作品紹介
『純情きらり』は2006年4月から9月までNHK連続テレビ小説(朝ドラ)第74作として放送された全156回。主演は当時20歳の宮崎あおい。共演は三浦友和、竹下景子、寺島しのぶ、井川遥、松澤傑、室井滋、村田雄浩、戸田恵子、西島秀俊、福士誠治ら。脚本は浅野妙子、音楽は大島ミチル。愛知県岡崎市(八丁味噌の郷)を主な舞台に、昭和初期から戦後までピアニストを夢見るヒロインの波瀾の人生を描いた朝ドラの名作です。
主人公・有森桜子(宮崎あおい)は昭和初期、岡崎市で八丁味噌を商う有森家の三女として生まれます。幼い頃に母を病気で亡くし、兄と姉たちに支えられて育った桜子は、明るく感性豊かで行動派。幼少から愛したピアノの才能を伸ばそうと、周囲の反対を押し切って東京音楽学校への入学を目指し、岡崎南高等女学校から音楽の道へと羽ばたきます。昭和戦時中の苦難、家族との別れ、戦後の再生——音楽と愛と家族を貫くヒロイン像を、宮崎あおいが瑞々しく演じ切りました。
八丁味噌の街・岡崎の古い町並み(八丁蔵通り、伊賀八幡宮、岡崎城)、東京音楽学校(旧東京音楽学校奏楽堂、自由学園明治館)、明治村の旧宇治山田郵便局舎など、昭和初期の風情を忠実に再現したロケが全編に展開。宮崎あおいの透明感と、朝ドラらしい家族愛が融合した良作です。
話題になったポイント
宮崎あおいの朝ドラ主演
2004年NHK大河『武蔵』などで実力を示してきた宮崎あおいが、朝ドラ主演に抜擢。彼女の透明感ある演技と、戦中戦後を貫く芯のあるヒロイン像が絶賛されました。
岡崎オールロケの風情
八丁味噌の郷・岡崎市内でのロケを徹底。八丁味噌本社、八丁蔵通り、岡崎城、伊賀八幡宮など、岡崎の観光地がそのまま劇中に登場し、地元から絶大な支持を獲得しました。
西島秀俊・福士誠治ら若手俳優
当時ブレイク直前の西島秀俊(杉冬吾役)、福士誠治(松井達彦役)ら、後に主役級となる若手俳優が集結。桜子との恋愛模様が作品の軸となりました。
ロケ地ガイド
岡崎の有森家と八丁味噌
主人公・桜子の故郷である愛知県岡崎市の風情ある町並みが、作品の顔として活用されました。
- 八丁味噌本社:祖父の八丁味噌「山長」
- 八丁蔵通り:味噌蔵への道
- 六所神社:高島キヨシとの決闘神社
- 伊賀川の河原:頻出する河原
- 岡崎城:徳川家康生誕の城
- 伊賀八幡宮前の桜並木:第1話の自転車桜並木
- 岡崎城の堀:第13話の別れシーン
女学校と東京音楽学校
桜子の学校時代は、群馬・東京の歴史的建造物で撮影されました。
- 旧府中尋常高等小学校:幼少期の尋常小学校
- 桐生明治館:岡崎市役所
- 群馬大学工学部:岡崎南高等女学校
- 旧東京音楽学校奏楽堂:東京音楽学校
- 清泉女子大学:音楽学校中庭
- 自由学園明日館:西園寺公麿の演奏会
- 旧上岡小学校:桜子が勤める小学校
関東の戦時下シーン
戦時中の東京・関東の風景は、歴史的建造物で撮影されました。
- 千葉県立房総のむら:昭和3年の岡崎の町並み
- 洋館:西園寺公麿の洋館
- 府中市郷土の森:幼少期の路地
- 名鉄名古屋本線の乙川鉄橋:C11型蒸気機関車の鉄橋
- 江戸東京たてもの園:東京の路地
- 愛知大学豊橋校舎:松井達彦の兵舎
聖地巡礼のおすすめルート
岡崎1日純情きらりルート
八丁味噌本社→八丁蔵通り→岡崎城→岡崎城の堀→伊賀八幡宮前の桜並木→六所神社と、岡崎市内の朝ドラ聖地を巡るコース。春の桜並木が特に美しい。
東京音楽学校ルート
旧東京音楽学校奏楽堂→清泉女子大学→自由学園明日館と、桜子の東京音楽学校時代の舞台を巡るコース。
視聴者の声・評判
評価スコア
朝ドラ屈指の人気作として、2020年にBSプレミアムで再放送されるなど、今も愛され続ける名作。宮崎あおいのキャリア屈指の代表作です。
好評だったポイント
宮崎あおいの透明感、三浦友和・竹下景子の家族、寺島しのぶの姉役、西島秀俊・福士誠治の恋愛、浅野妙子脚本の詩情、大島ミチル音楽。戦中戦後を貫くピアニスト・ヒロインの物語として永続的に愛される一作です。