作品紹介
『コンカツ・リカツ』は2009年4月から5月までNHKで放送された金曜ドラマで、全8話のアラフォー女性の婚活・離活コメディです。主演は桜井幸子。本作は彼女が女優業から引退する直前の主演作としても記憶されており、また「リカツ(離活)」という造語は2009年のユーキャン流行語大賞にもノミネートされるなど社会現象となりました。
主人公は39歳独身のキャリアウーマン・町田七海(桜井幸子)。本人は結婚に興味がないものの、母・幸子(松坂慶子)や友人たちに半ば強引に婚活市場へ引き込まれていきます。一方、幼なじみの工藤梨香子(清水美砂)は、夫・正彦の浮気をきっかけに「離活」を始めることになり、人生の岐路に立たされます。
婚活パーティー、合コン、見合いといった現代的なイベントを軸にしながら、本当に望む人生とは何かを問いかける、笑いとほろ苦さが同居した大人の女性群像劇です。
話題になったポイント
「リカツ」という新語を社会に広めた作品
本作から生まれた「リカツ(離活)」は、離婚の準備活動を指す言葉として広く浸透。2009年の流行語大賞にノミネートされ、結婚・離婚に対する価値観の変化を象徴する単語となりました。
桜井幸子の最後の主演作
『高校教師』『白線流し』などで一時代を築いた桜井幸子が、引退前に選んだ最後の連続ドラマ主演作です。アラフォー世代の揺らぎを繊細に演じ切った姿は、多くの視聴者の記憶に残っています。
アラフォー女性のリアルな本音
NHK制作らしい抑制の効いた筆致で、結婚・独身・離婚それぞれの立場にあるアラフォー女性の本音を丁寧に描写。単なるコメディに留まらず、人生の選択を見つめ直させる骨格があります。
ロケ地ガイド
東京・千葉のオフィス街
主要キャラの勤務先は千葉県や東京都心のビジネス街で撮影されました。
- 住友ケミカルエンジニアリング:町田七海が働くオフィス
- 日本デジタル研究所:松崎るり子が働く「婦人旬報社」
- INAX銀座ショールーム:村尾高志が働くトイレメーカー「TINOU」
- 汐留シティセンター:第1話でシングルスバーがあるビル
婚活・合コンの舞台
ドラマの醍醐味である合コンや婚活パーティーは、都内各地の実店舗や公園で撮影されました。
- 大江戸温泉物語:第2話の足湯合コン会場
- あらかわ遊園:第2話で七海がデート相手に振られた遊園地
- スタジオピアベイサイド:第3話のクッキング合コン会場
- 亀戸天神:第4話の合コンで訪れた神社の橋
- 国営ひたち海浜公園:第5話の「年下の男の子」合コンの遊園地
印象的な風景シーン
キャラクターたちが思いを巡らせる名場面の舞台です。
- 神宮外苑のイチョウ並木:第7話で斉藤がニューヨーク行きを提案したシーン
- 晴海客船ターミナル:最終話で七海がプロポーズを断った場所
- 長井海の手公園ソレイユの丘:最終話で梨香子が合コンを主催した農地
聖地巡礼のおすすめルート
婚活スポット都内1日ルート
大江戸温泉物語→亀戸天神→神宮外苑イチョウ並木の順で、町田七海が巡った「現代アラフォー婚活」を追体験。秋の紅葉シーズンが最も雰囲気があります。
湾岸ラブストーリーズルート
ゆりかもめで汐留シティセンター、続いて晴海客船ターミナルへ。都会的な恋愛劇の雰囲気を味わえます。
視聴者の声・評判
評価スコア
NHK金曜ドラマ枠らしい落ち着いた演出と、アラフォー女性のリアルな心情描写で幅広い層から支持されました。
好評だったポイント
桜井幸子の自然体の芝居、松坂慶子の母親役のユーモア、そして「結婚がすべてではない」という着地が、当時の独身女性たちから共感を集めました。NHKらしいラインアップの一本として評価されています。