作品紹介
『くちびるに歌を』は2015年2月28日に公開された青春合唱映画です。中田永一の小説を原作に、新垣結衣主演で映画化。監督は『アオハライド』『orange』の三木孝浩、脚本は持地佑季子が務めました。アンジェラ・アキの楽曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」を巡って、長崎県・五島列島の中学合唱部の少年少女が成長する姿を描いた感動作です。
長崎の離島・五島列島の中学校に、産休となった音楽教師の代理として東京から美しい女性ピアニスト・柏木ユリ(新垣結衣)が赴任してきます。ある事件で傷を抱えた彼女は、合唱部の顧問として投げ遣りな態度で生徒たちと接します。しかし、自閉症の兄を支えながら家族の問題に懸命に向き合う部員のサトル(下田翔大)や、複雑な家庭環境のナズナ(恒松祐里)たちと触れ合ううちに、ユリ自身も少しずつ立ち直っていきます。
福江島・中通島・若松島を中心に長崎県全域でロケが行われ、五島列島の海と教会、島の風景がスクリーンに焼き付けられます。NHK全国学校音楽コンクールの課題曲となったアンジェラ・アキの「手紙」が物語と完全にリンクし、合唱大会のクライマックスでは多くの観客が涙したと伝えられています。
話題になったポイント
五島列島の絶景ロケーション
長崎県・五島列島の福江島、中通島、若松島での全編ロケ。エメラルドグリーンの海、世界遺産候補にもなったカトリック教会群、火山の鬼岳など、本州ではなかなか見られない景観の連続。映画公開後は五島観光の問い合わせが急増しました。
新垣結衣のピアノ演奏
新垣結衣自身が劇中でピアノを演奏するシーンは大きな話題に。撮影前から猛特訓を重ね、本物のピアニストに見える自然な演奏姿を披露し、彼女の女優としての幅を広げた作品としても高く評価されています。
アンジェラ・アキ「手紙」との完全なシンクロ
NHK全国学校音楽コンクール2008年度中学校の部の課題曲だったアンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」を物語の核に据え、未来の自分への手紙を書くという課題が、登場人物それぞれの成長と向き合うきっかけになる構成が秀逸。
ロケ地ガイド
福江島エリア
五島列島の中心島・福江島が物語の主舞台。福江港から徒歩・レンタカーで巡れます。
- 五島市立福江中学校:合唱部のホーム、物語の中心校。
- カトリック水の浦教会:岐宿町、白い教会が美しい。
- 福江川の中野橋:街中の橋、登下校シーンに登場。
- 五島水産:岐宿町の水産関連施設。
- 一軒家:戸岐町の登場人物の家。
- 戸岐港:島の小さな港。
- 高崎海岸:三井楽町の美しい海岸。
- 戸岐大橋:奥浦町の橋。
- 淵の元カトリック墓地:三井楽町の歴史的なカトリック墓地。
- 五島中央病院:吉久木町の地域中核病院。
- 県道233号線:三井楽町の海沿いの県道。
- 鬼岳:上崎山町の象徴的な火山、絶景スポット。
- 五島市立富江中学校:富江町の中学校。
中通島・若松島エリア
新上五島町・若松島の風景。フェリーや橋でアクセス可能。
- 丸尾のカーブのある道:丸尾郷の印象的な道路。
- 県道384号線:荒川郷の県道。
- 高佛の突堤:荒川郷の海辺の突堤。
- 道路:荒川郷の海沿いの道。
- 若松港ターミナル:若松郷のフェリーターミナル。
長崎本土エリア
合唱大会など本土でのシーン。
- 長与町民文化ホール:吉無田郷、合唱大会の会場。
- にっしょうかん 新館 梅松鶴:長崎市浜平の宿泊施設。
- 長崎市公会堂:魚の町の歴史的なホール。
聖地巡礼のおすすめルート
福江島1日聖地巡礼コース
福江港からレンタカーをスタートし、まずは五島市立福江中学校を外から見学。カトリック水の浦教会に立ち寄り、高崎海岸で海辺の名シーンを再現。締めくくりは鬼岳に登って島全景を一望する、福江島の魅力を凝縮した1日コース。
五島列島フェリー巡り2日コース
初日は福江島で淵の元カトリック墓地や県道233号線沿いの絶景を巡る。翌日は若松港ターミナルからフェリーに乗り、中通島・若松島で高佛の突堤や丸尾のカーブのある道を撮影する、五島の島々を満喫する2日コース。
視聴者の声・評判
評価スコア
Filmarksでは2万件超のレビューが寄せられており、平均スコアは★★★★3.8点という高評価。三木孝浩監督の青春映画三部作(『くちびるに歌を』『アオハライド』『orange』)の中でも特に完成度が高いとの声が多く、合唱コンクールのクライマックスは「号泣必至」と評されます。
好評だったポイント
「五島列島の風景が圧倒的に美しい」「アンジェラ・アキ『手紙』の合唱シーンに泣いた」「新垣結衣のピアノ演奏が美しい」「自閉症の兄を持つサトルの物語が胸を打つ」といった声が多数。観光協会の公式サイトでは「映画ロケ地巡りモデルコース」が案内されるなど、五島観光のフラッグシップ作品にもなっています。