅草を彷彿とさせるレトロな町並みを散策。鳴子と雷太の浅草時代を想像しながら歩ける名コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarks平均★3.2、レビュー数1万件超。劇団ひとりのベストセラー原作の映画化として注目を集め、群像劇の構成や役者陣の演技について評価が分かれた話題作です。
好評だったポイント
「岡田准一と宮崎あおいの演技が良い」「西田敏行のホームレス役が秀逸」「群像劇の交錯が映画的」「劇団ひとりの観察眼が活きている」「下町と新宿の対比が効果的」「平山あや・塚本高史の青春シーンに涙」といった声が寄せられ、社会の片隅で生きる人々への温かい視線を感じる人間ドラマとして記憶されています。