作品紹介
『カレ、夫、男友達』は2011年11月から12月までNHK「ドラマ10」枠で放送された全8話の女性群像ドラマです。主演は真木よう子、共演は木村多江、夏帆、ユースケ・サンタマリア、徳井義実(チュートリアル)、平岳大、高畑淳子、長塚京三ら。原作は直木賞作家・江國香織の小説『思いわずらうことなく愉しく生きよ』、脚本は『愛していると言ってくれ』『JIN-仁-』の浅野妙子。大人の女性の等身大の愛情模様を、繊細な筆致で描いた佳作です。
主人公は犬山家の三姉妹。次女・治子(真木よう子)は、中東取材に出かける恋人・熊木圭介(徳井義実)の不在中、元カレの八木弘樹(平岳大)と偶然再会。寂しさと昔の情との狭間で揺れる日々を送ります。長女・麻子(木村多江)は夫・邦一(ユースケ・サンタマリア)との共依存関係に苦しみながらも家族に打ち明けられず、三女・育子(夏帆)は"恋愛という感情自体が分からない"という自分自身の謎に向き合っています。
三者三様に異なる愛の形を、静謐なトーンで丁寧に描いた作品。江國香織原作らしい詩的な台詞と、NHKドラマ10らしい落ち着いた演出で、大人の女性視聴者から静かな支持を集めました。
話題になったポイント
江國香織原作の詩的な世界観
直木賞作家・江國香織の『思いわずらうことなく愉しく生きよ』を原作に、彼女特有の"揺らぎ"のある女性像を浅野妙子がドラマ化。文学的な台詞と余白を大切にした作品世界です。
真木よう子×木村多江×夏帆の三姉妹
異なる世代・タイプの3人の女優が姉妹を演じる豪華な顔合わせ。それぞれのキャラクターの個性が際立ち、群像劇として高い完成度を見せました。
NHKドラマ10枠の大人向けラブストーリー
エンタメ的派手さよりも、大人の女性の心情描写に重点を置いたNHKドラマ10ならではの作風。アラサー・アラフォー女性のリアルな悩みに寄り添う作品として支持されました。
ロケ地ガイド
犬山家と三姉妹の生活圏
三姉妹の実家、仕事場、生活圏は、都内・神奈川の閑静なエリアで撮影されました。
- 山野美容専門学校:治子が働くZEST企画
- 一軒家:多田家
- 横浜情報文化センター:多田邦一が勤める東都興業銀行本社
- 首都大学東京:育子が通う英立学院大学
- 日経ビル:八木弘樹の勤め先
治子と男たちの交錯シーン
治子が恋人・元カレと交錯する大人の東京の夜は、都内のしっとりした店で撮影されています。
- 成田国際空港第1ターミナル:第1話で熊木が中東へ旅立つ空港
- 水響亭:第1話のバー
- デイルズフォード・オーガニック青山店:第1話で治子と麻子がいた店
- 東京都現代美術館:第1話の個展会場
- 有明南運河の夢の大橋:最終話で熊木と治子が抱き合った場所
育子と姉妹の日常
三女・育子の日常や姉妹のお茶シーンは、東京の象徴的なカフェで撮影されました。
- 日比谷茶廊:第2話の育子のバイト先
- 表参道:第2話の4人で歩いた道
- SELAN:第2話の3姉妹のレストラン
- 横浜港大さん橋国際旅客ターミナル:第4話のデート桟橋
- 多摩川緑地:第5話の河原シーン
聖地巡礼のおすすめルート
青山〜日比谷大人の女ルート
デイルズフォード・オーガニック青山店→日比谷茶廊→SELAN青山と、犬山家三姉妹のランチ・カフェ巡り。大人の女性らしい気品あるコースです。
豊洲〜有明海辺ルート
横浜港大さん橋→有明南運河の夢の大橋→多摩川緑地と、水辺のロマンチックな空間を巡るコース。最終話の情景を追体験できます。
視聴者の声・評判
評価スコア
派手さはないが大人の女性に響く作品として、NHKドラマ10の良作として支持を獲得。江國香織原作ファン、浅野妙子脚本ファンから特に高く評価されています。
好評だったポイント
真木よう子・木村多江・夏帆の3女優の繊細な芝居、浅野妙子の詩的な脚本、NHKらしい抑制の効いた演出。派手な展開はないが、大人の女性の心の機微に深く刺さる良作です。