作品紹介
『けものみち』は、2006年1月から3月にかけてテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送されたサスペンスドラマです。松本清張の同名長編小説を原作に、米倉涼子が主演を務めました。全9回放送。
昼は宝石デザイナー、夜は割烹旅館の女中として働く成沢民子(米倉涼子)は、脳梗塞で身体が不自由になった夫・寛次との生活に疲弊していました。ある日、ホテル支配人の小滝(仲村トオル)から「過去を捨てて新しい人生を歩まないか」と持ちかけられた民子は、夫を殺害して小滝の元へ向かいます。やがて民子は政財界の黒幕・鬼頭洪太の愛人となり、権力と欲望が渦巻く世界に足を踏み入れていきます。
松本清張作品ならではの社会の暗部を描いた骨太なサスペンスで、米倉涼子の体当たりの演技が見どころです。仲村トオル、若村麻由美、田中哲司ら実力派俳優が脇を固め、愛憎と権力闘争が絡み合う大人のドラマとして注目を集めました。
話題になったポイント
米倉涼子の大胆な悪女演技
米倉涼子が殺人を犯してまで自由を求める女性を大胆に演じ、それまでのイメージを覆す挑戦的な役柄が大きな話題となりました。美しさと恐ろしさを兼ね備えた悪女ぶりは、視聴者に強烈な印象を残しました。
松本清張原作の重厚な社会派ミステリー
政財界の腐敗や権力構造を背景に、一人の女性が「けものみち」を歩んでいく様を描いた原作の世界観を、現代的にアレンジして映像化。松本清張ファンからも注目される作品となりました。
米倉涼子×若村麻由美の女の闘い
米倉涼子演じる民子と、若村麻由美演じるライバル女性との壮絶な争いが見どころの一つ。二人の女優による迫力ある演技の応酬は、ドラマのハイライトとして語り継がれています。
ロケ地ガイド
東京都内
- テレビ朝日:制作局の近くで撮影が行われた、六本木ヒルズ内のテレビ局です。
- My Humble House Tokyo:高級感あるレストランシーンの撮影に使用されました。
- シェラトン都ホテル東京:政財界の人物が集うホテルのシーンで使われた格式高いホテルです。
- ジェムケリー銀座店:民子の宝石デザイナーとしての仕事場面に関連するロケ地です。
- アーカンジェル代官山:華やかなシーンの撮影に使われた代官山のスポットです。
- エビスグランドボウル:登場人物たちのプライベートシーンで使用されました。
千葉県
- エム・ベイポイント幕張:ホテルやオフィスのシーンで使用された幕張エリアの施設です。
富山県(氷見・雨晴)
- 雨晴海岸:物語の転機となる重要なシーンのロケ地。富山湾越しに立山連峰を望む絶景スポットです。
- 島尾海岸:海辺の印象的なシーンで使用された、静かな海岸です。
- JR氷見線伏木駅:地方への逃避行シーンで登場したローカル駅です。
聖地巡礼のおすすめルート
東京・銀座〜代官山 大人の街歩き(半日コース)
ジェムケリー銀座店周辺からスタートし、銀座の高級感あるエリアを散策。その後、代官山のアーカンジェル代官山方面へ移動し、おしゃれな街並みを楽しみましょう。民子が生きた華やかな世界の雰囲気を味わえるコースです。
富山・氷見〜雨晴 絶景ドライブ(1日コース)
JR氷見線で伏木駅を訪れた後、雨晴海岸で立山連峰の絶景を堪能。島尾海岸まで足を延ばせば、ドラマの世界に浸れます。氷見の新鮮な海の幸をランチに楽しむのもおすすめ。富山湾の美しい景色とともに、作品の余韻を味わいましょう。
視聴者の声・評判
評価スコア:3.4 / 5.0
Filmarksでの評価は3.4点。松本清張原作の重厚感と米倉涼子の演技力が評価されています。
好評だったポイント
「米倉涼子の悪女ぶりが圧巻」「若村麻由美との女の戦いが見応えある」「大人向けのドロドロした愛憎劇が面白い」といった声が寄せられています。一方で「原作と比べると展開が冗長」「原作のもつ社会派としての迫力がもう少し欲しかった」という指摘もありますが、米倉涼子の新たな一面を見せた意欲作として評価されています。